上映まで一時間の暇潰し
という訳で夕方まで仕事をしてから今日は一人で上野の国立博物館へ。
添付写真のような巨大スクリーンが屋外に設置されて、これよりアニメーション映画の名作「銀河鉄道の夜」が上映される。
19:00からの上映だというのに着いたのは17:00ぐらいで、近くかつ見やすいベストな席をキープ出来たのは良いものの、上映までの二時間強、話し相手もおらずになかなかに暇である。
しかし考えてみればこんなにぼんやりとした緩やかな時間というのも随分と久しぶりで、そうやって考えれば、この待ち時間の二時間も含めての映画鑑賞だと思えば充分に贅沢である。
このアニメーション映画「銀河鉄道の夜」は、調べてみたら今から30年前、1985年の作品で、一つ前のブログの記事にも書いたが、杉井ギサブロー監督、ますむらひろし作画、細野晴臣音楽という何とも贅沢なスタッフ陣であるが、三年前の2012年にも同じく杉井ギサブロー監督、ますむらひろし作画で、やはり宮澤賢治原作の「グスコーブドリの伝記」がアニメーション映画として発表された。
もちろん私も映画館まで観に行ったが、これに関しては少々首を傾げた。あまりピンと来なかった。一言で言ってしまうと、説教臭くてちょっと鬱陶しかったのだ。
また、昨今のスタジオジブリのアニメーション作品などにも言える事であるが、発達したCG(コンピューターグラフィック)技術の映像をこれでもかという具合に見せられると少々うんざりする。
もう一つ、昨今のアニメーション作品に対する個人的な感想としては、アニメーションを主戦場とする声優ではなく、役者達がアフレコをするのにも私は違和感を感じている。あまり好きではない。最近のジブリ作品の「風立ちぬ」の主人公の堀越二郎役を庵野秀明がやったのは文句なしに素晴らしかったが。違和感は最初の10分だけで、途中からは「この主人公はこの棒読みの感じじゃなきゃダメだ!」というぐらいにハマってきた。私は良かったと思う。庵野秀明のあの棒読みは。
そうやって考えるとこの杉井ギサブローの「銀河鉄道の夜」は最高なんだよなあ。全てが実に腑に落ちる。
プラネタリウム限定でKAGAYAという若い映像作家が「銀河鉄道の夜」をアニメーション作品にしたが、これは逆にCG全開な感じが素晴らしかった。プラネタリウムに五回は観に行った。
さて、ぼちぼち始まる。
すっげー楽しみ。
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