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2012年7月11日 (水)

たまには振り返らせてくれ

自分のライブを振り返るのはあまり好きではない。

良かったにしろ悪かったにしろ、それは既に「終わった事」で、もうどうしようもないのだ。やるべき事はまた次回の演奏をいかに良いものにするかであるから。

取り分け私のような自堕落な人間は、終わった事を振り返っているとどうにも言い訳がましくなる。意図的に自分のライブを振り返る事は避けて来た。

でも今日は振り返らせてほしい。昨日のライブの事を。

昨日は私の地元小岩にある「Back in time」でライブだった。共演はトランペットとボーカルのMitch氏、そしてスペシャルゲストにギターの富永寛之氏というメンツだった。一言で言ってしまえば最高だった。

人前で演奏を披露して、その事でお金を頂いて、という生活をして数年になる。演奏は自らの楽しみであるのは勿論だが、それが一種の生活の糧になっている。なので全てのライブが非常に大切である。ショボい演奏ばかりしていたら客足は遠のいてしまうし、演奏もさせてもらえなくなる。一回一回がちゃんと勝負の場なのだ。

確かにそれは本当だ。

けれどその中でも取り分け、「Mitch氏とのライブ」は私にとって特別だ。「Mitch」という音楽家の存在が私にとって非常に特別なのだ。

或いは彼と出会っていなければ、私は音楽を生業にしていなかったかも知れない。初めて彼のステージを観た十何年前、「何じゃこりゃあ!めちゃめちゃカッコ良いやないけえええええ!!!!」という素直な衝撃。それは私の中で今も鮮明に残っている。

一緒にピアノを弾いていたのは亡くなった師匠だった。「音楽」というものが生き生きと、そして瑞瑞しく踊り出しているかのようだった。聴く者の心にすっと入り込み、そこを暖かくする。「音楽というものがこんなにも素晴らしくて最高なものならば、いっちょオレもとことんそいつと向き合ってみたい」、そんな風に思った。それで気が付いたら音楽が生業になっていた。

初めてMitch氏のステージを観てから、それから何回も彼のステージを観に行った。観る度に「いつかオレもこんな音楽を奏でてみたい、そしていつかこの人と共に演奏したい、明日からまた頑張ろう!」と気持ちが悪いぐらいに前向きな気持ちになった。

そんな彼ときちんとステージを共にする事になったのは、今年に入ってからだ。

ずっと憧れてきた最高の音楽は、なかなかに一筋縄ではいかずに(当たり前だ)、練習も必死だ。気負いや緊張だってある。

それでもやはり彼の音楽は最高だ。それを昨日改めて思い知った。

突如決まったのだが、スペシャルゲストとして共演してくれた富永寛之氏、彼にも深く感謝したい。極上のグルーブとまるで歌っているかのようなギター。あの感覚。共にそのうねりの中にいられる事の愉悦。そう、やはり一言で言ってしまえば最高だった。

ご来場頂いた多数の方々にもこの場を借りて心より御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

追記:ゆうちゃん結婚おめでとう。これからは共に「クソ既婚者」として慎ましく生きていきましょう(笑)

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