お詫び
私事で大変申し訳ないのですが、体調不良により、本日の亀有「Jazz38」の昼セッションと、小岩「Back in time」での夜のタケシーズセッション、お休みさせて頂きます。
セッション自体は開催されますので、皆さま是非ご参加ください。
本当にすみません。
私事で大変申し訳ないのですが、体調不良により、本日の亀有「Jazz38」の昼セッションと、小岩「Back in time」での夜のタケシーズセッション、お休みさせて頂きます。
セッション自体は開催されますので、皆さま是非ご参加ください。
本当にすみません。
朝から新幹線に揺られています。京都に向かっています。
本日5月25日から、4日ほど京都に滞在致します。
今回の目的は二つ。
・市川芳枝さんと演奏する
・ピアノ買う
です。
ピアノ買う、についてはまた追って。
市川芳枝さんとのライブについて。
市川芳枝さん。ボーカリストです。ご存知の方も多いかとは思いますが、2006年に亡くなった私のピアノの師、市川修の奥様です。
「魂のボーカリスト」と形容されることも多いそのボーカルは、聴く人間の心の一番深いところをぐっと掴み、関西を中心にファンも多いです。
そういった付加的な情報を一旦考慮の外に置いておいたとしても、私にとっては芳枝さんと演奏する、ということは非常に特別な意味を持ちます。
私は歌と共演することがとても好きです。伴奏、という言葉が適切かどうかは悩むところですが、歌の伴奏ほど面白いことも少ないと感じています。その面白さの本質を、初めて私に教えてくれたのが芳枝さんでした。
はっきり言って、芳枝さんとの共演では、求められる要素が非常に多いです。言葉ではっきりと要求されることもあれば、言葉ではなく実際の演奏でサジェストされることも多々あります。
求められる要素を大雑把に二つ挙げるとすれば、それは「非常に理知的な部分」と「とことんまでアホな部分」という、一見アンビバレンツな二つの要素です。実は根底ではその二つは同じことなのですが。
まずは理知的な部分について。
歌、というものが、他の楽器と最大に異なる点の一つが「直接的に言葉を語る」という点です。我々楽器奏者が比喩的に言葉を語ることはあっても、歌はダイレクトに言葉です。言葉によって聴き手のイメージを喚起し、そして心に届かせようとします。
芳枝さんは、その「言葉」を非常に大切にされます。ということは即ち、言葉が聴き手にしっかりと届くような演奏が必要になってきます。
ボリュームのコントロール、和音の重ね方、そしてそれらのタイミング。そういった諸々の要素に対して非常にシビアな神経をもって接していかないことには、その美しさはすぐに崩壊します。
また、受け身でもなりません。相互的なサジェストを繰り返していくなかで、弁証法的に音楽を高めていこうということもあります。
理知的に状況を分析し、その時その時の最善の音を選択し奏でていくという作業は、まさにジャズの本質だと私は感じています。
演奏中は、「脳に汗をかく」ような感覚を味わいます。頭をフル回転させながら最善の音を探り、そしてあとは自分を信じて恐れずに弾くしかないという状況。シビれます。こんなに楽しいこともそうそうありません。理知的な部分、と言ったのは、大まかに言えばこんな所です。
そしてそれと同時に求められる「アホな部分」。これこそが芳枝さんと共演する際のシビれる要素です。
演奏の中で、お前は音楽家として、人間として真っ直ぐに歩いているか、と問われます。カッコつけなくて良い、裸で、全力でぶつかってこいと要求されるのです。
愚かしい部分や醜い部分、そういうものを隠すのではなくて、さらけ出して一緒に演奏しよう!アホになれ!と、演奏中にそんな風に言われているように私は感じるのです。
見栄を張らず、カッコつけず、ただひたすらに音楽に対して真っ直ぐに、と、芳枝さんと共演するときにはいつもそういうつもりで演奏します。
というか、そこまでやらないと成立しないんですよ、音楽が。
テンポに合わせてコードを弾いているだけの演奏なんて、論外です。
美しく音楽を成立させるために頭を使って、そして自らの全てをさらけ出して必死になって。そんな風に音楽をやります。
こんなに楽しいことも無いだろ!他に!
ということで、明日と明後日は京都で市川芳枝さんとの共演、2daysです。
明日5月26日(金)は、先斗町の「スターダストクラブ」にて。ベースは村田博志さん。20:00から。
明後日5月27日(土)は、高野の「むーら」にて。ベースは鶴賀信高くん。19:00から。
全力で演奏します。是非見に来てください。
今週イチオシのライブはこちら。
5月18日(木)、東京小岩の「Back in time」にて、トランペット&ボーカルのMitchさんと、ギターの富永寛之さんとのトリオ。
お二人とももう何回かご一緒させて頂いておりますが、そのたびにいつも「はああ、よくそんな強靭なリズムでツヤッツヤの美しい音でいけますなあ、はああ」と、良い意味で口があんぐりとなります。お二人とも「音楽の達人」です。ごく控え目に言って。
スタイルとしては、ニューオーリンズジャズの伝統的なフォーマットにのっとりながらも、自由自在に「自らの音楽」を展開されます。こういったスタイルに造詣の深い方から、あまり聴き馴染みない、という方までご満足頂けます。
ああ、楽しみ。
ですので、多くの方にお聴き頂ければと思っております。
平日の夜ではございますが、万障繰り合わせてお越し頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します!
昨日の登敬三さんとのデュオ、ご来場いただいた方々、ありがとうございました。
いやー、登さん、すごかったです。ほんっっっっとにすごかった。美しかった。一緒に演奏していて、最初はあまりのすさまじさに圧倒されましたが、途中からはその素晴らしい音楽に加担させて頂いている幸せを全身で享受させていただきました。思いっきりやりましたが、まだまだ。次に演奏させて頂ける時までに精進を続けないと。
登さんのライブ、客としても見に行きたいな。これまでにも何回も行ってるけど。また行きたい。
来週には、そんな「金を払って客としても見に行きたい(というか何度も見に行っている)」という方々とのライブがもう一本。場所は同じく小岩「Back in time」で、5月18日(木)。...
トランペット&ボーカルのMitchアニキと、ギターの富永寛之さん。
お二人とも音楽家としての技術が傑出しているのはもちろんなんですが、共通しているのが「見ているお客さんをとことんハッピーにさせる」ということ。稀有なレベルでそれをやってくれます。
これも是非見に来て頂きたい。必死のパッチでその音楽に加担させて頂きます。
5月18日(木)、20時からです。
宜しくお願い致します!
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