匠の左
本日超下品につき、女子供は早々にブラウザ左上部の「戻る」ボタンを激クリックして以下は読まないように。
昨夜は我が家に大学時代の友人T夫妻と後輩Bが遊びに来ていた。
友人Tは最近農学の博士号を取得した。後輩Bも京大卒の超エリートである。
当然会話はハイパーアカデミックになってしかるべきである。
我々のハイパーアカデミックな会話は、最近結婚した後輩BのエロDVDコレクションをどう処分するべきかというところからスタートした。
やはり無難な所で1テラクラスの外付けハードディスクを購入して、そこに全てデータを残して現物を処分、という意見もあったのだが、そこまでの時間がないという事になった。
ならばと出た対案は、その200枚ほどのコレクションの中で、苦しい時も悲しい時もそっと傍らに寄り添ってくれたエロDVDを選別し、23枚だけを手元に残してあとは処分、というものである。23、という数字はサッカーの代表選手の数と同じにした。
後輩Bを私と友人Tとで優しく諭した。
「お前が彼女にフラれた時、親しい誰かが亡くなった時、お前の涙の代わりになってくれた、そんな大切なDVDがあるだろう。そいつらを捨てるなんて事は出来ない。それを選別するんだ。言い換えれば、そう、お前は自己と対話をするんだ」と。
後輩Bは「わかりました!死ぬ気で選びます!」と意気込んでいた。
会話はそこから更にアカデミックに発展した。
そこに居合わせた私を含めた三人は三人ともがサウスポー、左利きであることが判明した。
しかし、左利き度合いには差異があった。
私:鉛筆からお箸まで全て左の純然たる左利き
友人T:鉛筆は右、お箸は左という左利き
後輩B:鉛筆もお箸も右、という左利き
であった。
この話題になった際に、私と友人Tは後輩Bに対して「いやお前なんか左利きじゃねーし」と詰め寄ったが、「いや、スプーンとかフォークは左なんですって!」と譲らなかった。
私ははっきりさせたく思い、「じゃあお前、手淫はどっちよ!?」と尋ねた。
「福島さんはどっちなんですか!?」と逆ギレ気味に聞かれたので、「お前、オレはやっぱり、匠(たくみ)の左、初々しさの右よ!」と答えた。
そう、私の左は全てを熟知した匠であるのだ。私の身体の隅々まで、どこがどういう塩梅かという事を誰よりも熟知している。それに対して右はそこまでの経験値を持たない。しかし、その経験値の低さが必ずしもマイナス面にだけ作用するわけではなく、時には右手を使用することにより、普段とは違う、ぎこちなさの中に初々しさが存在する時が生まれる。
ここに関しては友人Tも完全同意で、「やはり匠は左だろ!」ということになったのであるが、そこで後輩Bが意を翻した。
「ぼくの匠は右です」と。
全くもってけしからん、左利きの風上にもおけん!と私たちは息巻いたが、後輩Bに言わせると、エロいタイプのコミックを使って事に及ぶ時には、ページをめくるのは左手がベスト、そして本丸に添えるのは右手!とのことだった。どうやらコミックタイプのものは、左から右に開いていく形式のものが多いらしい。
そうか、とそこで私も友人Tも立ち止まった。我々はフォト派であり、コミック派の都合を考慮に入れていなかった。
我々のハイパーアカデミックな会話により導かれた結論は、左利きの人間は基本的には左手に匠を宿している。しかし、コミック派に関してはその限りではなく、コミック派は原則として右手に匠を宿す、という事であった。
ていうかそんなの左利きじゃなくね?
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