« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »

2014年1月

2014年1月31日 (金)

冬の賀茂川

冬の賀茂川
冬の賀茂川
京都にいます。

賀茂川で昼寝です。

そういえば最近はしなくなったんですが、二十代の頃は「眠くなったら路上でもどこでも寝る」という悪癖がありました。恐らくこれは学生時代に賀茂川でしょっちゅう寝ていたせいで、野外で寝る事に抵抗がなさすぎたせいだと思います。

しかし冬の賀茂川は風情がありますな。

| | コメント (2)

2014年1月30日 (木)

小林カツ代さんの訃報

料理研究家の小林カツ代さんが亡くなったそうだ。

料理研究家というよりは私の中では親しみを込めて「料理のおばちゃん」、そんな感じだったのだが。

彼女の料理に対する考え方というのが好きで、尊敬もしていた。

息子でもある料理研究家のケンタロウ氏が、母から教わった料理に関しての最も大切な事として「失敗しない事」を挙げていた。それは「料理とは命を扱う行為であるから」だと言う。

言うまでもなく、我々は日々何らかの命を殺し、それらを食らう事で自らの生命を維持している。そこの認識は決してあやふやにしてはならない。

料理とは、ある側面から見れば「殺した命への供養」であるのだ。

無駄なく、必要なだけ、そして出来る限り美味く食らう事。やはり私もそれが一番だと思っている。

そしてもう一つは食べる人間を喜ばせたいという思いだ。

食事は我々人間にとっては単なる生命維持の為の行為だけではない。

美味いと思いながら噛み締める「生きている」という幸せ。そしてそれを誰かと共有する事は、決して悪い事ではない。

そんな人間にとって当たり前の幸福を追求したのが小林カツ代さんだった。

お疲れ様。今度追悼の肉じゃがを作ります。決して失敗しないようにします。

| | コメント (0)

2014年1月28日 (火)

またか?

この間、つい先週風邪をひいて、気合いで一撃で治したばかりなのに、またピンチ。

喉がものすごくイガイガして咳が出る。寒気も感じる。熱を計ったら37.2度。

またもや風邪の可能性が高い。

今日は帰って寝る!

また気合いの風邪療法をする!

とにかく汗をかきまくるタイプのアレ。

ダウンしてられないんです!

| | コメント (0)

2014年1月24日 (金)

誰も満点がとれない問題

昨日からの病気は気合いのおかげで一日でほぼ八割は快復、という所まで持ってくる。いつもの方法、スポーツドリンクをかなり無理をしながら飲みまくって極端な厚着をして布団に入り汗をかきまくる。小まめな着替え。食事はうどんに野菜と生姜をテンコ盛り。これらの方法でバッチリ。

普段から「寒い」と感じる事が殆ど無い。雪が降っていようが真冬日だろうが「冷たくて気持ちいい」という筋金入りの暑がりである私が「寒い」と感じる時、それはすなわち風邪をひいている時なのだという事もわかった。今回はたくさんの予兆が出ていたにも関わらずそれを見逃していた。「寒い」の合図、腰痛、原因不明の足首痛、喉の痛み。これら全ては風邪の合図であった。熱を出してから合点がいったが、これからは「寒い」と思った瞬間に風邪だと思う事にしたい。

さて。

受験シーズン真っ盛りである。

ずっと布団の中にいたのでインターネットでニュースをあれこれと見ていたが、先のセンター試験において国語の最高点が194点であったというニュースを見た。これはつまり、何万人も受けておきながら満点(200点)が一人もいなかったという事だ。試験問題が難しかったのかも知れないが、なかなかに珍しい事だ。

こんな事を考えた。

もし私が試験問題を作る立場だったとする。仮に数学だとしよう。

「決して100点の取れないテスト」を作ったとする。それは具体的に言えば

・問題は全部で10問(配点は均等に10点ずつ)
・制限時間は100分
・十問中八問はそれぞれ10分も考えれば解けるような問題
・中に二問だけ、どんなに優秀な人間でも解くのにそれぞれ30分は要する問題がある

こんな具合のテストを。

このテストの単純な意味での攻略法は、いかに「難しい二問はどれか」という事を序盤で見極めた上で、その問題を回避しつつ易しい問題を解く事で得点を重ねていく、という方法で間違いない。この方法を実践出来た受験者を「Aタイプ」とする。

中には逆に、難しい二問を序盤で識別したにも関わらず敢えてそれから解いていって時間切れで低得点に終わる人間もいるかも知れない。このタイプの受験者を「Bタイプ」とする。

「待てよ?」となるのである。

単純に「高得点>低得点」を競うゲームとしてのテストであれば、Aタイプの人間が合格でBタイプの人間は不合格である。何故ならばAタイプの方が得点が高いのだから。

高校や大学受験程度ならばこのような単純なポイントゲームでも構わないだろうと思う。

しかしこれが会社の入社試験などであった場合、少々話は違うのではないだろうかと思うのだ。仮に五人の合格者を採らなくてはいけなかった場合、私ならばAタイプの中から得点の上位三人を、Bタイプの中から上位二人を採るのではないだろうかという気がする。理由は明快だ。社会(或いは会社)には、Aタイプの人間とBタイプの人間がどちらもバランス良く必要だからだ。

効率を考え、より高い数字を目指すAタイプ。一点集中で誰にも思い付かないアイディアに至るBタイプ。

この2タイプが相互に協力しあう事で、作品(仕事)はより洗練されていくのだと私は思う。またそのお互いが協力し合い交流する中で、Aタイプの人間は「こだわって考える事」の重要性に気付く事になるしBタイプの人間も効率化の意義を知る。

何だかそういうのが理想的な「仕事の在り方」なんじゃないかなあとふと思ったのだ。

どちらが優れているという話ではなく、どちらもが相互補完をする事によって更なる高みに向かうのだ。

受験のテストで100点っていうのは、努力次第ではどうにかなる。けれど社会は受験じゃない。100点なんてそうそうある事ではない。

そこが面白い所だ。

| | コメント (0)

2014年1月23日 (木)

本日臨時休業します

本日風邪(多分)による発熱でダウン。

一日だけ休業させて頂きます。

本日中に治して明日からまた頑張ります。

とりあえず今日するべきはいかに大量のポカリを飲むかという事と、いかに長時間寝つつ大量の汗をかくかという点。

頑張ります。

| | コメント (0)

2014年1月17日 (金)

CDを買いに

音楽が生業になってもう何年か経つし、現在の音楽業界がどういう状態にあるのかも少しは知っているつもりだ。

今はとにかくCDが売れない時代だという。

ダウンロード技術の発達もあるし、無料で見られるYouTubeなんてのもあって、無論私もその恩恵に随分と与っている。

そういった時代の変化が悪い事だとは思わないし、それに異議を唱えた所で時代は変わらないのもわかっている。

けれどね、やっぱり私は昭和生まれなんだなと思う。

レコード屋さんに行くと心が躍る。ものすごく嬉しくなる。

なので通販でCDやレコードを買うのもあまり好きではない。

わざわざレコード屋さんに行って、何十分もジャケットを眺めてから購入。この流れが好きなのだ。

今日は今から御茶ノ水まで足を延ばしてCDを買いに。

こんなことがホントに楽しい。

| | コメント (0)

2014年1月16日 (木)

2014年1月~3月前半ライブスケジュール

何か忘れているなと思ったら、ライブスケジュールをブログに載せるのを忘れていました。

どどっと三月前半まで決まっている所だけ書いていきます。

是非ライブにお越しくださいませ!

《2014年1月~3月前半演奏予定》

1月19日(日) 東京高円寺 稲生座
03-3336-4480
http://ameblo.jp/inaoiza/
「タケシーズvs村松ショータローDuo」
vocal:村松ショータロー guitar:浅井誉司
piano:福島剛 bass:野々口毅 drum:南たけし
タケシーズ、高円寺「稲生座」に初登場。色々面白い中身を考えてます。対バンはスーパーボーカリストの村松ショータローDuo。最後はみんなでセッションもしようと思っています。
19:00~start  music charge: 2100円

1月22日(水) 千葉市川 O'd Diner
0120-12-5906
http://www.upwel.com/bar/
しっとりとジャズボーカルを。遅い時間からやってますので、仕事帰りにでもどうぞ。
vocal:ちゅんこ sax:古田一行 piano:福島剛
20:30~start music charge:カンパ制

1月31日(金) 京都 ブルーノート
075-223-0398
http://kyoto-bluenote.jp/
「第八回市川修さんを偲ぶ会」
vocal:市川芳枝 sax:登敬三 piano:仲武子 bass:谷中秀治 drums:豊田晃 piano:福島剛
私の師匠、市川修の命日に素晴らしいミュージシャン達が追悼のセッションを催してくれますので、京都まで行って参加して来ようと思います。
19:00~start チャージ:カンパ制

2月2日(日) 東京住吉 ティアラこうとう第四練習場
http://www.kcf.or.jp/tiara/
「ジャムセッション&ワークショップ」
bass:福島剛 drums:楠原木曜
昨年より毎月行っていましたセッション&ワークショップですが、今年から隔月の日曜日開催にしました。みんなで勉強しましょう。私はベース弾いてます。
17:30~start  music charge: 1000円(見学の方も同様)

2月12日(水) 東京池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:千葉陽子 piano:福島剛
池袋の隠れ家的な呑み屋で、明るいボーカルの千葉陽子さんとデュオ。23:00までたっぷり4ステージやります。お店のピアノはグランドピアノです。
19:30~start チャージ:no charge

2月15日(土) 千葉市川 O'd Diner
0120-12-5906
http://www.upwel.com/bar/
sax:鎌田一夫 piano:福島剛
ベテランサックス奏者鎌田さんと久しぶりのデュオ。歌心溢れる大らかなテナーサックスのサウンドを存分にお楽しみ下さい。
20:30~start music charge:カンパ制

2月16日(日) 東京大森 Bar Veille
03-6450-0068
http://www.bar-veille.com/
vocal:Aya Sueki piano:福島剛
ソウルフルなボーカリストAya Suekiさんとの初めてのデュオ。ジャズスタンダードやAyaさんのオリジナルをデュオならではのアレンジでお届け致します。
19:30~start music charge:未定

2月20日(木) 東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「タケシーズのジャムセッション」
piano:福島剛 bass:野々口毅 drum:南たけし
タケシーズ主催のジャムセッション。前回まではオーソドックスなジャズセッションあり、タップダンスあり、詩の朗読ありと大変な盛り上がりでした。今回はどうなるのでしょうか。皆様の奮ってのご参加、お待ちしております。MVPも毎回決めますので、そちらもお楽しみに。「一番オイシかった人」がMVPです。
19:30~start  music charge: 1800円

2月23日(日) 東京東中野 Big River
http://www.bigjazzriver.com/st/nd.html
harmonica:皆川和義 electric piano:福島剛 drums:峯村亮祐
長年の相方皆川と新進気鋭の若手ドラマー峯村との変則トリオ。ベースレスならではの面白さがあります。ハーモニカの澄み渡る音色と瑞々しいドラミングをお楽しみ下さい。
19:00~start  music charge: 2000円

2月26日(水) 千葉市川 O'd Diner
0120-12-5906
http://www.upwel.com/bar/
しっとりとジャズボーカルを。遅い時間からやってますので、仕事帰りにでもどうぞ。
vocal:ちゅんこ sax:古田一行 piano:福島剛
20:30~start music charge:カンパ制
諸事情により中止になりました。

2月27日(木) 東京新小岩 Chippy
03-3653-1253
http://www.chippy.jp/
sax:日野林晋 bass:石井圭 drums:町田浩明 piano:福島剛
初顔合わせのこのバンドです、よく一緒に呑んではいるんですが(笑)超実力派ミュージシャン達とのライブ。熱くいきたいと思います。
20:00~start チャージ:未定

3月3日(月) 東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「Mitch Special Live vol.5」
trumpet&vocal:Mitch piano:福島剛
Mitch氏とのデュオ・ライブ、第五弾。日本でも最高峰の本当に素晴らしいミュージシャンです。理屈を超えて人の心に染み込むトランペットとボーカルはまさに唯一無二。是非ご来場下さい。事前にメール等でご一報頂ければ予約扱いにさせて頂きます。
20:00~start  music charge: 2500円(前売り)3000円(当日)
※予約は
africanpiano@gmail.com
(福島)まで。

3月5日(水) 東京高田馬場 Sunny Side
03-5272-6119
http://www.sunny-side.jp/
「タケシーズ」
piano:福島剛 bass:野々口毅 drum:南たけし
2013年までマンスリーライブをさせて頂いておりました高田馬場「サニーサイド」、久しぶりの出演はもちろんタケシーズです!
20:00~start  music charge: 2500円

3月8日(土) 東京東中野 Big River
http://www.bigjazzriver.com/st/nd.html
vocal:南雲剛樹 electric piano:福島剛
変幻自在、そして驚くほどの表現力をもったボーカルの南雲さんとデュオ。これは単なる歌伴ではありません。楽器と楽器とのインタープレイのようです。
19:00~start  music charge: 2000円

| | コメント (0)

2014年1月15日 (水)

今週末はライブです

今度の日曜日、19日は高円寺の「稲生座」にてライブです。

タケシーズ(ピアノ福島剛、ベース野々口毅、ドラム南たけし)で出演します。

対バン(競演するバンド)は村松ショータローグループです。

初めて出演するお店です。一生懸命やります。

19:00スタート、チャージは2100円です。

お店のブログはこちら。

http://ameblo.jp/inaoiza/

| | コメント (0)

2014年1月14日 (火)

プハー

プハー
先日嫁より贈られた本。

ちなみに表紙のイラストは嫁の落書き。

| | コメント (0)

2014年1月 9日 (木)

冬を愛でるわたし

先に「デブが理由ではないんです!」と弁明させて頂きたいんですが。

昔、そうですね、今から8年ぐらい前でしょうか、ぼくにも痩せている時っていうのがあったんです。いや、痩せてはいないかな、とにかく脂肪があまり身体に付着していなかった時期、そんなものが実際にあったのです。ずっと体脂肪率は7~8%だったんです。脳みそまで筋肉だった時期です。身体の7割が筋肉でした。

それから時は過ぎ、今では体脂肪の固まりと堕したこの身体。良いのです、体脂肪率100%を目指していますから。「nothing but 脂肪」です。

その頃から今に至るまで変わらぬ嗜好なのです。なので決してデブが原因では無いのです。

何かと言えば、寒いのが大好きなんです。

痩せていた時も、太っている今も。ゆりかごから墓場までぼくは寒い日が大好きなのです。

皆様におかれましては「雪が降りそう」だの「寒くて嫌だ」などのお言葉を目にします本日ではございますが、ぼくの心は3-2のクラーベでサンバのリズムを激しく打つほどに盛り上がっております。

雪は、降ってほしい。

もっと、寒くなってほしい。

繰り返して申し上げます。

デブだからではありません。

| | コメント (2)

2014年1月 8日 (水)

何処にも行かないが充実の休み

我々の世界では「休み」と言えば「仕事の無い日」を指し、それはあるよりは無い方が良いのであるが、私クラスならばちょこちょこある。

昨日と今日が久しぶりの二連休であったのだが、どこに行く訳でもなく、我が家にあるCDをひたすらにパソコン外付けハードディスクに読ませる作業をしていた。

この作業がなかなかに面白く、一枚読ませるのに大体5分弱。この間に横で練習をする。

アルペジオ(分散和音)のフレーズを12全てのキーで二回ずつ弾き終わると大体5分、丁度CDが一枚読み終わる。

CDを変えたら今度は違うテンポで12キーでもう一往復。またCDが一枚読み終わる。

この繰り返しで一日が過ぎる。CDのアーカイブは出来上がるし、基礎練習は出来るしなかなかに充実した休日。

また明日から頑張って働きます。

| | コメント (0)

2014年1月 5日 (日)

正月は歴史熱が高まる2

昨日の続き。

長州藩がなかなかに過激な倒幕派になっていった所まで書いた。

もちろん中には様々な人間がいたので、穏健派も急進派も混在した。全体としての方針がそうだった。

さて、話を一度別の所に持っていきたい。

冒頭にも出したワード、「土佐勤王党」について。

土佐はもちろん今の高知県の事だ。土佐勤王党は、やはり江戸時代末期に土佐で誕生した徒党である。徒党、などという大まかな言い方になってしまうのは、土佐勤王党の事を考えた時にそれは政治結社だったような気もすれば単なるテロリスト集団だったような気もする。何とも言いづらい。

この党の発生を考えた時には土佐に根強くあった身分制度の事を理解する必要がある。土佐にはその当時、大まかに言えば「上士」と「下士」という二つの身分があった。そして居住区域から生活様式に至るまで、そこには明確な「差別」があった。

この当時の「下士」の中からは様々な人間が登場している。最も有名なのは坂本龍馬であるし、この下士の中でも最下層にいたのが数年前の大河ドラマで香川照之の怪演で一躍有名になった岩崎弥太郎だ。商人(商人も下士)出身の中岡慎太郎は坂本龍馬と共に薩長連合や大政奉還を導いた。

そして今回の主役はこの二人、坂本龍馬と同じく「郷士」の立場にいた岡田以蔵と下士の中では最も高い身分である「白札郷士」であった武市半平太だ。

土佐勤王党は当初昨日の記事に書いた「尊王攘夷運動」を学ぶ場であった。リーダーとなったのは学問にも秀でていた武市半平太である。そこには当初、坂本龍馬、中岡慎太郎、吉村寅太郎、岡田以蔵など非常に多くの若者が集まった。尊王攘夷運動に関してはまだ知識の少ない者も多かったが、彼等には共通する不満があった。それはもちろん身分差別への不満だ。

この不満のはけ口の一つとして武市は尊王攘夷運動を用いた。それにより世界は変わり、差別も無くなるのだ、と。

目的が単純になっていくと手段も単純になる。

土佐勤王党は暗殺を繰り返した。その先頭に立ったのが先程から名前が出ている岡田以蔵である。岡田以蔵の名前は「人斬り以蔵」という物騒な名前と共に有名だ。

滅法剣の腕の立つ人物であったと聞く。その剣の腕を用いて、尊王攘夷派を排斥する幕府側の人間を斬りまくったそうだ。

時代が違う、と一口に言ってしまえばそこまでだが、これは現代から考えれば立派なテロルである。

この時代にはこうしたテロルが日常茶飯事として行われていたそうだ。

昨日書いた長州藩の人々もそうだが、この時代の人間はいとも簡単に人を殺めた。そして自らをも簡単に殺めた。切腹、自害といった行為の特殊性はまだ当時にはない。

こういった事を考えた時に、私はどうしても近代の日本のテロ集団である連合赤軍やオウム真理教を思い出さずにはいられない。

共通する項目は「目的の先鋭化」、そして「思考の単純化」であるような気がする。

「日本を変えたい」だとか「より幸福な社会を作るその一端を担いたい」といったように、そもそもの目的は様々にしておよそその全ては崇高なものである事が殆どだ。しかしそれら殆どが非常に高い確率で「殺人」あるいは「自殺」という何ともキナ臭いファクターに収束していく。

全ての複雑な背景を無視して私の感情的な言葉のみを言えば「お前ら人殺しがしたくて維新の志士になったのか?」である。もちろん彼らは「そんな事は無い」と言うであろうし、「それは浅はかな考えだ」と言うだろう。それでも私は言いたい。「お前らのやっている事は理由はどうあれ人殺しだよ」と。

そうなった理由の一つは、先に述べた「目的の先鋭化」であると私は思う。

日本を変えたい→その変革に反対する人々がいる→自らの目的達成の為にはその連中が邪魔になる→その連中を殺そう

最初は非常に広義な意味を持っていた「日本を変えたい」という欲求が、極めて一義的な「人を殺す」という行為に収束している。

目的が先鋭化すれば思考が単純化する。ある意味では当たり前の事である。

「邪魔者を殺す」という極めて一義的な目的達成の為にはあれこれと考えてはならない。単純かつ精度の高い殺人マシーンへと自らを変える必要がある。

ひょっとしたら現代の社会的あるいは政治的な問題の根幹にはこんな事があるのかななんて事を思った。数日前に書いたイスラエルとパレスチナの問題もそうだ。

私たち現代人の今考えるべき事は何なのだろうともう一度頭を捻る。

しかし取り留めのない文章になり過ぎてしまったなあ。

| | コメント (0)

2014年1月 4日 (土)

正月は歴史熱が高まる1

漫画にて幕末の歴史漫画を読み、元からその辺りの歴史には大変に興味を持っていたのだが、その辺の熱が再燃してインターネットであれこれと調べたりしてしまう。

今回調べていたのは二つのキーワード。「長州藩」と「土佐勤王党」。

長州藩について。

長州藩というのは今で言う山口県の、江戸時代から明治時代途中までの呼び名である。

特に「禁門の変(蛤御門の変)」以前の長州藩の動向について興味を持ってあれこれと調べてみた。

当時の日本の状況を大雑把に説明すると、まさに歴史の過渡期である。

300年弱も続いた江戸幕府の世の中、そして鎖国の世の中が、外国からの黒船来航により根幹から揺るがされ始めていた。

ここに関しては現代から考えれば「鎖国」なんて状態が250年も続いていた事に驚く。

人々は外交的な面と内政的な面でそれぞれに二択の選択を迫られる事になった。

外交的には
・「開国なんてとんでもない!外人ぶっつぶせ!」の攘夷派
・「もう鎖国なんて無理だって!外国の文化を取り入れなきゃ!」の開国派

であり、

内政的には
・「まずは幕府ありきだろう!幕府の権力が一番なんだ!」の幕府派
・「幕府が腐ってるからダメなんだ!幕府を解体させるぞ!」の倒幕派

である。ちなみに倒幕派の多くは「幕府に代わって最高権力には天皇の復権を」という立場の人間が多い事から尊王派と呼ばれる事も多い。

この当時の政治的情勢を大雑把に分類するとこの四つなのであるが、実際にはもう少し複雑だが、ここでは一先ずそれには触れない。

長州藩はそういった流れの中では「倒幕プラス攘夷」の急先鋒であり、最も「過激派」であったと言って良い。

不思議、というか何とも興味深いのは、佐久間象山〜吉田松陰〜長州藩という流れである。当時の長州藩の中心人物の殆ど全ては吉田松陰という人間の元で学んでいる。代表的なのは桂小五郎(後の木戸孝允)、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤俊輔(後の伊藤博文)などだ。佐久間象山はその吉田松陰の師だ。

佐久間象山であるのだが、この象山先生、かなりの開国論者なのだ。外国の学問も積極的に取り入れ、「トゥギャザーしようぜ」の名文句を初めに流行らせたのはこの佐久間象山だとかそうでないとか。

浦賀にペリー達がやって来た時には「外国文化を盗むチャンス!行くぞ吉田くん!」と、泳いで黒船まで近づくというナチュラルバカな行動に出ているが、当然「帰れバカ」と帰されてしまっている。なかなかに愛すべきバカ師弟である。

結局は右翼っぽい感じの人に「あの西洋かぶれはマジにウザいので殺す」と言って殺されてしまった。

吉田松陰はその象山先生の思想を受け継いだが、そこに「幕府がクソみたいな事ばかり言うから国が弱いままだし幕府を倒したい」が加わる。あまりにそういう事をおおっぴらに言うので、幕府が「最近ちょっと危険な感じのやつらを一斉に処刑しちゃおうキャンペーン」として行った「安政の大獄」で吉田松陰は殺されている。弟子達が義憤に駆られ「幕府マジ許せねえ」となるのはまあわかる。

という事で佐久間象山〜吉田松陰〜長州藩の流れをまとめると

・佐久間象山「開国しようぜ、トゥギャザーしようぜ」

・吉田松陰「日本マジにピンチ!外国にやられちゃうから外国の知識を盗まないと!だから幕府はその邪魔をすんな!」

・吉田松陰死刑

・その弟子達「幕府マジ許さねえゼッテー潰す!ついでに幕府の味方の薩摩と会津も‘バラ肉’にしちまうよぅ!?外人?‘皆殺し’だよぅ!?」

という流れなのだ。うーむ随分変わってしまったものだ。そして最後は少々「特攻の拓」テイストになってしまった。

この流れについて突っ込んで書きたかったのだが時間がなくなってしまったので続きは明日!

今日は今から小岩「Back In Time」でセッションです。

| | コメント (0)

2014年1月 3日 (金)

池上彰すごい

本日、1月3日に放送されていた池上彰氏の報道番組があまりにも骨太過ぎて驚いた。

シリア情勢やパレスチナとイスラエルの問題をなどの中東問題を中心に報じているのだが、一面的でご都合主義的な「正義」をかざすこと無く、問題の根幹は何なのかを探るとても良い番組だった。

中でも驚いたのはガザ地区への取材だ。それは文字通りに命がけな取材であることは容易に想像がつく。

番組の後半ではパレスチナとイスラエルの若者を二人ずつ呼んで座談会じみた事もしていた。

そして我々にも問いかける。
「さあ私たち日本の役割は?」と。

あまりに凄かったので他の番組があまりにもしょーもなく見えてしまう。
勿論しょーもないものだって世の中には必要なんだけれど。

| | コメント (0)

新年の筋肉痛

「雨音はショパンの調べ」とか「たどり着いたらいつも雨降り」とか「始まりはいつも雨」とかそういう感じのノリで、「筋肉痛はいつも二日後」と言いたい。Jpopのタイトル調に。
今日、何だか妙に身体が痛いなー、嫌だなー、変だなーと稲リバー淳二よろしく思っていたのですが、原因は一昨日、元旦に酔っ払って腕相撲をしまくったせいだとすぐにわかりましたよ。
こんな状態で柔道復帰したいなんて片腹痛いので、もう少しちゃんと鍛えます。

明日はセッションですよ!
小岩「Back in time」で19:30から!タケシーズでお相手させて頂きます。
多分ベースのノノさんは今は酒が呑めるはず。新年会も兼ねて宜しくお願いします!

| | コメント (0)

2014年1月 2日 (木)

2014年明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

昨年中はあちらこちらでご迷惑をおかけしましてすみませんでした。それにも関わらずお世話を焼いて頂いた方々には心より感謝申し上げます。

派手な事は出来ませんが、今年も地道に音楽道に精進して参りたいと思います。

宜しくお願い致します。

とりあえず正月三が日はスパルタ方式で肝臓を鍛え上げています。

| | コメント (0)

« 2013年12月 | トップページ | 2014年2月 »