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2014年1月30日 (木)

小林カツ代さんの訃報

料理研究家の小林カツ代さんが亡くなったそうだ。

料理研究家というよりは私の中では親しみを込めて「料理のおばちゃん」、そんな感じだったのだが。

彼女の料理に対する考え方というのが好きで、尊敬もしていた。

息子でもある料理研究家のケンタロウ氏が、母から教わった料理に関しての最も大切な事として「失敗しない事」を挙げていた。それは「料理とは命を扱う行為であるから」だと言う。

言うまでもなく、我々は日々何らかの命を殺し、それらを食らう事で自らの生命を維持している。そこの認識は決してあやふやにしてはならない。

料理とは、ある側面から見れば「殺した命への供養」であるのだ。

無駄なく、必要なだけ、そして出来る限り美味く食らう事。やはり私もそれが一番だと思っている。

そしてもう一つは食べる人間を喜ばせたいという思いだ。

食事は我々人間にとっては単なる生命維持の為の行為だけではない。

美味いと思いながら噛み締める「生きている」という幸せ。そしてそれを誰かと共有する事は、決して悪い事ではない。

そんな人間にとって当たり前の幸福を追求したのが小林カツ代さんだった。

お疲れ様。今度追悼の肉じゃがを作ります。決して失敗しないようにします。

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