《YouTube》 【演奏】 『Tempus Fugit (Bud Powell)』 played by Takeshi Fukushima 【トーク】昨日(7月25日)までの柔道の感想&異次元の世界にいる大野将平選手について
Bud Powellの作曲した『Tempus Fugit』をソロピアノで弾いて憤死してみました。
演奏後にはここ数日の柔道のオリンピック大会の感想と、異次元の境地にいる大野将平選手について話した後に、7月29日より始まる京都ツアーについてのお知らせをしています。
Bud Powellの作曲した『Tempus Fugit』をソロピアノで弾いて憤死してみました。
演奏後にはここ数日の柔道のオリンピック大会の感想と、異次元の境地にいる大野将平選手について話した後に、7月29日より始まる京都ツアーについてのお知らせをしています。
オリンピック。
どうやら本当に開催するらしい。
そのこと自体には未だに疑問符がついているし、私個人は「やめといた方が…」という気持ちはあるが、やるのであればテレビで観る。特に柔道は観る。仕事が入っていなければ絶対に観る。
それはオリンピックが特別だからではない。柔道が特別だからだ。オリンピックに限らず、世界選手権だろうが講道館杯だろうが金鷲旗だろうが、テレビで中継をやっていて仕事がなければ必ず観る。私が若い頃にずっと柔道をやっていたのはもちろん関係あるが、それぐらい柔道が特別に好きなのだ。
だが、オリンピックに関しては、柔道には複雑な思いがある。
「オリンピックの金メダルの価値が柔道界で大きくなりすぎ問題」というのをずっと感じているのだ。
テレビの報道もそうだ。ぶっちゃけて言えば「金メダル金メダルうるせえよ」という気持ちが強い。
確かに現状でオリンピックで金メダルを獲得した選手と獲得出来なかった選手のその後の扱いは雲泥の差だ。引退後の知名度や、現実的な収入でもおそらく大差がつくのだろう。だからこそ選手は「何としてでも金メダルを」と思うだろうし、マスコミもそれを煽る。
もう一度言う。
「金メダル金メダルうるせえよ」と。
オリンピックに出場する選手は確かに凄まじい努力をしてきた。オリンピックに出場出来るだけで我々一般のファンからすれば信じられないことだ。そしてそれと同時に出場出来なかった選手だってすごい。今回、男子66kg級で出場する阿部一二三選手とギリギリまで代表を争った丸山城志郎選手など、本当に惚れ惚れするような素晴らしい柔道家だ。オリンピックに紙一重で出られなかったからといって、彼の柔道家としての価値が下がるものでは決して無いし、もしもそのように彼を貶める言葉を目にしたならば全力で「バーカバーカ」と言いたい。彼の柔道を見たことがある人ならば、彼がどれほどの血の滲む努力をしてきたか、全く想像に難くない。
海外の選手だってそうだ。その舞台に上がってくる選手たちはみな本当に努力をしてやって来ている。運もある。たまたま本番前に怪我をしてしまった選手もいるだろう。出場出来るだけで素晴らしいことなのだ。
柔道を「勝敗のあるスポーツ」として見たならば、確かに負けるよりは勝った方が良いだろうし、勝った方にこそより価値があるのかも知れない。
しかし柔道はスポーツであると同時に武道なのだ。「道」なのである。
それは「柔道を通じて競技者やその周りの人間がより豊かになる為の道」なのだ。
オリンピックの柔道は、まず間違いなく観る。そしてやはり日本の選手を中心に応援する。
けれど「金メダル金メダル」と言われることにはウンザリする。金メダルは、その選手がそこまで積み重ねてきた努力にうまい具合に幸運が絡んだ「結果」に過ぎない。柔道の本質的な部分とはほとんど関係ないと私は思っている。
競技者を引退しても「柔道家」は終わらない。指導者としてやっていく人もいれば、柔道とはあまり関係の無いところで柔道の精神を突き詰めていく人もいるだろう。負けを知ることで得るものもある。
なのでオリンピックの柔道はやるならば観るし、日本の選手を中心に応援するが、「金メダルを獲れたからすごいor獲れなかったからすごくない」みたいな話に興味はゼロだ。
選手たちが戦っているのは相手選手ではなくて、己なのだ。
オリンピック開催には未だに反対だが、それとは別に柔道自体は心の底から応援する。
全選手、がんばれ!
明日7月3日(土)は小岩「Back in time」でソロピアノのライブやります。
今できることを、無心に集中してやれたらなと思っています。
ご予約もちょこちょこ頂いておりますが、まだ入れそうなので大丈夫です。念のためにお店か私まで事前にご連絡頂けるとなお大丈夫です。
4月に発売しましたソロピアノアルバム【流転~ru-Ten~】のライナーノーツもご来場頂いた方全員に無料配布します。
怖いですけどがんばります。
7月3日(土)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「Solo Piano」
piano:福島剛
14:30~start music charge: 2000円
最近のコメント