親指ピアノ奏者サカキマンゴー氏を観る
昨日の日記にも少し書いたが、昨日は渋谷へサカキマンゴー氏という方のライブへ行った。
変態旅行作家の石田ゆうすけが誘ってくれたので、じゃあ行こう行こうとなって、かみさんも連れて三人で見に行った。石田のゆうちゃんはサカキ氏と以前一緒にトークライブをやった事があるらしく、知り合いらしいのだ。
サカキマンゴー氏は、「親指ピアノ」というアフリカ発祥の楽器奏者。何でもその道では有名な、日本の第一人者であるらしく、私もかなり期待に股間、ではなかった、胸を膨らませて渋谷へ向かった。
アフリカ音楽特有の反復されるリズムとフレーズ。それは最初から彼の親指によって繰り返し奏でられた。「ああ、これこれ。良いなあ」と思いながら私は聴いていた。
しかし、自分の理解力不足を棚に上げて言ってしまうと、次第に、私は少々退屈していた。原因は何なのかはわからない。曲調が少々ポップ過ぎたのだろうか。それとも親指ピアノに施されたエフェクト(電子効果)があまり好きではなかったのだろうか。とにかく私は少しばかり退屈していたのだ。
「うーん、ちょっと期待が大き過ぎたんだろうか」などと思いながら迎えた後半のステージ。私は頭をカチ割られた思いだった。
サカキ氏が後半戦のメインに持って来たのは、アフリカのトラディショナル音楽。タンザニアのラブソングだとか、ジンバブエの「他力本願な歌」(笑)だとか。
これが驚く程すっと私の中に入って来た。前述したようなエフェクトも、逆にそれは「なくてはならないもの」のように感じられた。
反復するリズムに乗せてサカキ氏の力強い歌声が響く度に、私の背筋に電流が走った。「お…おおっ…!」と感嘆の声を何回も漏らしてしまった。
澱み無く反復されるリズムとフレーズは、私達聴き手を単純に「気持ち良く」させる。見事と言うよりほかなかった。
親指ピアノも素晴らしかったし、歌声も素晴らしかった。本当に「良い音楽」を聴いたな、と、帰り道、私とかみさんと石田ゆうすけは三人でウホウホ言っていた。ウホッ。
帰りにちらっと寄った居酒屋で食べた鮎の塩焼きが訳がわからないほどに美味かったので、またそこで我々はウホウホムキョー!と叫んでいたのだが、その事については「ゆうすけブログ」に書いてあったので、カブるから書かない。
いや、良いライブでした。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 市川修 in New York(2017.10.31)
- ピアノ教室ブログ更新(2017.09.29)
- Abdullah Ibrahim 2015年の来日のこと(2015.10.27)
- 短期集中連載「Abdullah Ibrahimの魅力に迫る~第四回:2013年にAbdullah Ibrahimを観に韓国まで行った時のこと」(2015.10.07)
- 短期集中連載「Abdullah Ibrahimの魅力に迫る~第三回:Abdullah Ibrahimのルーツを辿る」(2015.10.06)
コメント