左ヒラメに右カレイ
ヒラメとカレイの違いを見分ける言葉に「左ヒラメに右カレイ」という言葉がある。
何回か前に生物は結構左右非対称だという話を書いたが、ヒラメもカレイも左右非対称な生物だ。比較的似ているこの二種を見分ける言葉が「左ヒラメに右カレイ」なのだ。
ヒラメもカレイもどちらも生まれた時は左右対称に近い形状をしているらしいのだが、成長するに従って目の位置がヒラメは左に、カレイは右に寄っていくらしいのだ。
その目の寄っている位置で違いを判断する。まあそもそも結構風体が違うのでパッと見てわかるっちゃわかるんだけど。獰猛な顔をしてるのがヒラメで、そうじゃないのがカレイ、みたいな感じで。
「左ヒラメに右カレイ」という言葉にちょっとした面白みを感じるのが、この"左"と"右"の判断が、魚側から見た時の位置だということだ。
観測者の側から見てではなく魚本人になった時に付いている目の位置が左寄り右寄りということなのだ。なので面と向かった時にヒラメの目は右寄りに、カレイの目は左寄りについているように見えるが、当人たちからしたらヒラメは左寄りについているしカレイは右寄りについている。
当たり前の話だがこれは人間同士でも当てはまるわけで、誰かと面と向かい合った時に私の左側に見える目はその人の右目であり、私の右側に見える目はその人の左目である。向かい合った時には左右が逆転する。
観測する立場によって見え方が変わるというのは、かつて相対性理論を学んだ時に「ホントだ!観測者によって速度や距離が変わる!」と驚いた時の喜びを思い出させてくれてとても面白い。
ついつい自分の立ち位置からのみ観測してしまうけど、観測する位置を変えると見えてくるものは変わる。
気をつけて生きていきたいものである。
今日の演奏動画。
Willard Robinsonの作曲した『Old Folks』をソロピアノで弾いてみました。
2021年3月13日にもやっているのでリテイクです。
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