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2023年1月30日 (月)

2023年1月26日~旅日記その5 (最終回)

四日目(1月29日)~ 五日目 (1月30日)


四日目 (1月29日)

四条大宮のネットカフェで二時間少々であれこれメールをしたりしてから出発。

奈良まで行くのはどのルートが良いかなと検索したところ、四条大宮から京都駅までバスで行ってそこからJR奈良線に乗るのが一番良いと思いまずはバスで京都駅まで。

京都駅に到着して奈良線の出発時刻を確認すると、一番早い「みやこ路快速」という電車の出発まで30分近くあった。

ネットカフェに行く前に松屋で豚汁しか食べていなかったのでここは駅そばでもいっとくかと思って奈良線とは別のホームにある駅そば「麺家」へ。

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関西のJRの駅ではよく見かけるチェーンの立ち食いそば屋で、これまでに何回か来たことがあるがそれなりに美味しかった記憶がある。

月見そば390円を注文。「天かす無料なのでご希望の方はお申し付けください」と書いてあったので、お願いしてみた。

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これが大当たり。

”揚げ玉”タイプの天かすはあまり好きではないのだけれど、ここはきちんと”天ぷらのカス”タイプの天かす。非常に満足。天かすと生卵の相性も抜群。

美味しかったなあ、と恵比須顔で奈良線のホームに向かう。実はJR奈良線に乗るのは初めてだった。

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奈良線の見た目はこんな感じ。レトロでカッコいい。

乗り込んでみたら、
・座席はクロスシートで
・トイレ完備
という私が在来線の中で「最強」と考えているタイプの車輛だった。

逆に
・座席はロングシートで
・トイレはない
というのが「最弱」な電車だ。そう、静岡県走ってるお前のことだよ、JR東海道本線!
*最近はたまに「最強」タイプの東海道本線もいます。

最強タイプの電車は二時間乗ってても苦にならないのだけど、この日は30分程度で奈良に到着。

JR奈良駅から20分程度歩いて「ブルーノート」へ。

この日は二日前に引き続き市川修先生の追悼イベント。

久しぶりにお会いするギターのキサクモトフサさんとベースの三原脩さん、それからボーカルの市川芳枝さんがホストを務めてくださった。

心を込めて全曲演奏したことはしたのだけれど、皆さん素晴らし過ぎて追悼という会の主旨を忘れて演奏に没頭して楽しんでしまった瞬間もしばしば。楽しかったなあ。

19時過ぎに会が終わり。みんなまだ残って昔話に花が咲いていたのだけれど、早めに失礼する。そこから大阪に移動して深夜バスに乗らないといけなかったからだ。

バスの出発は大阪の天王寺。

天王寺という街は行ったことが無かったのだけれど、何となく赤羽や蒲田や小岩のような飲み屋街を想像していたのに行ってみたら全然違った。大都会だった。

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ちょっと話が違うじゃねえかと思いつつ、まずはバスの発着所をを探す。すぐに見つかった。

それからは飲み屋探し。

ほどよく酔っ払ってしまって夜行バスでも得意の気絶寝落ちをカマそうという魂胆だった。

大都会の中でも”安い飲み屋を探す嗅覚”を研ぎ澄まして歩いているとこんな感じの路地を発見。

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よしよし、こんな感じの路地にこそ私の求めている飲み屋はあるのだ、と思って探索を続けていると

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こんな飲み屋を発見。生ビールが180円は安い!と思ってここに突撃。あんまり串カツの気分ではなかったのだけれど、生ビール180円にはなかなか抗えなかった。

店に入って生ビールと串カツを数本注文。どれも美味しい。「豚ヒレ肉」じゃなくて「豚ヘレ」ってなってるところが大阪だよね、良いよね大阪、と上機嫌で生ビールを飲んでいた。

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すごく気分良かったのに。

隣に感じの悪いオッサンがくるまでは。

あれ、何なんだろうね、飲み屋で店員にすごく横柄にいちゃもんつけるオッサン。会話丸聞こえだけどどう考えてもオッサンが理不尽だし、なのに何であんなにエラそうなんだろう。段々不愉快になってきて「オッサンうるせーよ、オモテ出っか?おい」と言いそうになるもぐっと我慢。店員さんに「あなたは悪くない」ということを伝えるために低姿勢に注文し、綺麗に完食し、会計時に「美味しかったです、ありがとうございました」とオッサンにも聞こえるように言うことで精一杯のイヤミをカマしてやったんだけど、ああいうバカタレはそのイヤミも理解できないんだろうなと思うとげんなり。ホント、飲み屋で店員に横柄に振舞うのは超絶ダサいからやめよう。

ちょっと機嫌を損ねたけれどバスの集合時間に間に合うように停車場に移動。バスに乗り込む。

隣に人が座るタイプの4列シートのバスだった。隣に人がいるのイヤだけど仕方ない、と思っていたのに誰も来なかった。バスはそれなりに混雑していたのだけれど。これはラッキー。

昔から夜行バスで寝るのがあまり得意ではないのだけれど、この日は疲れていたし180円の生ビールを4杯も体内に注入しているので得意の「気絶寝落ち」に成功。一回だけトイレ休憩の時に起きたけど、それ以外は爆睡。起きたら東京だった。

五日目(1月30日)

東京に着いたのが朝の6:00。

東京から山手線に乗ってまずは日暮里まで。そこから京成線に乗り換えるのだけれど、乗り換えがてら朝食に日暮里の立ち食いそば屋に行こうと思って。

日暮里で一旦改札を出た時に朝焼けが見えた。

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朝焼けを眺めながら、そっか、これで今回の旅も終わりかと少し感傷的になった。

良い旅だったな、楽しかったなと思い返してその景色をしばらく眺めていた。

そこから歩いてすぐのところにある立ち食いそば屋「六文そば」へ。たぬきそば280円を注文。

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良いね、安定の美味さと安さ。

10代の終わりごろからずっとこういう貧乏スタイルの旅行を好んでしてきて、もちろんそれは「時間はあるけどお金はない」という理由からそうせざるを得なかったのだけれど、40代を越える頃には「お金はあるけど時間と体力が無い」ということになっているのかと思っていたのになっていなかった。

40代を越えても「時間はあるけどお金はない」。そこは何も変わっていなかった。体力は若いころに比べれば落ちているけどまだまだあるから大丈夫。

次の旅は二か月後の3月末。次回は「青春18きっぷ」を使った鈍行列車の旅になることが既にほぼ確定している。

お金はないけれど、会いたい人たちに会って、思い切り演奏して日銭を稼いで。

こういう生活が多分この後もずっと続く。

悪くない、と思っている。

旅日記は今日でおしまい。

明日から通常日記に戻ります。

読んでくれた方、ありがとうございました。

(追記:ここまでの旅日記にも少し写真追加しときますので良かったらそちらもお楽しみください)

今日の演奏動画。

Gerry Mulligunの作曲した『Out Back Of The Barn』をソロピアノで弾いてみました。

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