エヴァンス再考
普段の練習にプラスして、今日は久しぶりにビル・エヴァンスの研究を。
過日、たまたま二人の生徒からほぼ同時に、エヴァンスの名曲「Waltz for Debby」を弾いてみたいと言われ、「ちょっと待って」と「待った」をかけた。
昔ある一時期にエヴァンスに凝った事があって、その時に少しこの曲の事も研究した事があったのだが、何せこのビル・エヴァンスというピアニスト、なかなかに複雑な和音の構成で曲を弾く(書く)ものだから、細部に至っては殆ど忘れてしまっていた。つまり私の方から生徒に向かって「一週間予習の時間を下さい」と泣きを入れた格好だ。
確かにもう一度研究し直してみると、通常の四度進行のコードワークを、ベースラインを巧みに動かす事で絶妙なクリシェを構成するエヴァンスの妙技に感嘆する。素晴らしい。
また、エヴァンス独特のリズム感も特筆すべき点だ。そのリズム感あってこその彼の音楽だ。
恐らくもう大丈夫。「Waltz for Debby」についてもレッスンは出来る。
だが、まだまだ研究。
やはり先達の音楽は大変に奥が深い。
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