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2016年11月 6日 (日)

区別したほうがいいもの、そうでないもの

「音楽にはジャンル分けなんて意味がない!良い音楽は良い音楽!」なんて言われると、「ま、リスナーとして聴くだけならそれで良いけどさ」と、いささかひねくれた気持ちになったりもする。

聴くだけでなくて自分も演奏しようと思ったらそうではない、というのが私の持論だ。

音楽にはジャンルはある。一番明確なのはリズムの違いだ。そこから派生して、様々な方法論も変わる。一つのジャンルのリズムや方法論を別のジャンルに無理矢理に当てはめようとすると、悲惨な結果になることが少なくない。まれに面白いことにもなるけれど。

様々なジャンルのリズムや仕組みを学んでみることはとても面白い。そこには言語的な背景や文化的な背景、はたまた民族的、歴史的な背景まで見て取れて、それらを十把一絡げにしてしまうことなんて私には到底不可能だ。

今日はレッスンの中で、ブルースと20世紀初頭のジャズをやった。

この二つに関して言えば、逆にジャンル分けされていることが不思議に感じるぐらい、共通性が多い。もっとシンプルに「ブルースと20世紀初頭のジャズは同じだ」と言ってしまっても良いのかも知れない。そこに更にトラディショナルなゴスペルを加えて、ゴスペルと初期のジャズとブルースはほぼ同一の背景のもとに成り立っている!と断言したら、その辺に詳しい方もしくは単にイチャモンをつけたい方からクレームが来そうなので、ほぼ同一の背景のもとに成り立っているような気がしないでもないような気がする今日この頃!ぐらいにしておく。

少なくとも上記のジャンルに関して言うと、「黒人たちの伝統音楽」という共通性がある。日本の民謡などが地域によっての差異はあるものの、ある一定の共通性というか似たような雰囲気を纏っているのと同じような理屈だ。

Louis Armstrongは粘っこくて泥臭いブルースをも演奏するし、B・B Kingは小粋なジャズスタンダードをも演奏する。そのどちらもがまるっきりニセモノ臭さはなく、「これぞ本物!」という説得力に満ちている。

そう思ったときに、海外の音楽シーンはどうなのかは知らないが、日本の音楽シーンでは「あの人はジャズの人、あの人はブルースの人」と、この二つを分ける傾向があり、またその二つの世界での交流がそんなに盛んではなあよなあ、と思うに至った。と言うか、昔から「一体どういう了見そなんだろう?」とずっと疑問を持っているし、その疑問は未だに晴れていない。

「あの人はジャズの人、あの人はクラシックの人」という分け方ならば十分に合点がいく。それは明らかに方法論とバックボーンが違いすぎるので、ごっちゃに考えるとマズイだろうと思うからだ。ギリギリわからなくもない、というラインが「クラシック寄りのジャズの人とブルースorロック寄りのジャズの人」という区分。これは確かにあるっちゃある。

少なくとも、トラディショナルなジャズやブルース、ゴスペルなどは分離不可能なものなのではないかなと私は感じる。

本当に似ている、っつーか一緒なんだもん。

十代の終わり頃からこっち、そういった「黒人の伝統音楽」に心を惹かれて、憧れてずっと今日まで来ている。

そういったものを、来週の火曜日、11月8日に、小岩「Back in time」で演奏しようと思っています。久しぶりのソロピアノです。

大澤香織さんという素晴らしいピアニストと共に、前半と後半に分かれてソロピアノでの独奏をやります。

実はかなり気合い入ってます。宜しければ是非ご覧にいらっしゃってください。20:00からです。

長々書いて最後は宣伝ですよ。ええ。

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コメント

中学校で聴いた曲は今でも耳に残ってる。和名-誰も知らない私の悩み? 歌ってくれたのは、関西学院グリークラブだったと思うけど…。何曲かのうち、その曲だけ覚えてる。

投稿: のりこ | 2016年11月 6日 (日) 20時17分

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