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2010年7月 7日 (水)

芳枝さんからのメール

市川芳枝さんという女性がいる。

ボーカリストだ。

心の奥底から振り絞るような歌は、何の衒いも無く人々の心に響き、そして感動を引き起こす。彼女が引き起こす感動は、時に苛烈な感動であったり、時に穏やかな感動であったりするから不思議なものだ。様々な表現力の賜物なのかも知れない。日本が誇る、素晴らしいボーカリストの一人だ。

そして彼女は、私の死んだ師匠、市川修の奥様だ。

私と師匠の関係は、文字通り師匠と弟子であった。もう少しマイルドな言い方をすれば、私は彼のピアノ教室に通っている一介の生徒に過ぎなかった。

しかし、自分が今ピアノ教室を持ち、何十人かの生徒を見るようになってから気付く事がある。

客観的に見ても、私と師匠との関わり合い方は、一般的な「ピアノ教室の先生と生徒」から少々逸脱していた。ごく控え目に言って。

それは、どちらかと言えば(話によく聞く)落語家の師匠と弟子の関係に似ていたような気もする。

庭掃除から鞄持ち、そういった事から始まり、時にはラーメンを食い、映画を見に行った。市川修という人の人間との付き合い方には、殆どグレーゾーンがなかったように思う。

だから私に限らず、彼を唯一無二の師だと慕う人も、今となっても少なくない筈だ。

そんな私からしてみれば、前述の市川芳枝さんは、ヤクザ的な言い方をしてしまえば、「本家の姐さん」という事になる。決して逆らえない人の一人であるのだ。

その市川芳枝さんから昨日メールがあった。

「7月12日、来週の月曜日、空いてる?」との事。

この文面を私の脳内は「7月12日、空けられる?というか空けなさい」という風に変換した。

急いでスケジュール帳を見る。

7月12日は、昼に一件レッスンがあるだけだった。よし、空けられる。「大丈夫です」と返す。

京都深草にある「ざぶざぶ」という店でのライブでピアノを弾いてほしいとの事。行かせて頂きます。何としてでも。

昼のレッスンを終わらせてから新幹線に飛び乗れば、夕方過ぎには京都に着く。いける。大丈夫だ。宜しくお願いします、と芳枝さんに返す。

そんなこんなで急遽来週、京都に行く事になりました。

7月12日、京都深草「ざぶざぶ」にて、市川芳枝さんとのライブです。関西方面の方は是非お越し下さい。

ちなみに、チャージやらメンバーやらは全然知らない。知っている人がいたら教えて下さい。

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コメント

風邪…治しておいて良かったですね!…♪行ってらっしゃい。

投稿: のりまき | 2010年7月 7日 (水) 19時47分

行くわ

投稿: ボクサー | 2010年7月 7日 (水) 22時20分

ドラムが飛世さんでベースが僕です。
ざぶざぶのホームページによると、
チャージは2500円です。

投稿: がーつる | 2010年7月 8日 (木) 13時13分

のりまきさんへ
ありがとうございます、行って来ます。久しぶりです、関西。

投稿: ふくしまたけし | 2010年7月 8日 (木) 17時46分

ボクサーさんへ
ゼヒゼヒ。ステキなボーカルですよ、ヨシエさん。

投稿: ふくしまたけし | 2010年7月 8日 (木) 17時47分

がーつるへ
うん、ありがとう。ヨシエさん本人からもメールあった。あと、中村さんがツイッターで教えてくれた。

投稿: ふくしまたけし | 2010年7月 8日 (木) 17時48分

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