世界陸上は危険です
「観たら負けだ」と思いながらついつい世界陸上を観てしまう。
今回はロシアはモスクワでの開催の為に日本時間では深夜にその放送が流れている。「観たら負けだ」というのは一度観始めてしまうと、最後までついつい観てしまうからだ。それで寝不足になる。オリンピックなんかと一緒だ。
昨日もそう思いながらついついテレビのリモコンに手が伸びて、気がつけば深夜3時過ぎまで。
いやしかし凄かった。女子棒高跳び。ロシアのエレーナ・イシンバエワ。これまでに数限りなく世界新記録を更新してきた彼女。絶対女王。それが約一年にわたり現役から離れ、世界のトップから退いていたのだが、昨日の世界陸上では堂々の金メダル。完全復活を遂げた。
観ながら完全に引き込まれてしまったのだが、それが、跳躍前の「完全に集中しきった彼女の表情」だ。
例えが正確だという自信がないのだが、私には昔の侍のように見えた。
武士道とは死ぬ事と見つけたり。
そのような「覚悟」が彼女の表情から伺えた。
助走。この瞬間に観客である私は一つの確信に至る。
「絶対跳べる」と。
そして舞い上がる。
5m近い上空まで彼女の体躯は跳ね上がり、バーに一切身体が触れずに、再び重力に引き戻されながら虚空を落ちていく。
「おおおおおっっっっっっっっ!!!!!!」
私も咆哮せざるを得ない。それが深夜の3時であろうとも。
本当に素晴らしいものを観た。
世界陸上は危険すぎる。
今日は絶対に観ない。
| 固定リンク
「スポーツ」カテゴリの記事
- ついに…(2016.09.08)
- カープは私たちを勇気づける(2016.08.27)
- 2014年プロ野球前半戦を終えて(2014.07.17)
- 目指せ三連勝(2013.09.16)
- 世界陸上は危険です(2013.08.14)
コメント