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2011年10月30日 (日)

先日のドラフト会議を見て思う

仕事が終わって教室から千駄ヶ谷駅へ向かう道すがら、ヤクルトスワローズと読売ジャイアンツのレプリカユニフォームを着た野球ファンを何人も見る。そうだ、今日はプロ野球クライマックスシリーズの第2戦が神宮球場で行われているのだ。

私も球場へこそ行かないものの、家に帰ってテレビで観戦する。応援するのは俄然ヤクルトスワローズである。

広島カープに次いで、私はセ・リーグでは中日ドラゴンズとヤクルトスワローズを応援しているというのも勿論あるのだが、やはり先日のドラフト会議の一件で、かねてより私の中にある「アンチ巨人魂」が再燃しているのだ。

ドラフト会議での一件というのは、ご存知の方も多いだろうが、東海大学の菅野投手の一件だ。現在大学ナンバーワン投手である菅野投手、彼の事を「ウチが頂くので他球団は指名するな」と暗に宣言した読売ジャイアンツ、そこに噛み付いた日本ハムファイターズの一件である。

その後に起こった(今も起こっている)すったもんだについては詳述を避けるが、私はこの一件において読売ジャイアンツに対して強い不快感を抱いた。そして「こういった事」が起こるから巨人の人気が落ちるのだ、と思った。

ガチガチの広島カープファンである私ではあるが、「巨人と阪神は人気球団であってほしい」という気持ちは大変に強い。人気、という点においてのみ、私は巨人と阪神を応援している。それ(人気)以外は全く応援していない。

巨人と阪神が人気球団であれば、我々カープファンは少数派でいられるというのが一つの理由だ。私は多数派にいると、とんでもない不安に駆られるタチなのだ。出来うる限り少数派でいたい、少数派の中にあってこそ初めて安堵出来る、という性癖だ。これに関しては理解こそして頂きたいものの、共感はして頂かなくて結構だ。昔大学時代に「俺の手淫は机の角にコチンをぶつけるという体を採る」と悪びれずに語った友人がいたが、それには勿論共感はしかねた。「ああ、そうやって快を得る者もいるのだな」と理解こそしたが。快を得る方法は人それぞれであって良いのだ。それが人に迷惑をかける方法でさえ無ければ。ちなみに私はコチンを机の角に打ち付けた事は無い。だってそんなんしたら痛いじゃん。

話を戻そう。私は人気という点においてのみ巨人と阪神を応援している。その理由の一つは上述したように「自分が少数派でいたいから」という理由であるが、もっと大きい理由としては以下の事が挙げられる。

「巨人阪神の人気は、イコールプロ野球の人気であるから」

これである。

昨今ではプロ野球の人気は低迷の一途を辿っている。何故か。巨人と阪神の人気が無いからである。

或る一時期を境にして、巨人と阪神は金で選手を集める球団になった。

昔はそうではなかった。

巨人ならば、松本、篠塚、原、クロマティ、吉村、岡崎、山倉、江川(江川は一瞬だけ阪神だったが)等々、自前の素晴らしい選手達がいた。

阪神だってそうだ。真弓、掛布、バース、岡田、藤田、佐野、木戸…数え切れないほどの素晴らしい虎戦士達がいた。

それが数年前の巨人などどうだ、小久保、ローズ、江藤、ラミレス、グライシンガー、イ・スンヨプ…どこのオールスターだ。

阪神もしかり。金本、シーツ、新井…どこの広島カープだ。

このような気の触れた強奪の先に待ち受けていたのは、巨人阪神のファン離れであり、そこから来るプロ野球の人気低迷である。

プロ野球が人気の無いコンテンツになってしまった今、テレビの地上波においてプロ野球中継が行われる事は極めて稀だ。これが大変に困るのだ。

我が家のテレビは野球中継を見る為に存在していると言っても過言ではない。野球の映らないテレビになんて何の価値も無い。

だからこそ。

菅野投手を気持ち良く日ハムに行かせてやってほしい。巨人軍は、清々しくそして強い、球界の盟主であってほしい。

とりあえず今日はヤクルト頑張れ。巨人負けろ。

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