音楽と文学
以前から自分で作曲をする時に、好きな文学作品をイメージの源泉とする事がある。
一年ぐらい前に書いた「櫻の森の満開の下」という曲があって、勿論モチーフは坂口安吾の同名の小説。あまり人前で弾く機会は無いのだけれど、なかなかに気に入っている。
そして以前から挑もう挑もうと思っていた作品に、今日から手を付けた。
宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」。
これは組曲として作曲したかった。物語は第一章の「午後の授業」から終章の「ジョバンニの切符」まで全九章。それら全てをモチーフに曲を書きたかった。
だから大仰というか、面倒になってしまってなかなか手を付けられなかったのだけれど、今日家で朝飯にうどんを食っている時にふっと第一楽章のイメージが浮かんできたので取り掛かる事にした。
おかしな話だ。ピアノの前でああでもないこうでもない、なんてやっている時には全然出て来ないアイディアが、月見うどん食ってる時なんかにぽろっと出て来るのだから。
解らないものだ。
現在、やっと第二楽章のモチーフまで終わった所。今日中に第三章の「家」まで行きたいなあ。
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