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2014年8月16日 (土)

サルになりたい

昨日が亀有でセッション。

今日は新小岩でレッスンののち小岩でレッスン、と、私の住む江戸川区とすぐ隣の葛飾区を行ったり来たりしている。

昨日は亀有まで自転車で行ってみた。大体30分の行程。この季節なのでまあまあ汗だくになる。着替えを持っていって良かった。

往路は入り時間もあったので、恐らく最短だと思われる道を行った。

帰りは知らない道だけを行ってみようと思って路地へ路地へと入って行った。これは「迷わない」という多少の自信があるからだ。

生まれてから18歳までをこの辺りで過ごしている。子供の頃はよく自転車でこの辺りをうろついた。少しぐらい迷ってもすぐに知った道に出る。安心感があるからこそだ。

月明かりを頼りに、大体進行方向から見て左前方に月があれば自宅へ向かっている、そんなアバウトな指標を元に家へ帰った。

こんな事をしているととても気分が良かった。何だか自分が原始人になったみたいだった。

地図を見る訳でもない。月の位置や星の位置を頼りに方角を決める。スマホでデジタルな地図なんて見ていたらこんなワクワクは無いかも知れない。

そういえば私は未だに古いタイプの携帯電話を使っているが、この携帯が「ガラケー」、つまりガラパゴス携帯と呼ばれているのを聞くと何となく嬉しくなる。片や「スマートな」電話、片や「ガラパゴス形式の」電話、スマートとガラパゴスでどっちがカッコイイかと言えばガラパゴスに決まっている。デカイ亀とかいるし。ガラパゴスには。

月を見ながら知らない道を自転車で走っていると気分も良くなって鼻歌も歌ってしまう。ブルーハーツの「月の爆撃機」だ。

〜手がかりになるのは、薄い月明かり〜

この歌の中にすごく好きな部分があって、それがこういう部分。

〜いつでも真っ直ぐ歩けるか、湖にドボンかも知れないぜ。誰かに相談してみても、ぼくらの行く道は変わらない〜

そんな事をしていたらすぐに知っている道に出てしまう。さすが葛飾区。

知っている道に出た瞬間に、自分が原始人から急に近代人に戻ってしまったように感じた。

サルになりたいなあ。

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