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2017年4月 5日 (水)

諦観と覚悟

ずっと好きだった片想いの女の子がいたとして、ひょっとしたらそれは、その子が決してこちらを振り向かないという一種の諦観があるからこそずっと好きでいられるのではないだろうか。

というようなことを、昨年のプロ野球で感じてしまった。

我らが広島カープがぶっちぎりのセ・リーグ優勝。優勝に向かっているその時に、私はそのような不思議な感覚を覚えた。

カープが勝つのは嬉しい。とても嬉しい。

嬉しいのだが、あまりに勝ち過ぎるので「ちょ、ちょっと…そこまで勝たなくても良いんだよ…少々やり過ぎじゃないか?」と不安にすらなった。

言わば、ずっと片想いをしてきたのに決してこちらを振り向かなかった「優勝」という頂(いただき)が、急にこちらを向き始めた、ということである。

「ねー、一回ぐらいデートしてよ」といくら誘ったところで、「あんたが年収1000万円を超えたらね!」だの「来世では結婚してあげるから!」だのと軽妙に私をはぐらかして、私もまたそうやってはぐらかされることを楽しんでいるようなフシさえあったのに、それが急に態度を豹変させて「さあ!抱いて頂戴!!」と言われても、そこには情緒に欠けるというか。
無論私もそうなることをずっと望んでいた筈なのに、いざそうなると尻込みをしてしまう。

昨シーズンの最終盤、私もそれなりに覚悟は決まってきて「そうか、カープがついに優勝するのか。ならば私もその現実から逃避せずに、しっかりとその事実と向き合おう」という決意は胸にあった。

約70年前の忌まわしい原爆投下という過去。そこから復興した広島という土地とそこに生きる人々。その人々の心を支え続けてきた広島カープというまさに広島の象徴的な球団。
そういった人々の思いを背負いながら躍動する若い選手たちやベテラン選手たちを見ているだけで目頭が熱くなった。

わかった。共に優勝の喜びを、分かち合おう。

そう覚悟して見た優勝を決めた試合では、確かに私の目から数粒、涙がこぼれた。
ありがとう、広島カープ。自然とそんな言葉が口をついた。

そんなことがあったものだから、今年は自分が若干不感症のようになってしまっていて、どこまでプロ野球を楽しめるだろう、などと危惧していたのだが…

いやー!!やっぱり始まると超楽しいね!!プロ野球!!
カープ勝つとめちゃんこ嬉しいしさ!!
こりゃ今年もノムスケくんは最多勝獲っちゃうな!
丸くんも首位打者目指そうぜ!ホームラン王はブラッドが獲るし!

今年も優勝だわー。間違いねえわー。

プロ野球すげえ面白いわー。

頑張れ、カープ!

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