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2018年3月

2018年3月21日 (水)

『65駅の恋』第六話

『65駅の恋』第六話


※これは実話50%、妄想50%の小説です。


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《第六話》
池袋~千駄ヶ谷~原宿~代々木~信濃町


《池袋~千駄ヶ谷》

前にも少し書いたが、ぼくはピアノを弾いたり人に教えたりすることで生活している。
この仕事を始めてからもう13年目になる。まだ13年かという感覚と、もう13年かという感覚が入り混じる。そもそもぼくはピアノを弾き始めたのは人に比べて遅い。二十歳ぐらいの頃からだ。十代の頃は漠然と「小説家か詩人にでもなれたら良いなあ」と思っていて、音楽やピアノにはあまり縁が無かったから、もしも十代の頃のぼくに今のぼくが会って「何の因果かは知らないが、お前はピアノを弾いて生活することになる」と伝えたら、十代のぼくは「そんな馬鹿な。お前は自己批判と総括が足りないから総括援助として暴力を加えてあげよう」などと言ったに違いない。
とにかく、ぼくは自分がピアノを弾いて生活していることに、たまに何となく非現実感を抱くことがある。現実なのだけれど。

この仕事を始めてすぐの頃から世話になっている音楽教室がある。ぼくは今でもそこでピアノを教えている。教室は池袋と千駄ヶ谷にあって、週の内の半分以上はその教室に通っている。なので、池袋駅や千駄ヶ谷駅、そしてその近辺の駅のスタンプは仕事の時についでに捺せばいいやと思っていたし、実際にそうした。

池袋駅のスタンプは「グフ」だった。完全に知らない訳ではなかったけれど、「ザク」との違いはイマイチよくわかっていない程度の理解でしかなかったので、「グフ、あんまり知らねえよ」と思いながらスタンプを捺した。

千駄ヶ谷駅のスタンプは「アッガイ」だった。久しぶりに全く知らないモビルスーツだったので、少々嬉しくなって「アッガイ、誰だよ、知らねえよ!」と元気一杯に呟きながらスタンプを捺した。やはりぼくは「大して愛着のないガンダムというアニメのスタンプラリーに夢中になっている」という不毛感が好きらしい。



《原宿~代々木》

原宿と代々木は、千駄ヶ谷教室からの帰り道に、千駄ヶ谷駅からではなく原宿駅や代々木駅を使って帰る、という作戦でクリアした。
ぼくは原宿駅が嫌いだ。正確に言えば、原宿駅に向かう竹下通りが嫌いだ。若者であふれ返るあの喧騒がどうにも好きになれない。しかし、スタンプのためだ、仕方ないと思って竹下通りを抜けて原宿駅に向かった。
久しぶりに通る竹下通りは相変わらず若者や外国人でごった返しており、なんだかなあと思っていたのだが、ぼくはその喧騒が過去の記憶の何かに結びつきそうな気がしていた。あれ?なんだっけ、この感じ。知ってるぞ?と。
それはインドのニューデリー駅の近くにある「パハールガンジ」、通称「メインバザール」と呼ばれる通りの喧騒だった。ぼくは若い頃に二度インドを訪れている。その記憶が、この竹下通りの喧騒と結びついた。
もっとも、「パハールガンジ」の喧騒はもっとひどかった。物売りや物乞いの声、行き交う車のクラクション、その中を悠々と闊歩する野良牛と、その野良牛のひる糞の匂い。
ぼくはその混沌とした喧騒が、決して嫌いではなかった。なのになぜ、竹下通りは嫌いなのだろうか。それはぼくも少し歳をとったからだろうか。そんなことを考えながら竹下通りを抜けた。

原宿駅のスタンプは「ムサイ」だった。もちろん1ミリも知らない。「ムサイ、誰だよ、知らねえよ」とスタンプを捺す。竹下通りを通過したこともあって、「ムサイ、てめえ、面倒かけやがって」と思いながら。


同じように仕事帰りに寄り道してクリアしたのが代々木駅だった。代々木駅のスタンプは「レビル」というおっさんだった。もちろん1ミクロも知らない。「レビル、誰だよ、知らねえよ」と思いながらスタンプを捺した。


池袋駅や千駄ヶ谷駅、そして原宿駅と代々木駅、これらの駅を周っている時には、期子が、いなかった。いや、正確にはぼくの視界が彼女を捉えなかった、と言った方が良いのかも知れない。ぼくがスタンプを捺す時に、後ろで必ず「デュフフ」と笑う彼女の声が聞こえた。振り返ってみると、そこには彼女はいなかった。彼女は確実にぼくの近くにいた。しかしぼくはそれを捉えなかったのだ。


《信濃町》

信濃町駅も、同様に仕事帰りに千駄ヶ谷駅ではなく信濃町駅から帰る作戦でクリアした。神宮外苑の涼やかな風が心地よかった。

信濃町駅のスタンプは「デギン・ソド・ザビ」だった。ザビ一族の誰か、ということはわかるが、誰だかはわからないので、「デギン・ソド・ザビ、誰だよ、知らねえよ」とスタンプを捺した。

その日はぼくは早めに仕事が終わっていたので、今日は信濃町から東に向かって歩いてみようかな、と思っていた。歩けるところまで歩いて、その途中にある駅のスタンプを捺していこう、と。

信濃町駅から歩き始めた時に、ぼくは一人の後輩の男のことを思い出していた。坂手(サカテ)、という男だ。ぼくの大学の後輩の男で、筋金入りのガンダムマニアだ。そう言えばサカテはどうしているかな、と思った時に、ぼくの横に人影を感じた。

期子だった。

「今日は、歩きましょうか」期子が言った。

ぼくは黙ってうなずいた。

「サカテくんのお話、聞かせて」

そうだった。期子は、ぼくのそばにいて、ぼくが何を考えているのかがわかるのだった。それがなぜかはわからないけれど。彼女は、ただ、わかる。

ぼくは期子にサカテの話を始めた。


(続く)

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2018年3月12日 (月)

『65駅の恋』第五話

『65駅の恋』第五話


※これは実話50%、妄想50%の小説です。

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《第五話》
王子~東十条~赤羽~十条~板橋



《王子》

田端からは京浜東北線に乗り換えて赤羽を目指した。目的地は、京浜東北線で王子、東十条、赤羽。赤羽で埼京線に乗り換えて十条、板橋、そして池袋だった。

青い電車が、王子駅に到着した。

王子駅のスタンプは、「ガルマ・ザビ」だった。スタンプ帳のキャラクター表に「⚪⚪・ザビ」という名前が多かったので、恐らくガンダムの物語の中の重要な位置を占めるのがこのザビ一族なのだろうなという予測はしていたが、この時点ではぼくはザビ一族については何も知らなかったので、いつものように「ガルマ・ザビ、誰だよ!知らねえよ!」と思いながらスタンプを捺した。

王子から東十条に向かう京浜東北線の中で、ぼくは期子に話しかけた。

「期子さん、ぼくはね、この辺の街にはあんまり馴染みがないんだ。」

ふうん、という感じで期子は聞きながら頷いた。

「 子供の頃に親戚の家族が王子に住んでいたから何回かは来たことがあるんだけれど、その記憶もあやふやだ」

「どれぐらい前のこと?」と期子が尋ねた。

「小学生の頃だから、今よりも30年近く前だ」自分でそう言ってみてから、そうか、そんなに前のことか、と思った。

「親戚家族の住んでいた社宅の風景や、そこの駐車場で従兄妹たちとサッカーボールを蹴ったりして遊んだことははっきりと覚えているのに、街の景色はほとんど思い出せない。記憶なんて、いい加減だね」ぼくはそう言った。

「もちろん、覚えていたとしてもその景色はすっかり変わってしまっているのだろうけれど」期子がそう言った。

「街も、いい加減よ」

電車が東十条に着いた。

《東十条》

東十条駅のスタンプ台に行くと、先客がいた。これまでにもそんなことは何回もあった。一つのスタンプ台につきスタンプは二つあるので並んで捺すことも可能なのだが、先客がいる場合にはぼくはいつも後ろに並んで先客が終わるのを待っていた。落ち着いて捺したかったのだ。ちなみに東十条駅のスタンプは「黒い三連星(ガイア・マッシュ・オルテガ)」だった。1ナノも知らないので、「黒い三連星、誰だよ、知らねえよ」と言いながら捺すつもりは満々だった。

しかし、この日の先客はなかなか終わらなかった。よく見るとスタンプ帳を何十冊も抱えている。この問題自体はJRも懸念している所であり、あらゆるスタンプ台に「スタンプ帳は一人一冊」と書いてあるのだが、この日の先客はそれを遥かに上回る数十冊だった。

こりゃあしばらく終わらないな、と思ったぼくは、仕方なしに先客の横に並んでスタンプを捺した。捺し終わってからその先客を見たら、イリーガル(法律に抵触する)なタイプの薬物やイリーガル(法律に抵触する)なタイプの拳銃などの売買で生計を立てておられそうな雰囲気の方であり、マイルドに見ればヤクザ、シビアに見れば暴力団関係者、という感じの出で立ちの方であった。

ははーん、シノギだな、とピンときた。

このガンダムスタンプラリーは、スタンプを完全制覇すればプラモデルがもらえる。おそらくはそのプラモデルをインターネット上のオークションなどに出して荒稼ぎしようと、そういうことなのだな、と思った。そう思えば、あの大量のスタンプ帳も腑に落ちた。何せ紙袋に何十冊も入れているのだから。

「8と9と3、足して20でオイチョカブで言えばブタさ。俺たちはぐれものなんてそんなもんさ」、そんないささか自嘲的ながらも気の利いた言葉など聞こえる余裕もなく、目の前の8+9+3の方は一心不乱にスタンプを捺していた。おそらく彼も「黒い三連星、誰だよ、知らねえよ!」と心の中で叫びまくっていたはずだ。

東十条の駅から赤羽へ向かう電車の車内で期子が呟いた。
「確かに、行き過ぎた複数のスタンプ帳というのは褒められたものではないわね」

「うん。たやすく看過は出来ないね。さっきのヤクザっぽい人のことだよね」とぼくは答えた。

「けれどね、タケシくん」期子は、どうにもならないことだって世の中にはあるのだ、という風に話し始めた。

「あの彼だって、スタンプを捺すのは本意ではなかったかも知れない。ひょっとしたら映画に出てくるような華やかなヤクザに憧れてヤクザになったのかも知れないのに、やる仕事と言えば大量のガンダムスタンプラリー。私たちと同じように都区内フリーきっぷを握りしめて、王子ではガルマ・ザビに次ぐガルマ・ザビ、東十条では黒い三連星に次ぐ黒い三連星。捺しても捺してもガイア、捺しても捺してもマッシュ、捺しても捺してもオルテガなのよ」

「めちゃくちゃ、地味だね」

「ええ。死ぬほど、地味よ」

電車が赤羽についた。


《赤羽》

赤羽と言えば、東京北部のターミナル駅であるという認識は確かにあったが、その駅の大きさにいささか面食らった。ぼくの中では赤羽と言えば赤提灯の居酒屋と、昼から目を潤ませつつ酒を呑みながら地べたに横たわるジジイ、という印象だったのだが、駅からはそんな印象はまるで受けなかった。
ちなみにぼくの住んでいる小岩には、昼からワンカップを片手に地べたで仮眠を取る人生の諸先輩方が多数存在する。終わっているかまだ始まっていないかの二択で言えば、完全に終わっている。いわゆる「安定の下町クウォリティ」というやつだ。

赤羽駅のスタンプは「アカハナ」だった。
赤羽、アカハナ、赤羽、アカハナ。
ダジャレなのだろうか。大して面白くはないけれど。

また、ぼくはいつものようにアカハナのことは何一つ知らなかったので、「アカハナ、誰だよ、知らねえよ」と思いながらスタンプを捺した。

赤羽からは埼京線に乗り換えて十条を目指した。


《十条~板橋~池袋》

十条のスタンプは、「セイラ・マス」だった。この日上野駅で交換したカードで「あなたならできるわ」と言っていた人だった。

「ふうん、シャアの、妹なんだ」そう思いながらスタンプを捺した。

続く板橋のスタンプ「ジム」は、何となく見たことがある、程度ではあったので「ジム、誰だよ!知らねえよ!」とまではならなかったのだが、もちろんよくは知らないので「うーん、ジムねえ。あんまりよく知らねえよ」と思いながらスタンプを捺した。

埼京線が池袋駅に着き、さて演奏の仕事に向かうかなと思って横を見たら、やはり期子はいなくなっていた。

おそらくまた彼女はやってくる。

ぼくがスタンプラリーに出かける時には必ず。
それは願望ではなく、確信だった。


(続く)

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2018年3月 2日 (金)

2018年3月&4月演奏スケジュール

3月以降の演奏スケジュールです。本数少ないですけど、一つ一つ丁寧にまいります。

《2018年3月演奏スケジュール》

3月11日(日) 東京池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:千葉陽子 piano:福島剛
グランドピアノが置いてある池袋の洋風居酒屋で、ボーカルの千葉陽子さんとデュオ。23:00までたっぷり4ステージやります。
19:30~start music charge:no charge

3月21日(水祝) 東京池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:池田聖子 piano:福島剛
グランドピアノが置いてある池袋の洋風居酒屋で、ボーカルの池田聖子さんとデュオ。23:00までたっぷり4ステージやります。
19:30~start music charge:no charge

3月23日(金) 東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「福島剛の歌声酒場 vol.22 (ジャズボーカル中心のジャムセッションです)」
piano:福島剛 bass:ヤマチハ
三月だけは第四金曜日夜のワタシが仕切りのボーカルセッション。ボーカルの方がメインですが、もちろん楽器の方もご参加いただけます。第二十二回目のベーシストはヤマチハさんです。
19:30~start  music charge: 1800円

3月24日(土) 東京六本木 惣's Bar
03-3408-6837
http://sous62.wixsite.com/sos-bar
trombone:Tommy piano:福島剛
大学の大先輩でもあるトロンボーンのTommyさんとデュオをやります。熱く美しいトロンボーンの音色を是非。
20:00~start music charge:3500円(1ドリンク・お食事付)

3月25日(日) 東京池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:千葉陽子 piano:福島剛
グランドピアノが置いてある池袋の洋風居酒屋で、ボーカルの千葉陽子さんとデュオ。23:00までたっぷり4ステージやります。
19:30~start music charge:no charge

3月28日(水) 千葉市川 O'd Diner
0120-12-5906
http://www.upwel.com/bar/
ジャズスタンダードやポップスを中心にやっています、ちゅんこちゃんとのデュオ。
vocal:ちゅんこ piano:福島剛
20:30~start music charge:投げ銭

3月29日(木) 東京池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:Shino piano:福島剛
グランドピアノが置いてある池袋の洋風居酒屋で、ボーカルのShinoさんとデュオ。23:00までたっぷり4ステージやります。
19:30~start music charge:no charge

3月30日(金) 東京池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:池田聖子 piano:福島剛
グランドピアノが置いてある池袋の洋風居酒屋で、ボーカルの池田聖子さんとデュオ。23:00までたっぷり4ステージやります。
19:30~start music charge:no charge

3月31日(土) 千葉本八幡 cooljojo
080-2624-0879
https://www.cooljojo.tokyo/
「HABUBAN Live vol.2」
drums:羽生一子 bass:飯田雅春 vocal:鈴木麻美 piano:福島剛
2018年より始動します、ドラマー羽生一子さんのプロジェクト「HABUBAN」。ものすごい手練れのメンバーです。とても楽しみです。この日は昼公演です。
15:00~start  music charge: 3000円


《2018年4月演奏スケジュール》


4月6日(金) 東京池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:池田聖子 piano:福島剛
グランドピアノが置いてある池袋の洋風居酒屋で、ボーカルの池田聖子さんとデュオ。23:00までたっぷり4ステージやります。
19:30~start music charge:no charge


4月11日(水) 東京岩本町 Eggman Tokyo
03-5829-6400
http://egg-mte.com/
「Eteセッション vol.78」
いつものノンジャンルセッションです。
*無料レンタルギター&無料レンタルベース有り!
electric piano:福島剛 bass:ヤマチハ drums:南たけし
19:00~start  
music charge:1540円(+2drink 1000円)
※女性のお客様に限り1ドリンク2060円でもご入場いただけます。


4月18日(水) 東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「福島剛の歌声酒場 vol.23 (ジャズボーカル中心のジャムセッションです)」
piano:福島剛 bass:野々口毅
第三水曜日夜のワタシが仕切りのボーカルセッション。ボーカルの方がメインですが、もちろん楽器の方もご参加いただけます。第二十三回目のベーシストはノノさんです。
19:30~start  music charge: 1800円


4月19日(木) 東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「日野林晋・福島剛 Duo」
sax:日野林晋 piano:福島剛
素晴らしいサックス奏者日野林晋氏とのデュオ。今回のテーマはまだ未定です。近日公開します。張り切ってまいります!
20:00~start  music charge: 2500円


4月29日(日) 東京池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:千葉陽子 piano:福島剛
グランドピアノが置いてある池袋の洋風居酒屋で、ボーカルの千葉陽子さんとデュオ。23:00までたっぷり4ステージやります。
19:30~start music charge:no charge


5月6日(日) 東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「登敬三・福島剛 Duo」
sax:登敬三 piano:福島剛
関西ナンバー1の、というよりも、国内屈指のとんでもなく素晴らしいサックス奏者、登敬三さんとのデュオです。昼公演です。是非観に来てください。
20:00~start  music charge: 2500円

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