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2014年12月11日 (木)

もう、なった

他人の好きな言葉というのはこれまでの人生の中で幾つもあって、その時々の自分の中での流行りみたいなものもある。

今日たまたまネットで見つけたのが昔好きだった夏目漱石の言葉。

「馬は走る。花は咲く。人は書く。自分自身になりたいが為に」

昔とても好きで、酔っ払うとこの言葉を紙に書いたりしていた。

余談だが私はまあまあ字は上手い方だ。きちんと習った訳でもないし、いかんせんぎっちょなので所謂「正しい書き方」とは程遠いのだろうが、これまでの人生で人に「お前見た目に似合わず達筆だね」と言われた事はあっても「お前字ィきたねえな」と言われた事は無いので、まあまあ上手い方なんだと思い込む事にしている。

で、たまに書いていたのが上記の漱石先生の言葉。

何だろうか。

久しぶりに見たら以前ほど心に響かなかった。

多分、もう既にすっかり「自分自身」だと思ってるからなんじゃないだろうか。

間違いも犯して、人に迷惑もかけて、残念ながらそれがオレの「自分自身」だよ、という具合に。

諦めるというのとは違うけれど、受け入れる、という気持ち。

そうか、オレは自分自身になりたかったのか、なんて不思議な事を思った日でした。

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