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2016年10月13日 (木)

H先生の勇気

昨日は地元小岩の「ライブシアターオルフェウス」でセッション。

楽しかった。ご参加いただいた方々の、心の底から音楽を楽しむ姿勢に心を打たれたりなんかしながら。

次回は12月8日。

で、昨日は個人的に楽しみにしていたことがあって。

ホストの一人、ドラムの南たけし氏の高校の同級生の方々がちょこちょここういう催しに顔を出してくれる。検見川高校の10期生だから「ケミテン」と呼んでいるのだけれど。

その際に、当時の彼らの先生であるH先生という方が一緒に来てくれることがある。昨日も来てくれた。

私はこのH先生のことがとても好きで、昨日も来てくださることが事前にわかっていたので、彼(H先生)に会えることは、昨日の私の楽しみの一つであった。

社会科、その中でも「倫理」という教科を専門に教えてらっしゃる。倫理という教科は、もっと大まかに言えば、「哲学」だ。サルトル、デカルト、ニーチェ、ハイデガー、フーコー、フッサール、ソシュールetc. 先人たちが何を考えてどう生きたのか、そして私たちは何を考えてどう生きるのか。そんなことを考える学問だ。もちろん、私の好きなジャンルの学問だ。

なので、H先生に会うと嬉しくなって、すぐにその手の話題を振ってしまう。南たけし氏は「今日も論破されてこい(笑)」と言うが、私は議論をふっかけている訳ではなくて、H先生から教えを受けているだけだ。

私は昨日、一つ、どうしても聞きたいことがあり、前もって質問を用意してあり、打ち上げの酒の席でH先生に尋ねてみた。

「先生は、教師としては間もなく現役の引退をむかえる訳ですが(H先生は間もなく60歳)、最後に生徒に伝えたいことというのは何なのですか?」と。

先生は即答くださった。

「この世には生きる価値があり、世界はなんだかんだで素晴らしいものなのだと伝えたい」と。

その言葉は、シンプルで、力強く、そしてこれ以上ないほど心に響いた。

そして先生はこうも続けた。

「できれば生徒だけでなく、若い教員たちにもそれを伝えたい」と。

教育というものが社会の中でどれだけ重要であるかは言わずもがなである。では、教育者にとって何が最も重要なのかと考えれば、やはり私もこの言葉のように、「希望を語る勇気」こそが最も重要なのではないか、と改めて思った。

今日は二日酔いの頭の中で、先生のその言葉が何度も反芻される。

H先生、昨日もありがとうございます。

また、教えを受けたいと思います。

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