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2013年2月 2日 (土)

東の横綱「おもて」、西の横綱「桜バー」

京都へ行っていた。

数日前にも書いた気がするのだが、先日の1月31日は私の師匠市川修の命日であり、彼にゆかりのあったミュージシャン達が毎年どこかで命日の日にセッションを開催してくれているので、それに参加してきた。
「市川修という人はこんなにもたくさんの人達から愛されていたのだな」といつも感じる。それだけでもすごい。
こういう人と人との繋がり合いは大切なのだ、と当たり前の事を実感する。本当に、みんなに感謝。
仕事の事を考えたらその「法事」が終わったらすぐに帰ってきたら良かったのだけれど、ちょっとそれではあまりにもバタバタし過ぎると思って、翌日の2月1日は京都で一日オフにしていた。
オフと言っても二月前半は本番が立て込んでいるのでピアノの練習をサボる訳には行かないので、まずは母校の京都府立大学に行ってみた。
私が昔所属していたJAZZ研究会の部室にはピアノがあるので、あわよくばそれを借りて練習をしてしまえと言う胆で行ったのだが、見事に現役の学生たちは誰も来ずに、都合3時間ほど勝手にピアノを借りて練習させてもらった。
練習を終えたらバスに乗って出町柳にある喫茶店「LUSH LIFE」へ。昨年の10月に行われたRandy WestonとBilly Harperの上賀茂神社でのコンサートを主催したのはこの「LUSH LIFE」であり、私もボランティアスタッフとして参加させて頂いた。で、その時の録音を聞かせてもらう。
唖然とするほどに素晴らしい。
二人が奏でる音の中には頻繁に「自然の音」を連想させる音が入ってくる。鳥の鳴き声だとか、大地の轟きだとか、波の音だとか風の音だとか。
そういった部分を聴いていると、何だか「音楽ではない別のもの」を聴いているかのような錯覚に陥る時がある。しかし、その直後に極めて「音楽的」な旋律が折り重なって来たりする。このコントラストが実に心地よいのだ。まるで魔法にかかったかのような時間を過ごす。この「LUSH LIFE」でのゆったりとした時間は、京都に行った際には私にとっては欠く事の出来ない時間だ。
その日の夜は友人と外食へ。初めて行く店、五条にある「桜バー」。
結論から先に言おう。ここ、メチャクチャ美味い。
その前日には友人の作家石田ゆうすけがオススメの木屋町にあるおでん屋「おもて」の美料理の数々に舌鼓を打ちまくって来た所だった。死んだ師匠の奥様である市川芳枝さんと二人で追悼セッションの前の腹ごなしに「おもて」に行ったのだが、その数々の料理の絶品さに二人して悶絶しまくっていた。
その翌日であるから、ハードルはびんびんに高くなっていた筈なのだが、「桜バー」、実にお見事、大満足であった。
最初に注文した「菜の花の辛子和え」のあまりのクォリティの高さに「むむっ、この店、出来るな」とはなっていたのだが、その後に続く料理が素晴らしかった。
とりわけ私の印象に残った料理は、「小芋の揚げ物のあんかけ」みたいな名前の料理。要するに小芋を揚げたものにあんかけがかかっているという名前の通りの料理だ。この料理の美味さはハンパではなかった。
前述の「おもて」もそうだし、この「桜バー」も、完全に高級料亭の味である。私は高級料亭には行った事がないがそれはわかる。何となくわかる。
しかしお値段はその辺の居酒屋と変わらない。
全くもってけしからん。けしからん美味い、である。
そんな訳で京都は木屋町の「おもて」と五条の「桜バー」。是非覚えておいて頂きたい。
今日、東京に帰ってきてすぐに急にラーメンが食いたくなったので、上野で「光麺」という店に適当に入ってラーメンを頼んだ。
「おもて」と「桜バー」の後だったからだろうか。あまり美味しくなかった。ラーメン自体は可もなく不可もない感じだったのだが、いや、麺とスープだけならば全然問題なく美味しく食べられるレベルだったのだが、メンマが生臭くて全然美味しくなかった。やっぱり丁寧な仕事というのは何でも大切だ、と実感した。
さて、明日は初めて訪れる板橋の「マーキー」というお店で「タケシーズ」。明日は「タケシーズのユーストリームニッポン」という新感覚お笑いネットTVの収録もそこで兼ねてやってしまうので、興味のある方は是非。
それからちょっとゲストもありそうです。
とても楽しみです。

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コメント

京都旅、お疲れ様でした …ところで質問。菜の花の辛子和えのクォリティ の高さのところをもう少し詳しく教えてくれると助かります。普通のと、どこがどう違うのか興味あります。すみません、ゆっくり後でいいですから。よろしくお願いします。

投稿: のりバー | 2013年2月 3日 (日) 17時07分

のりバーさんへ
すみません、すっかりコメントも放置してしまいまして。なかなかパソコンを触る機会もなくていつも携帯からだったもんで。
この時の菜の花の辛子和え、よく覚えています。菜の花の苦みが全然嫌な感じでなく、その苦みが味わいに深みとコクを与えるという。書いてたらまた食べたくなってしまいます(笑

投稿: ふくしまたけし | 2013年5月24日 (金) 12時38分

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