二人で作る棋譜
ふと新聞のスポーツ欄を見たら、カープ現在首位!いつものように鯉のぼりが降りるまでの天下だろうが、やはり嬉しい事は嬉しい。頑張れカープ。
午前中に小岩の実家でのレッスンを終えて、少し練習をしてから一旦家に帰る。
休憩がてら、TSUTAYAで借りて来ていた羽生善治九段、森内俊之名人のライバル関係に焦点を当てたドキュメンタリーを観る。
非常に印象に残ったのは、森内名人の言葉。
羽生善治九段との対局の際、それは確かに「勝負」をしているのだが、それと同時に一種の「共同作業」をしているような感覚を抱く、との事。二人でアイディアを出し合いながら新たな棋譜を作る作業だ、と森内名人は言った。
それは互いが互いを高め合う行為だ。
片方が思いもつかなかった一手を、もう片方が打つ。するとそこに、独りでは生まれ得なかった独創的なアイディアが新たに生まれる、と言うのだ。
素晴らしい共同作業だ。芸術を生む、というのは或いはこういった土壌から生まれるのかも知れないと私は思った。
翻って昨日のワークショップを思い出す。音楽もやはり同様に、様々な人間が同時に共通の空間を共有する事で、新たなアイディアが生まれ、新たな作品が出来上がる。思いもよらない一手が次の奇跡的な一手を生むように。
それは何だかとても素晴らしい事のように思えるのだ。
そういえば昨日、そんな事を思った。
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