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2011年8月

2011年8月31日 (水)

声のでかい奴が笑う

台風が来ているそうな。

多少不謹慎なのを承知で言うが、普段ならば台風が来る事には正直に行って心が躍る。ザ・ブルーハーツの「台風」という歌が脳内iPodでエンドレスリピートされる。「声のでかい奴が笑う」という歌詞が好きだ。

なのだが、今回ばかりは少々参っている。

明日は久しぶりの休み。神宮球場に野球を見に行くつもりでいたのだ。

伝統の一戦、「ヤクルト−広島」戦だ。

現在我らが広島カープは、首位イジメの真っ最中。首位に立つヤクルトを叩きまくっている所なのだ。

ああ、明日は中止なのだろうか。

明日の為に、イマイチうろ覚えだった小窪哲也選手の応援歌もバッチリ予習したのに…もうどんなスタメンでも全員の応援歌が歌えるのに…

私が我が家でしょっちゅうカープ選手の様々な応援歌を歌うものだから、かみさんも既に何種類かの応援歌を覚えている。所謂「洗脳」である。

頼む台風。明日は来ないでくれ。

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2011年8月30日 (火)

夏休みが終わっても

あと一日で八月が終わる。

子供の頃ならば、夏休みの終わりだった。それなりの感慨もあったものだが、今はそんな事はない。夏休み、というのが何だか遠い昔の出来事に思える。

9月から11月ぐらいにかけて、俄かに忙しくなりそうだ。休みもないかも知れない。

でも、それが何とも嬉しい。

仕事をして、金を稼いで、家族と暮らして。

子供の頃には無かった楽しみだ。

これはこれで、とても楽しいものなのだ。

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2011年8月29日 (月)

夜でなく朝

昨日わかった事。

魚は夜は釣れない。

魚は朝釣れる。

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2011年8月28日 (日)

要予約

キャンプをしようと思っていた。

良く考えたらこれまでに一度もキャンプはした事はなかった。

した事があるのは全て野宿だった。

キャンプ場というのは予約がいるらしく、予約なんぞ、これまでの野宿では一度もしたことがなかった。

なので、キャンプは中止。

夜釣りに行ってきます。

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2011年8月27日 (土)

九月と十月の演奏スケジュール

九月と十月の演奏スケジュールです。決まっているものだけ載せておきます。そんなにたくさんある訳ではないのですけれど。詳細が決まってない(まだわかっていない)ものに関しては載せていませんので、また分かり次第アップします。

最近演奏するのが以前にも増して楽しくて仕方がありません。

是非一度聴きに来て下さい。

9月5日(月)東京上野 アリエス
tel 03-3831-0523
http://www.jazz-cygnus-aries.co.jp/aries/ari-top.html
月イチ恒例のアリエス。スタンダードからオリジナルまで多彩な曲目でお届けいたします。大塚美香氏のボーカルも交えながら。澄み渡るハーモニカの音色をご堪能下さい。
harp:皆川和義 pf:福島剛 guest:大塚美香(vo)
19:20~start  music charge:2000円

9月19日(月祝) 小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「ピアニストを観て!」
何と驚愕の企画。五人のピアニストが一堂に会し、トリオだのデュオだのソロだのとあれこれ繰り広げる「ピアニスト祭」!ピアノをやっている人には特にオススメのこの企画。お酒の呑み比べのように楽しんでみては。
piano:ショーン piano:中村尚子 piano:大坪正 piano:コセキタカヨシ piano:福島剛 bass:市川直人 drums:南たけし
19:00~open 20:00~start チャージ:1800円

9月25日(日)東京笹塚 マジェスティックスタジオ Fスタジオ
tel 03-3378-2688
http://www.st-ma.jp/majestic/index.html
「ミュージックワークショップ東京 vol.14」
ファシリテーター:蜂谷真紀
こちらも恒例のワークショップです。今回はボーカリスト、というよりも、「声を使った即興演奏家」としてよく知られた蜂谷真紀氏がゲストです。どういう展開になるのか想像もつきませんが、とても楽しみです。
14:00~start  参加費:2000円(見学のみの方は1000円)
参加ご希望の方は
musicworkshop.tokyo@gmail.com
までご連絡を。

10月3日(月) 池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:千葉陽子 piano:福島剛
池袋の隠れ家的な呑み屋で、明るいボーカルの千葉陽子さんとデュオ。たっぷり4ステージやります。お店のピアノはグランドピアノです。
19:30~start

10月9日(日)東中野 Big River
http://www.bigjazzriver.com/st/nd.html
harp:皆川和義 pf:福島剛
東中野の名物バー「びっくりバー」で、和義くんと。この日はいかがわしい感じに演奏しようと思っています。ちなみにこの「びっくりバー」、飲み物もおつまみも全て350円均一です。すごいよな。
19:00~start  music charge: 2000円

10月17日(月)東京上野 アリエス
tel 03-3831-0523
http://www.jazz-cygnus-aries.co.jp/aries/ari-top.html
月イチ恒例のアリエス。スタンダードからオリジナルまで多彩な曲目でお届けいたします。大塚美香氏のボーカルも交えながら。澄み渡るハーモニカの音色をご堪能下さい。
harp:皆川和義 pf:福島剛 guest:大塚美香(vo)
19:20~start  music charge:2000円

10月22日(土) 小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
ソロピアノ。一番ぼくが自由になれるソロピアノ。一番集中力を使って、くたくたに疲れるのもこのソロピアノ。ぼくがやりたい音楽、美しいと思える音楽を表現する事の出来る渾身のステージです。とにかくお越し下さい。
piano:福島剛
19:00~open 20:00~start チャージ:2000円(夫婦でお越しの方は、二人で2000円←つまり一人はタダ)

10月31日(月) 池袋 ばがぼんど
03-3983-9109
http://www.vagabond.jp/
vocal:千葉陽子 piano:福島剛
池袋の隠れ家的な呑み屋で、明るいボーカルの千葉陽子さんとデュオ。たっぷり4ステージやります。お店のピアノはグランドピアノです。
19:30~start

 

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2011年8月26日 (金)

魔法が使えるようになりたい

色々と考えて来た音楽的なアイディアが、少しずつ纏まって来た。形になり始めて来た。

後はそれを演奏する技術。

うまい事やれば、音楽は魔法になる。

相対的に、言葉に纏まりを欠いている。

頭の中でバランスを取ろうと無意識にしているのだろうか。

練習が再び楽しくなってきた。

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2011年8月25日 (木)

大変怖い

先日、約十年ぶりに歯医者に行ってきた。

とにかく医者が嫌いな私であるが、今回は左の奥歯の辺りに生えた親知らずが、歯茎をぐいぐいと押して、それがたまらなく痛くなったのでやむなく近所の歯医者に駆け込んだ。

歯医者では、問診表、というか簡単なアンケートのようなものを最初に書かされた。

よくある四つの選択肢の中から○をつけるようなタイプのアンケートだったが、その中にあった一つの項目に、「あなたは今日、歯医者が怖いですか?」というようなものがあった。

選択肢は以下。

「怖くない・よくわからない・少し怖い・大変怖い」

勿論、迷う事なく「大変怖い」をチョイス。出来れば文頭に書き足して「ものすごくメチャクチャ大変怖い」にしたかったが、素直に何も書き足さずに○をした。

すると、歯医者達の優しい事優しい事。「大丈夫ですよー、怖くないですからー」と。

他には職業欄に「音楽家」と書いたものだから、それをいじられた。だって他に何て書けば良いかわからなかったんだもん。

診察はとても丁寧で、レントゲンだの写真だのをぱしゃぱしゃ撮られた。

恐怖の歯医者通いはまだ始まったばかりだ。

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2011年8月24日 (水)

悶絶のポテサラレシピ

数日前に作ったポテサラがスマッシュヒットだった事はここにも書いた通りだが、たまにはレシピなんぞを書いてみようと思う。

少しは人様の役に立つ情報を載せてみようという殊勝な心掛けと、普段から下ネタばかり書いてすみませんという気持ちが入り混じった格好だ。

ポテサラ作り。

何はともあれ玉葱を切る所から始めよう。今回は小さめの玉葱丸々一個を刻んだ。なるべく薄く。そしてスライスしたら簡単に刻んで手頃な大きさにする。これをボウルに水を張ってその中に。ご存知の方も多いかとは思うが、玉葱は水に晒しておくと辛みと生臭さが消える。この水漬けには最低でも30分はかかるため、何はなくとも玉葱が最初なのだ。

この作業に時間がかかるので、私はここで別の事をする。今回は別の料理の下拵えをしたが、普段ならばここでタバコを一服しながら、かみさんに最近練習中の新作モノマネを披露する。先日は小田和正のモノマネを披露したが、かみさん曰く「似てないだけならまだしも、嫌悪感をもよおす。キモい」との感想だった。

玉葱の準備が終わったら鍋に湯を沸かす。ゆで卵を作るのだが、順序としては、空の鍋にそっと卵in→水→火、だ。水を張ってから卵を入れると、落とした衝撃で卵が割れる事があるから注意だ。

ゆで卵の準備をしたら(火をかけたら)、次いでじゃがいも。今回は中型三個使用。皮を剥いて水洗いしたら、それらを一個ずつラップで包む。包んだら爪楊枝でぷすぷす穴を空けよう。このラップで包んだじゃがいもをレンジにぶち込む事でじゃがいもを蒸した状態にする訳だが、ぷすぷす穴を空けていないと、レンジの中で爆発する恐れがある。「そんな馬鹿な」と思った人は、レンジで生卵をチンしてみると良い。きっと後悔するから。

さて、ここまでくるとゆで卵が良い感じに仕上がっている。ゆで卵の殻を剥こう。鍋等の中に水を張った状態、つまり水の中で剥くと簡単に剥ける。これ豆な。

すると、ボウルの中の玉葱も良い感じに仕上がっている。玉葱の水を切り、ボウルの中にゆで卵二個と蒸したじゃがいも三個をぶち込む。

ここでまず塩とコショウとオリーブオイルを入れる。何故オリーブオイルを入れるかと言えば、私がイタリア人だからだ。

この状態で棒でひたすら具材を潰す。「死ねっ!○○!」と嫌いな人の名前を呟くと、ストレスも解消されて一石二鳥だ。

ほどよく具材が潰れて来たら、ここにマヨネーズを投入。また更にぐちょぐちょヤってやる。「ホラお前?口ではいややいややゆうたかて、大事な所はぐちょぐちょやないか?あん?」と呟いても良いだろう。ふと死にたいほどに虚しくなるかも知れないが、そんな事まで私は面倒は見きれないので、各自その辺は適当にやってくれ。

これで完成!と思い、ちらっと味見をしてみたのであるが、「何かが足りん…何かが足りんのやっ…!」と思った私である。「何が足りんのやっ…!何を足したら良いんやでんがなまんがなっ…!」と考えた結果、私は料理の基本の「さしすせそ」を思い出した。

ご存知の通り、「さ」は「サマータイム制度」、「し」は「死」、「す」は「酢」、「せ」は「瀬川瑛子」、「そ」は「その男、凶暴につき」である。私は直感的にわかった。「し」か「す」だ、と。

つまり、「酢か、さもなくば死か」である。

私は死ぬのは嫌なので、酢を入れた。

結果、これが勝因となった。間違ってここに瀬川瑛子を投入していた際には、目もあてられぬ有様になっていただろう事は想像に難くない。

以上でポテサラは完成だ。

食べている時に美味過ぎて悶絶死しそうになったので、「酢か、さもなくば死か」は、あながち誤りでもなかったのだ。

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2011年8月23日 (火)

クソパソコンが

頂いていたコメントに返信をしようと思ったら、途中でパソコンがバースト。

クソパソコンが。

続きはまたやります。

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2011年8月22日 (月)

焼き肉定食

焼き肉定食
久しぶりに夕飯を作る。

焼き肉定食。

若干作り過ぎてしまった感のあるポテトサラダが、スマッシュヒット。これまでに作ったポテサラの中で一番上手に出来た。

夫婦揃って完食。

かみさんと飯を食べるのは楽しい。

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2011年8月21日 (日)

しつこくしつこく

かみさんと近所のラーメン屋などに行くと、当たり前に我々夫婦は性格が違う、という事を実感する事がある。そもそも性格の違う者同士だから夫婦になったのかも知れないが。

注文の仕方なのであるが、かみさんは比較的「新しい一品」に果敢に挑む方だ。「あ、これは食べた事ないし食べてみたい」という好奇心で、初めてのメニューにチャレンジする。結果として、「あんまり美味しくなかった、別のにすれば良かった」という事もあるが、確かに様々なものを食べられるのは良いと思う。

対して私は、いつも同じものを頼む派である。ラーメン屋ならば、ほぼ九割の確率で醤油ラーメンを頼む。「アンタいっつもおんなじもの食べて飽きないの?」というかみさんの視線を余所に、私はいつも醤油ラーメンで決め打ちである。

この自分の傾向。「ミスはしたくない、手堅くいきたい」という気持ちよりも「一つのものがずっと好き」という気持ちが勝っているように思う。つまり私の性格は「しつこい」のだ。一つの事に固執するのが、私には割合に苦にならない。好きなカレーだったら、三食カレーでも構わない。そういえば私は将棋でも、余程の緊急事態を除けば殆どが「居飛車矢倉」である。矢倉が好きなのだ。余程の必要に迫られなければ、飛車は振りたくない。

こういった私とかみさんとの性格の相違は、お互いの仕事に良い影響を与えている。恐らく。

かみさんは本の編集と執筆を、私は音楽を生業にしている。

本や雑誌の編集という事に関して言えば、私は門外漢なので詳しくは知らないが、様々な事にアンテナを張っている事は良いことなのだろう。流行や世間の動向にも敏感でいなくてはいけないだろうし、そういう意味ではラーメン屋で醤油ラーメンばかり頼むような人間は、そういった仕事に向かないのかも知れない。

音楽。音楽の修行には、「しつこさ」が必須だ。

ある一人の作曲家に挑む時もそうだ。例えばセロニアス・モンク。私は音楽を始めた頃からずっと彼の音楽と向き合っているが、モンクの音楽が「わかった」とは微塵も思わない。むしろその逆だ。掘り下げていけばいくほど、わからなくなる。そして面白くなる。モンクと並んで私がこれまでに向き合って来た作曲家はアブドゥーラ・イブラヒムであるが、彼も研究すればするほど面白い。そしてどんどん混迷してゆく。

また作曲家の研究ばかりでなく、普段の練習でもそうだ。一つの技術の修得には、繰り返しの練習が必要となる。それを考えた時に、私の「しつこい性格」は、音楽の修行には向いているのだ。しつこくて良かった。

さて、そんなしつこい私であるが、これまでに海外旅行に二度行った事がある。一回目は十代の時にインド、そしてやはりここにもしつこさが発揮されているが、二回目は二十代の時に、やはりインドである。同じ場所に二度行っても、面白いものはやはり面白いのである。

そして三十代になった今、三回目の海外旅行を企てているのだが、ここまでの話の流れからわかる通り、今回も目的地はインドである。

十代や二十代の頃とは違い、今は仕事もしているので当時ほどの時間は無い。行けて一週間が限界である。だが、それでも行きたい。インドに行きたい。

実は昨年にも一度か二度、「インドに行こうか」という話が盛り上がった事がある。結局話は流れてしまった。

なのでそこからの反省。なるべく宣言していく。来年インドに行くぞ。十年ぶりだ。

十代の私と二十代の私に、インドという国は様々なものを見せてくれた。

三十代の私にはインドは何を見せてくれるのだろう。私は何を思うのだろう。

一週間だけ行くならどこだろう。

多分バラナシ。

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2011年8月20日 (土)

魅惑の4リットル

昨日かみさんから衝撃の告白。

曰く「最近気付いたが、ウチ貧乏だわ」との事。

なにいー、日々せっせと私が日銭を稼いでいるというのに…

どうやら大きな原因は税金や健康保険料金らしい。私の税金や保険料金は大した事ではないのだが、かみさんは昨年まで年収五兆円の高給取りだったために、毎月の税金等の請求が数億円にのぼる。

もちろん私の稼ぎだけでは払いようが無いので、皆が寝静まった後、頃合いで言えば草木も眠る丑三つ時ぐらいに、棒状のもので近所の自動販売機の下を探る、というバイトをする事で足りない数億円を賄っているのが実状だ。

また、それほど強く非難を受ける訳では無いが、「アンタの酒代とタバコ代がねえ…」とかみさんに溜め息混じりに言われては、流石の私もタバコの煙を鼻からむふーと吐きつつ缶チューハイをぐびりしながら「あんだって?何か言ったか?」と志村けんよろしくとぼけるのも至難の業だ。

という事で、とりあえずの対策として昨日、4リットル入りの焼酎を購入した。ご存知の通り、スーパーセレブ御用達の2000円だ。

これで暫くは酒代を気にせずともすむ。

まさに画期的なこのシステム。

毎日ウーロンハイを呑みたいと思う。

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2011年8月19日 (金)

省エネモード

久しぶりにやる気の出ない省エネモードにスイッチが入る。

こんな時はなるべく無理はしない。

将棋ゲームやったり、カープのナイターの試合経過を携帯から見たりしていたら幾らか気持ちも上向いてきた。

今日は今から一コマだけレッスン。

元気に頑張ろう。

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2011年8月18日 (木)

本日の市川のライブ詳細

本日のライブの詳細です。

8月3日(水) 千葉市川 O'd DINER
0120-12-5906
http://www.upwel.com/bar/
vocal:森口淳子 sax:古田一行 piano:福島剛 bass:日下部史貴
21:30~start チャージ:カンパ制

只今正午。

さて、練習するかな。

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2011年8月17日 (水)

音色

ピアノというのは不思議な楽器だ。

鍵盤を押せばそれに内部のハンマーが呼応して、中にある弦を叩く。要するに「押せば音の鳴る楽器」なのだ。そういう意味では「音が出るまでにまずは一苦労」という管楽器などに比べるとたやすい。

しかし、その音色は、弾き手によって驚く程に、そして残酷な程に変わる。ただ「鍵盤を押す」というだけの行為なのに、そこから実際に現れて来る音は、それが同一の楽器を使用していたとしても、まるで違うのだ。

「タッチの違い」という言葉でそれが表される事もあるが、実際にはタッチだけではない。タイミングやその前後の音の配列によっても、その音色の聴こえ方は変わって来る。詳細は省くが、ピアノという楽器からは実に様々な音が鳴るのだ。

綺麗な音、汚い音、という事について言えば、その判断には多分に主観が混じる。好き嫌いの問題というのも大きいのだが、やはり私には理想とする「好きな音」がある。

例えばAbdullah Ibrahimの奏でる極上のピアニッシモ。或いはRandy Westonの鳴らす地鳴りのような低音。

そんな音に近付きたいと思いながら毎日練習をしている。たまに出るが、コンスタントには出ない。それでもやはりいつも思っている。「綺麗な音が出したい」と。

最近のレッスンで、とある生徒の音色が以前とまるで違う、という事があった。これまではがちゃがちゃとした「汚い音」が多かったのだが、その時には丸みを帯びたふくよかで美しい音を度々奏でていた。

私は教えている立場にも関わらず、素直に「素晴らしい」と感じた。そして、音が変われば全体の印象もこれまでと随分異なるのだなと感じた。

私も負けてはいられない。もっともっと美しい音を出したい。

練習あるのみだ。

さて、明日18日は市川「O'd DINER」でライブ。21:00過ぎからのスタートです。お近くの方は仕事帰りにでもお立ち寄り下さい。メンバーは、ボーカル森口淳子、サックス古田一行、ベース日下部史貴、ピアノが広島鯉太郎(仮名)です。

チャージはカンパ制ですのでお気軽にどうぞ。

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2011年8月16日 (火)

あれこれサボりまくり

最近は色んな事をサボってしまっている。

将棋の勉強や落語の練習。日課であったこのブログの執筆も幾分おざなりだ。シーズン真っ盛りだというのに、毎日プロ野球も観ていない。もちろん家事はかみさんにかなり任せっきりになってしまっている。

そうやって色んな事をサボって、ピアノばかり弾いている。

昨日はライブだった。ライブの前に昼までレッスンがあって、昼から5時間ほどピアノの練習をしていたが、それでも弾き足りなかった。ライブに行って30分ステージを四回。合計二時間弾いていたが、それが終わってもまだ弾きたかった。

幸いにしてたまたまアンコールを頂いた。そこでソロピアノを10分だか15分。それが終わった時に、やっと「今日はもう弾かなくて良いかな」という気持ちになった。

また今日になったら「さてピアノ弾こうか」となって、日中はずっと練習していた。

弾いても弾いても弾き足りない、という今の状態は、やはり自分でもちょっと怖い。どこかで反動が来たら嫌だな、と。

でも、今はあまり深い事は考えない。流れに身を任せる。これまでもずっとそうやって来た。やりたい事を好きなようにやって、気が付いたら今の場所にいた。

今はピアノが弾きたい。一日中弾いていたい。だから弾く。幸いそれは私の仕事であるし。

こんな事を許してくれるかみさんに本当に感謝だ。世界一良い女だと思う。

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2011年8月15日 (月)

普通の日だった

朝からレッスン。昼過ぎに池袋でレッスンが終わって、夕方までは普段の練習。夜はそのまま池袋で演奏の仕事。

こんな日に「今日はどんな日だった?」って聞かれたら、「ものすごく普通の日だった」と答えるより外ないんだろうな。

ええ。今日はものすごく普通の日です。

今から演奏。初めてのお店、池袋「ばがぼんど」というお店で、初めて会うボーカリスト、千葉陽子さんという方と。

頑張ります。

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2011年8月14日 (日)

ジャズを覚えた場所

京都から帰りの新幹線。一路東京へ。

京都に来たら必ず寄る所がある。師匠の墓とジャズ喫茶「ラッシュライフ」。今回の京都行程は一人旅だったので、二日目の今日は完全にその二カ所で一日を過ごす。

墓に行って手を合わす。「御蔭さんで何とかやってます」とだけ言って。

懐かしい賀茂川沿いを歩くと、出町柳駅に到着して、そこにジャズ喫茶「ラッシュライフ」がある。私は、死んだ師匠とこのラッシュライフでジャズを学んだ。だからラッシュライフでは私の好きなレコードばかりがかかる。

James.P.Johnson、Erroll Garner、Louis Armstrong、Jimmy Yancey、Randy Weston…

大好きなミュージシャン達のレコードを聴いていると、あっという間に時間が過ぎる。「ジャズって良いな」としみじみと噛み締める。

そしてAbdullah Ibrahim。昨年のライブの録音をじっくり聴く。比類なき程に「深い」音色に身をうずめて、まさに幸せの極致だ。

そんなこんなで、有名な寺社仏閣にはまるっきり行ってませんが、満足の京都旅行でした。

明日15日は池袋「ばがぼんど」でライブです。千葉陽子さんという方の歌伴をやらせて頂きます。

よろしくどうぞ。

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2011年8月13日 (土)

昔の事

昔の事を思い返すと、その殆どが顔から火の出るようなほどに恥ずかしい事ばかりで、今も私は確かにアホだが、昔は何てドアホウだったのだろうと思う事しきりだ。

そんなに恥ずかしい事ばかりだったのにも関わらず、それらの記憶は決して「消したい」とは思わない。

その当時の友人達、つまり今以上にもっとドアホウで恥ずかしくて勘違いをたくさんしていた私の事をよく知る友人達に今更会う、となると、これがとても楽しみであるのだ。

本日は大学時代の友人達に会う為に京都へ。

とても楽しみなのである。

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2011年8月12日 (金)

仕事の依頼ほど嬉しいものはない

立て続けに数本、ポンポンと仕事が決まる。

レッスンの方もここ何ヶ月か新規の生徒が増えて、こんな事では「日本一暇なピアニスト」の称号を返上しなくてはいけないではないか!

いや、ホントは嬉しいんだけど。

近い所では、8月15日の月曜日、池袋の「ばがぼんど」というお店でライブします。急に決まった話なので詳細がまだ明らかでは無いのですが、わかったらまたこちらにアップします。

久しぶりに東京東部以外でのライブですので、お近くの方は是非おいで下さい!

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2011年8月11日 (木)

ツかない日

週末に京都に行く。
切符を買うのを忘れていた。
最近のお気に入りは、「ぷらっとこだま」だ。10000円弱で京都まで行けた上に、ビールが一本ついてくる。時間も三時間強しかかからない。昔はひたすら夜行バスだったが、最近はワガママになってきたので新幹線なんぞに乗る。
なのに、今日近所の旅行会社に「ぷらっとこだま」の切符を取りに行ったら、既に売り切れで取れなかった。そういえばお盆だったか、今は。
その後、図書館に借りていた立川談志のCDなどを返しに行ったら、図書館は定休日でやっていなかった。
何だか今日はツイていない。
そういえば、今日はB'zの「いつかのメリークリスマス」がBGMで流れている中でかみさんにフラれる、というシュールな悪夢を見た。なぜB'zだったのかが完全に謎だ。B'zに何の恨みもないが、暫くB'zは聴かない。
たまにはこんなツイていない日もある。

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2011年8月10日 (水)

インフレ

元々音楽をやったり聴いたりするのが好きで、それに加えて生来の「好きな事しかやりたくない」というナマケモノな性格があって。そんなこんなで成り行きで音楽が生活の糧になった。

仕事となると、サボる事はあまり許されない訳で、「ちょっとサボりたいなあ」なんていう時にも「まあ好きで選んだ仕事だし」と自分を納得させる事で律して来た。

それがここの所、学生の時なんかに「やっべえ!ジャズってマジに超楽しい!」と思っていた時以上に「音楽が楽しいっ!」の波が来ている。大体ここ一ヶ月ぐらい。

そこへ来て、一昨日大好きなアブドゥーラ・イブラヒムを生で観た。今や、私の中で「音楽って楽しい」の波は超インフレ状態になっている。

何かね、ホント将棋や野球や魚釣りよりも楽しいのですよ、音楽が。

今日も昼から練習して、一コマ小岩でレッスン、その後練習、それから千駄ヶ谷で三コマのレッスン(←今ココの移動中)と、一日音楽三昧してますが、いやあ、まだ練習したいものなあ。

今日はアブドゥーラ・イブラヒムの物真似芸人「ふくドゥーラ・たけしヒム」になりきって練習する、というアホな事をやっていましたが、これがまた楽しいんだな。

明日も練習出来る。楽しみだなあ。

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2011年8月 9日 (火)

Abdullah Ibrahim 東京ブルーノート公演

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Abdullah Ibrahim Trio、東京ブルーノート公演の三日目を観に行って来た。

昨日の記事でも少々触れたが、彼は私にとっては最も特別で、そして重要な音楽家の一人だ。

彼の音楽に出会っていなければ、今の私の音楽の嗜好性は随分と今とは違うものになっていたのだろうと思う。

「音」、と一口に言ってしまえばその概念は極めて抽象的になる。が、私の中に一つの理想として「美しい音」というものがあるとすれば、ある意味ではAbdullah Ibrahimの奏でるピアノの音というのがその具象だ。

初めて生で彼を観たのは、もう10年近くも昔になる。京都の上賀茂神社で観た。勿論、それまでに彼の作品群、有名な「African Piano」などには親しんできた私であったが、実際に間近で彼の演奏を観て驚いた。名器スタインウェイのピアノから、私がこれまでに一度も聴いた事のないような、深遠で美しい音が紡ぎ出されていた。そしてそれ以来、彼は私の中で代用の利かない無二の存在となった。

ピアノという楽器に向き合い始めてから、私も現在で十数年が経つ。実感としては短い時間であったし、これから先も、恐らく私が死ぬ時までピアノと向かい合っていく事を考えればやはり大した長さではないのだろうが、やはり十数年、それなりの期間でもある。ピアノと向き合い始めてからすぐに私はこの稀有なピアニストに触れ、そういう事を考えると私のピアノ人生は、大きくAbdullahに影響を受けながらのものであったという事になる。今の所、私がピアノというものについて考える時に、Abdullahの事を抜きにしてそれを考える事は不可能だ。

前置きが長くなった。それほどに彼は、私にとっては特別な存在であるのだ。

南青山にある東京ブルーノート。初めて訪れるジャズクラブだった。高級ジャズクラブの看板に偽り無い豪奢な店内で少々の居心地の悪さを感じながら、ビールをちびちびと啜りつつ開演を待った。

定刻通りに独りでステージに現れたAbdullah。ゆっくりと一礼をしてからピアノの前に座ると、即座にメロディが奏でられた。一曲目は「Salaam-Peace-Hamba Kahle」。極上のピアニッシモで和音が淡々と鳴り響く。その最初の一音から、背筋に電流が走った。「この音だ、この音に間違いない」と思った。そこからはいつもの彼のステージのように、一編の叙事詩のように途切れる事無く彼のオリジナル曲が演奏された。どれもこれも私にとっては思い出深い、素晴らしい曲ばかりだった。

独奏で彼がピアノを弾いていたのは20分ほどだっただろうか。最後のフェルマータが静かに鳴り止むと、会場からは多くの拍手が鳴った。そしてそれと同時に、ステージには二人の共演者が上がった。ベースのBelden BullockとドラムのGeorge Gray。トリオ演奏のスタートだ。

トリオになってからの一曲目は、これまた私の大好きな「The Mountain」。独りで既に完成された世界観を持つAbdullahに、ベースとドラムの二人がどう溶け合っていくのか興味津々だったが、実に見事だった。この一曲目の「The Mountain」で、既にその回答は明確に提示されていた。

思慮深いGeorge Grayのドラミング、そして非常に正確な音程とリズムを保って演奏されるBelden Bullockのベース。これらがAbdullahの音楽に見事な色彩を織り重ねていた。

一曲目を聴いてはっきりとわかった事がある。Belden BullockとGeorge Grayの両氏は、深くAbdullahの音楽を理解し、そして愛しているという事だ。譜面に音符が羅列された記号としての曲、という事ではなく、既に自らの中に深く根差した「そこに当たり前に流れているメロディ」としての意味合いを持った「曲」としてAbdullahの音楽を体内に取り込んでいるかのように見えた。「借りて来た他人の曲」ではないのだ。「既に身体の一部として存在する曲」なのだ。Abdullahが彼らをいかに信頼しているかがその事からわかった。そしてBelden、Georgeの両氏がAbdullahに大変な敬意を抱いている事も。

トリオになってからも変わる事無く途切れずにメドレー形式で演奏されるAbdullahの楽曲群。時折ベース・ソロやドラム・ソロ(これがまた実に素晴らしかった!)を挟みつつも、まるで家を建てる時のように、最初に土台を造り、柱を立て、壁を塗って、最後に屋根を被せて。全ての楽曲や、またそこに介在する音に必然性のある順序が感じられた。

昨年の来日公演の際にこのブログにも書いた事であるが、私はAbdullahから聴いた話を思い出した。

彼が若かった頃、まだDollar Brandの名前を名乗っていた頃の演奏、それは現在のAbdullahの演奏よりも幾分血気盛んでスリリングな演奏であった。勿論私はそれをレコードを介してからでしか知らないのだけれども。そして76歳を迎えた現在、Abdullahの演奏は更なる深みを増し、慈しみ深い味わいを湛えている。

私はAbdullahに尋ねた。「あなたはこれまでに様々な音楽的な変遷を経て今の境地に立っておられる。あなたはこれからどこへ向かうのですか」と。

それに対してAbdullahはこう答えた。「わからない(No idea)。なぜならば私はこれまでに変わろうとした事など無い。私はただ、‘連れて来られた’だけなのだ」と。

「何によって連れて来られたのですか」と私が尋ねると、彼は穏やかな笑みと共に「私の魂だ(My soul)」と答えた。私は何だかひどく泣き出しそうなほどに感動したのを覚えている。

その彼の魂が、トリオという形になっても、音楽を「しかるべき場所」へと導いてくれる。まるで音楽に羽根が生えて飛翔していくかのようだった。

トリオの演奏が鳴り止むと、それに換わるように大きな拍手が鳴った。拍手は暫くするとアンコールの催促へと変わった。私は「アブさん、疲れてるんじゃないかな、アンコールまで求めるのは酷かなあ、でもやってくれたら嬉しいなあ」と少々複雑な思いもあったのだが、Abdullahがピアノに再び座ると、やはり楽しみが勝ってしまった。

ヒットチューンの「The Wedding」などを挟みつつ、最後の締めの一曲は「Blue Borero」。最高の演奏だった。

Abdullah Ibrahim。こんな音楽家が存在してくれている事に心から感謝したい。

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2011年8月 8日 (月)

特別な人

誰にでも、自分にとって特別な人というのがいるだろう。

私にも何人かいる。

私にとって「特別な音楽家」と言えば、死んだ師匠の市川修、そしてRandy Weston、Abdullah Ibrahimだ。

憧れたり模倣をしたり、勿論そういう事もあるけれど、そういう所よりももう少し違う意味で、彼等は私にとって「特別な」音楽家であるのだ。

今日は今から東京ブルーノートへ。

Abdullah Ibrahim氏のトリオを観に。

心が躍って仕方が無い。

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2011年8月 7日 (日)

夫婦の集い

久しぶりに8時間耐久飲酒。19時から27時まで。よく呑んだ。午前3時に「あれ、今何時?」「大惨事(3時)」というチンカスのようなお約束のやり取りをして帰宅。楽しかった。

最終的には高校の同級生であるトミとの二人呑みになったのだが、そもそもは高校時代の友人達との酒の席だった。

驚くべきは、私を含めて全員が既婚者、という事だった。夫婦で来ている連中も多かった。私もかみさんと列席した。

友人達に関して言えば、10代の頃からの知り合いだ。15年近くもの昔、我々がその後再会した折には全員がそれぞれに家庭を持っている、などと言っても誰も信用しなかったに違いない。

結婚なんてしない(出来ない)と思っていたもの。

私に関して言えば、度々文中にも登場する「ネ申子(かみこ)」こと奈美子というボランティア精神に多分に溢れた女が現れ、弱者を救済するような奉仕精神でもって私と結婚(そして現在は諦めの境地)、というウルトラCの末に家庭を持つ事となった。そんなミラクルでもなければ、恐らく結婚などしていない。

閑話休題。昨日の呑み会は楽しかった。それは恐らく、高校生の時分、或いは高校を出てすぐの大学生の時分に集まった時を比較して考えて、面白さの度合いとして「より面白かった」のだと思う。

若い頃に過剰だった自意識がある。それは私に限らず、殆どの人が持て余していたようなものだ。現実以上に自分を大きく見せたいと思い虚勢を張る。仮初めの言葉として「オンリーワン」などという言葉を信じてしまう。また、理想の自分と現実の自分が大いに食い違う。いくら無頼な事を言った所で実家から学校に通っている、という事実などはその一つの例だ。

そういった「青さ」、それはそれで大変に可愛らしいものでもあるのだが、私達はどうやらそのような「自分が何者であるかを不安がっていた10代」を過ぎて、徐々に自意識と折り合いをつけつつ来ているようだ。

不必要に虚勢を張らずとも済む。また、相手の話を聞いて自分が喋って、という相互コミュニケーションが成立する。だからこそ楽しくなる。ある意味では極めて自然な話だ。

そういった事に関して言えば、女性達は30代を迎えてますます「面白く」なって来ていた。旧知の友人である女性二人は、昨日の店に設置されていた「かなり変わった」形状の男性トイレを、直に見に行っていた。形状の詳細を説明する事はここでは避けるが、その二人は、「ありえねえ!」とゲラゲラ爆笑しながら男性トイレから戻って来た。正直に言おう、お前らの方がありえねえ。さてはお前らチンコ生えてやがるな。

いやいや、これこそ結婚や出産という段階を踏んでまさに「脂が乗ってきた」と言うべきだろう。単に「下品になって来ただけ」とも言うが。

勿論ここでは彼女達の実名を挙げる事は避ける。ただ「お気の毒な方々」なだけなので、生暖かい目で見守っていきたい。

私達が酒を酌み交わしていた後ろの席では大学生とおぼしき数名が所謂「合コン」なるものを催していた。私はそういったものをつぶさに観察する、という高尚な趣味を持っているので、つぶさに観察、現代用語で言えば「ガン見」していたのだが、そこにいる女性達の楽しくなさそうな事が露骨だった。16対2とかのスコアで負けている広島カープ戦を観戦している時の私くらいつまらなさそうだった。「マジもう勘弁してよ…コールドゲームにしようよ、コレ…ああ、また上野が打たれた…」という塩梅だ。

基本的に酒の席で不貞腐れているヤツは嫌いだが、私はそれをつぶさに観察、現代用語で言う所の「ゴリ見」しながら、「もうちょい歳食ったら楽しくなるぜ、きっと」と心中で呟いた。

こういう事があると、歳を取っていく事が楽しく思える。一年か二年に一度ほどしか集まらない連中なのだけれど、次に集まる時には昨日よりも楽しいのだろう。

人生は上々だ。

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2011年8月 6日 (土)

原爆投下の日

8月6日。

ちょうど66年前に、広島に原子爆弾が投下された日である。

原爆の持つ残忍な破壊力というのは今更語るまでもないだろう。多くの人達が無慈悲に殺された。

その後、長崎にも原爆が落とされたのは周知の事実だが、今また、原発問題によって多くの人々がいわれの無い差別の目に晒されている。そう、福島県を中心とする人々の事だ。

広島や長崎の人々が、原爆投下後にいわれの無い差別を受けた構図と一緒だ。被曝者の尊厳が無惨に蹂躙されている。

痛ましい原爆投下や原発事故、これらが何故起こってしまったのか、原因を究明して対策を練る事は当然必要だ。そしてそれと同様に、「既に被害を受けてしまった方達」に対して少しでも力になる事もまた、我々「さしたる被害を受けなかった者達」に求められている事ではないのだろうか。

まずは、放射能の被害について学ぶ事、それは恐らく必須だろう。

我々がすべきは、被曝者を遠ざける事ではない。

広島の原爆投下の日に、そんな事を思った。

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2011年8月 5日 (金)

休日満喫

休日満喫
今年初のハゼ釣り。

極めて好調。

魚釣って、酒呑んで、テレビで野球観て。

休日を満喫しております。

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2011年8月 4日 (木)

アジ定食

アジ定食
突然アジを頂いた。それも上等なアジを。

なので今日は久しぶりに昼から台所に立って、豪勢なアジ定食を自作。

アジの刺身、なめろう、塩焼き、アジのアラで出汁をとった味噌汁、ご飯。

全てがうまくいき、全てが激ウマ。

ま、ざっとこんなもんだい。

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2011年8月 3日 (水)

出鱈目な生活

夜8時。

こんな時間から出勤となると、出鱈目な生活だなと我ながら思うが、今日は実際にその時間からの出勤。

夜9時半からのライブ。

場所は市川のO'd DINERというお店。初めて行く。

メンバーもベースの日下部さん以外とは初共演。初めての事が多いと小心者の私はあれこれと考え過ぎてしまう事が多いのだけれど、そんな時に日下部のアニキはものすごく頼りになる。

楽しんで来ます。

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2011年8月 2日 (火)

初めての感覚

昨日のライブ、超満員、とはいかなかったけれど、来てくれたお客様、ありがとうございました。

一番最後に「Georgia on my mind」という曲をやっている時の事だった。すごく久しぶりに、というか、殆ど初めてに近い感覚だったのだけれど、全てが「腑に落ちた」感覚があった。

このジョージアという曲は私の大のお気に入りのスタンダードナンバーで、これまでに大袈裟でなく1000回は弾いていると思う。コードもメロディも、勿論歌詞も、完全に頭の中に入っている。不遜を承知で言えば、数あるスタンダードの中で、私の中で「十八番だ」という意識もある。

それがいつもとは全然違った。イントロを弾き始めた時に、既に異変に気付いた。頭の中でいつも理想にしているピアニッシモが、すっと出た。昨日はハーモニカ皆川和義とのデュオだったのだが、その伴奏をしている時にも、自分が独奏となってソロをとっている時にも、頭の中に不必要な音が一切鳴らなかった。メロディとリズムの骨格がクリアに見えて、それを取り巻く空間、つまり無音の部分もはっきりとした陰影となって頭の中でイメージする事が出来た。こんな感覚は、とんと味わった事が無かった。恐らく初めての経験だ。

昨日一日の本番の中で、約20曲近くを弾いた。その中では当然ミストーンもあったし、満足のいかない音もたくさんあった。その事に自分でも少々苛立ってはいたが、最後のこの「ジョージア」で、私は随分とゴキゲンになってしまった。お陰で本番後には少々酒を呑みすぎた。かみさんにもそれで怒られた。

こんな感覚を忘れないようにしたいものだが、やはりすぐに忘れてしまう。

当面の目標は、「あの感覚」を継続させる事だ。

明日もライブです。明日は初めてのお店で、ボーカルの人も初めて会う人です。

お近くの方は是非お立ち寄りを。

8月3日(水) 千葉市川 O'd DINER
0120-12-5906
http://www.upwel.com/bar/
vocal:森口淳子 sax:古田一行 piano:福島剛 bass:日下部史貴
21:30~start チャージ:カンパ制

追記:久しぶりにパソコンからこのブログを見てみたら、ついに20万アクセスを突破しました。こんな下品極まりないブログをいつも見ているなんて、オマイラほんと、スキモンやのう…べ、べつに嬉しくなんか、ないんだからっ……!

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2011年8月 1日 (月)

8.1 上野アリエス

八月が始まりました。いよいよ夏ですね。

さて、八月初日の今日は、昨日も書きましたように、上野「アリエス」でライブです。

ハーモニカ皆川和義とのデュオ。途中でゲストボーカルの大塚美香女史が花を添えてくれます。

19:30スタート。

ご都合宜しい方は是非お立ち寄り下さい!

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