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2012年1月30日 (月)

玄人のバス道

玄人のバス道
足柄SAのうどんはあまり美味しくないが、売っているオネエチャン数名はなぜか皆カワイイ。うどんさえ美味ければ。

あと足柄SAは富士山が綺麗に見える。添付写真は足柄SAよりの富士山の写真。

旅の豆知識から披露したのだが、という訳で私は今京都に向かっている。バスに乗って。

バスで京都に向かう時、余程の事が無い限り私はJRの昼行のバスを使用する事にしている。運賃が6000円。ネット割引という裏技を用いると5000円になる。このバスが私にとってはベストの交通手段なのだ。

よく人に「バスでの移動って長くて大変だね」等と言われる事があるが、私のそれに対する返事は「何で?」である。「大変」な意味がわからない。

新幹線での移動。これも大変に素晴らしいものであるのだが、新幹線は東京〜京都間を二時間半で行く。「すぐに」着いてしまう。新幹線は運賃が高い、という問題以上にこの「すぐに着いてしまう」というのが一番の問題点なのだ。

ここには大いなる矛盾点が孕まれている事にすぐ気が付くだろう。大抵の移動手段において「運賃と所要時間は反比例する」という何ともファックな問題がある。新幹線なり飛行機なり、高い金を払えば払う程に、その乗り物に長い事乗っていられないのだ!アホかホンマたいがいにせえやクソが!

先程の新幹線で言えば、東京〜京都間で二時間半。運賃はおよそ13000円である。13000円も払っておきながらたった二時間半しか乗せてくれないとは、一体どういう了見なのだろうか。詐欺も良い所だ。いや、詐欺だ。「速い速い詐欺」だ。本当にふざけている。

飛行機だってそうだ。東京から福岡へ行く時などにたまに飛行機を利用するが、東京〜福岡間を飛行機はおよそ一時間半である。本当におかしい。たった一時間半やそこらでその乗り物を充分に堪能する事など出来るだろうか、いや出来ない(反語)。せめて最低でも四時間、いや、後生だから三時間で構わない、それぐらいの時間は乗せて貰いたい。いつも私は心の底からそう願うのだが、それは叶わない。機内サービスを頼んだり、窓の外に広がる雲の景色を見たり、まさに垂涎の至福の時間を過ごしていると、あっという間に飛行機は目的地に着いてしまう。空港に降り立った時の私の感想はいつだって「まだもうちょっと乗りたかった…」である。

そういった理屈をご理解頂いた上で、今私の乗っている昼行のバスである。これは実に程良いのだ。

まずこのJR昼行バス、座席がゆったりとした独立型の三列シートである事が素晴らしい。隣との距離感を気にせずにゆったりと座れる事、これは快適な移動には欠かせない。なので私は滅多な事では二席×二席の四列シートのバスには乗らない。あれは窮屈過ぎて旅情を堪能する余裕が無くなる。四列シートはダメだ。三列に限る。

更に所要時間であるが東京〜京都間を八時間強、とこれも実に丁度良い。「ちょっとバスに乗るのにも飽きてきたかな?」と感じるか感じないかの微妙な時間が、この八時間というラインだ。「もうちょっと乗りたかったかな。でも良いか、たっぷり乗れたし」というかなり満足度の高い状態でバスを降りる事が出来る。この所要時間に関してはまさに「絶妙っ!」と言わざるを得ない。八時間。ベストな時間だ。

更にもう一点。夜行ではなく昼行、ここがポイントである。夜行バスには哀愁はあるが旅情は無い。「寝てる間に移動出来ちゃうから良いや」などと夜行バスをチョイスするのはまるで素人。何もわかっちゃいない。そういうものでは無いのだ、移動とは!乗り物とは!

昼行バスの素晴らしさ。それはまず第一に車窓の外が見えるという点にある。夜行バスなどはカーテンが閉められて電気が消されてしまう為に、車窓外の風景はなかなか目視することが出来ない。これに対して昼行バスは「丸見え」である。「薄ぼかし」や「ギリモザ(ギリギリモザイクの略)」などではなく、「丸見え完全無修正」なのである。これはやはりとんでもないメリットの一つと言わざるを得ない。

確かに、「ぼかし」の奥にある黒アワビ、見えないからこそ、秘すればこその花であるよという幽玄の気持ちはわからないでもない。その辺の趣は私にも十全に理解出来る。

しかし私は「見たい!」のだ。見たい!揉みたい!触りたい!なのだ。

空に一筋かかる果てしなく長い飛行機雲、富士の山の頂に未だ残る白い雪化粧、野良猫が魚を探す寂れた静岡の漁港、波打際で水をかぶる無数のテトラポッド…

驚くなかれ、昼行のバスならばこれらが「全見え」である。好きなだけ、そう、好きなだけ堪能出来るのだ。

また冒頭に足柄SAの事例などを挙げたが、各地のSAも昼ならば元気に絶賛営業中なのである。SAに立ち寄った休憩タイム、ここで各地のうどんや蕎麦などの麺類を堪能するのもまた楽しみの一つである。

こういった観点から、夜行よりも昼行バスに軍配が上がるのは明らかである。値段も5000円。なかなかのものである。

確かに、東京〜京都間が八時間近くかかる新幹線や飛行機、そんなものがあれば是が非でも乗りたい。もう充分過ぎると言う程に新幹線や飛行機を堪能したい、そんな欲求は私の中に存在する。しかし、いかんせん彼らは速いのだ。クソ早漏野郎なのだ。もうちょっとゆっくり走れよ新幹線、ほんでゆっくり飛べよ飛行機。

余談だが、私は車などでスピードを出したがる人の気持ちがまるで理解出来ない。「そんなにスピード出したら早く着いちゃうじゃんか」といつも思う。「つうか早く着きたいんならもっと早く家を出れば良いじゃん」と思う。安全面を考えても、車は飛ばさないに限る。意気がってスピードを出すなどまさに愚の骨頂である。ちなみに私は良い歳をして自動車免許を持っていないので車は運転出来ない。何一つ不便で無いので良いのだが。

またもう一つ余談だが、私はそんなに「渋滞」は嫌いではない。勿論理由は「たくさん車に乗っていられるから」である。

そんなこんなで魅惑のバス旅行。足柄SAを出た辺りから本日のブログ記事を書き始めたのだが、現在は静岡県の焼津市。静岡県っていうのがね、でかいんだよね。なかなかたまらないよね。静岡素敵だよ静岡…

という事で、引き続き私は昼のバス移動を全力で堪能する。

静岡の次は愛知だよ愛知…愛知綺麗だよ愛知…

え?変態かって?

変態だよ。

いかにもいかにも。

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コメント

冬の京都…いいですね…まあ旅だけが、目的ではなく、大事な使命があるから様々な思いもありと思ったら…バス旅を堪能してるようで何よりです ◆乗り物ずきだったの? 確かに新幹線は速過ぎて ずっと遠くばかり見てないと、酔ってしまいそう …新幹線酔いって聞いたことないけどね(笑)

投稿: のりまき | 2012年1月30日 (月) 19時34分

のりまきさんへ
冬の京都、ちょっとあんまり寒くなかったんで肩透かしな感じです。京都の冬ってもっと寒かった気がするけどなあ。
乗り物、好きですよ。運転するのはキライですケド。乗ってるのは好きです。

投稿: ふくしまたけし | 2012年1月31日 (火) 11時54分

いつもやないけれど、たまにそんな気持ちになる。

前の会社、基本は飛行機で行きなさいってことやったみたいやけれど、出張先の場所によって新幹線の駅からのほうが近い時は新幹線で行けた。
出張帰りは一時間で飛行機でビューンと帰るよりも、一人新幹線で3時間くらいかけて、缶ビール飲んだり、珍しい駅名や景色を見たり、読書したりしながら帰るほうが好きやった。

こと、久しぶりに思い出したわ。

投稿: okada | 2012年2月 2日 (木) 10時59分

okadaさんへ
うん、たまにぐらいが良いよね。いつもだとこれは病気です(笑)でもぼくは色々ある乗り物の中ではやっぱり一番飛行機が好きだなあ。

投稿: ふくしまたけし | 2012年2月 2日 (木) 19時47分

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