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2010年10月23日 (土)

丸一日レッスン

今日気付いた事。

包装紙であっても、そこに譜面がプリントされていると、ぐちゃぐちゃには破けない。ちょっとだけ職業病みたいなものだと思う。

あと、その譜面はついつい「読んで」しまう。流石に「模様」としては見れない、という事だ。あ、モーツァルトだ、みたいに。

生徒から頂いた結婚祝いのプレゼントが、そういう包装紙に包まれていた。なのでそんな事を思った。

今日は朝から晩まで連続で8コマのレッスンがあった。久しぶりにハードな一日。

レッスンは、教えている側の私も愉しい。好きだからやっている、というのは確かなのだけれど、やはり大変に集中力を要する。

眼前でピアノを弾いている生徒を注意深く観察して、その生徒に今、必要なアドバイスは何かを考える。長所はどこか、短所はどこか。当たり前の話だが、長所を伸ばして短所を潰す。普段私が私自身に課す練習の目的から、そこは大きくは外れない。

だからこそ、生徒が何かコツのようなものを掴んでくれると、ものすごく嬉しい。弱々しいタッチでしか弾けなかった人が、ピアニッシモからフォルティシモまで出せるようになったり(それは腕力に頼らずに)、ジャズに特有のリズムを身に付け始めたり。

今日のレッスンでは、そんな事が何回かあった。「おお、良くなったなあ」と思うような瞬間が。

そんな時には、軽く鳥肌が立つ。大袈裟に言えば、人の「進歩」を目の前にして、私は感動する。

そんな事があるから、長丁場でもあまり苦にならない。少し焦りはする。私もしっかりと練習しないと、と。

本当に、生徒の進歩は嬉しい。

負けてはいられない。

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