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2011年5月15日 (日)

岩沼の事1

数回に渡って簡単に記事を書いてきたが、三日間ほど東北に行ってきた。

今日はその顛末を少々書いてみようと思う。

まずはその準備から。テントによるキャンプ生活を基本にしようと思っていたので、そういった装備を揃えた。持っていったアイテムを思い出せる範囲で書いてみる。ちなみに参考にしたのは、友人石田ゆうすけのブログにあった記事である。

・テント
・寝袋
・タオル5本
・Tシャツ(捨てても良いようなもの)4枚
・靴下4本
・カッパ
・長靴
・サンダル
・軍手2組
・ゴム手袋
・水500ml×4本
・烏龍茶500ml×2本
・カロリーメイト3箱
・ウィダーインゼリー2個
・詰め将棋の本
・歯ブラシセット
・タバコ3箱
・ウイスキー1本
・ipod

他にもあったと思うが、忘れた。まあ大体で許してほしい。これらを40リットルのバックパックに詰め込んで、テントは小脇に抱えて出発した。

東京を出たのは11日の晩だった。夜0時に新宿発の夜行バスに乗り込んだ。JRバス、「ドリーム政宗号」というネーミングセンスの欠片も無いバスであるが、4500円の乗車賃である。三列シート(一席ずつ独立したシートが一列に三つ、という形)で極めて快適。5時間40分ほどの走行の後、翌日12日の朝、5時40分ほどに仙台駅に着いた。

仙台駅に着いた所で、早朝の時間なので何も店もやっていない。朝食を取る事もままならない。なので、いきなり目的地の岩沼を目指す。岩沼へは、仙台駅からJRの電車で約30分ほど、運賃は320円である。

電車に乗っていると、通学の学生たちも電車に乗ってくる。ん?朝6時だぞ?宮城の学校は始業が早いのだろうか。クラブの朝練なのだろうか。わからないけれど、早朝の電車には学生が多かった。

岩沼駅に着いたら、目的地である岩沼のボランティアセンターを目指す。どこにあるかは知らなかった。駅で聞けばわかるだろう、と高を括っていたが、案の定、駅にいたおばちゃん駅員さんは親切に教えてくれた。ただ、「結構歩くよ」との事。笑顔で「大丈夫っす!」と返す。おばちゃん駅員さんの「頑張ってね、ありがとう」の声に何となく心が躍る。

意気揚々と岩沼駅を出て歩き出したが、実は荷物がかなり重かった。先ほど荷物の中身を軽く紹介したが、40リットルのバックパックにパンパンに衣類だの食料だのが入っているのである。重さにして、およそ10kg~20kgはあったと思う。とにかく重い。足取りも一歩ずつ重くなるのである。

話は逸れるが、私は旅行に行く時に大きな荷物を持っていく事ほど嫌いな事は無い。極端な理想を言えば、出来れば手ぶらで行きたいと思っている。どこに旅行に行くにしても、人間が生活している所ならば生活に必要なものは最低限は揃っているのである。現地調達で全てを済ませてしまえという所は大きい。また、「大きな荷物を持って行く事」というのは、「普段の自分の日常を持って行く事」だと私はどこかで考えている。例えばインドに行くのに「日本での自分の日常」を無理やりインドに持ち込む必要もなかろう、私はどこかでそう思っている。インドにはインドの日常があるのだから。

だから、今回のような大荷物の旅行には慣れていなかった。今回は特別だ。曲がりなりにも被災地に行くのだから、なるべく被災地の方々に物資的な面だけでも面倒はかけたくない、そんな事を思っていたから、思いもかけない大荷物になってしまったのだ。これはある意味では仕方のない事だし、やはりこれから被災地に向かう方々にも「なるべくならば自分で持っていけるものは自分で持っていった方が良い」と私は言いたい。大荷物を担いで歩く大変さは重々わかるが、そこはやはり耐えなくてはならない。

閑話休題。そんなこんなで重い荷物を担ぎながら私は岩沼駅から歩き始めた。せっかくipodを持ってきているのにも関わらず、それは鞄の中から出さずに、脳内ipodの中で音楽を再生した。確かエレファントカシマシの「風に吹かれて」が再生されていたと思う。それを脳内再生だけではなくて、軽く口ずさんで歌いながら、えっちらおっちらと歩いた。

「かがやく太陽はーオレーのーもーのでー、キラメク月はーそおーオマエの涙ー」

そんな事をしていると、朝の散歩をしている岩沼のおばあちゃんに声をかけられた。

「ボランティアで来てくれたんかい?どこから?」と。

「あ、そうです。東京から来ました」

そしてやはりここでも言われる。

「ありがとう、頑張ってね」と。

本当に、こういう一言で私のような単細胞は途端に力が湧いてしまう。

「よっしゃあ、オレぁやるぞ!頑張って働くぞ!」と。

確かに岩沼駅からボランティアセンターまでは、歩いて10分~15分ほどかかった。けれど、その道のりは、私にはそれほど長く感じられなかったのである。重い荷物を背負っていたにも関わらず。

(長くなるので、つづく、にします)

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