考えない
日中レッスン。
夜のレッスンまで時間があったので、昼は練習。今日は速いテンポでのタイムキープと、ドロップ2というテクニックの練習、それからコピー。
いつも練習に対して思う事は、「掛け算九九のように練習をする」という事。
どういう事かと言うと、簡単に言ってしまえば「考えている内はダメ」という事。
例えば方程式なんかの計算問題を解く時、私達は小学生の時に「いんいちがいち、いんにがに…」と呪文のように覚えた掛け算九九を用いる。
その際6×7=42というものに対して、理屈の上では「6が7つあるので順々に足していったら42」という理屈があるにも関わらず、その辺りの過程はすっ飛ばして、「ろくしちしじゅうに」とパッと先に答えを導く。つまり、「覚えている」のだ。
この状態まで来なければ、「知識」とは呼べないと私は思っている。つまり「すっと出て来る状態」にまで反復によって身体に叩き込んでいく事で、初めて知識が実用的な武器になるのだ、と。
将棋の定跡にしてもそうだ。一々理屈を考えている内は、それはまだ「実用的な武器」ではないのだ。
勘違いしてほしくないのは、「理屈を理解する」事は決して飛ばしてはならない、という事だ。何故そうなっているのかを理屈として理解するのは大切な事だ。しかし、それらを「考える」レベルから、「反射的に出る」レベルまで高めていく事は必須なのだ。
そんな事を考えながら、今日も練習をしていた。
まだまだ、考えている事が多い。
もっと自由になる為に、何度も反復が必要だ。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 市川修 in New York(2017.10.31)
- ピアノ教室ブログ更新(2017.09.29)
- Abdullah Ibrahim 2015年の来日のこと(2015.10.27)
- 短期集中連載「Abdullah Ibrahimの魅力に迫る~第四回:2013年にAbdullah Ibrahimを観に韓国まで行った時のこと」(2015.10.07)
- 短期集中連載「Abdullah Ibrahimの魅力に迫る~第三回:Abdullah Ibrahimのルーツを辿る」(2015.10.06)
コメント