こうして一日が終わる
朝早くかみさんが仕事で家を出て行った。私はまだ寝惚けていた。
10時ごろに納豆ご飯と夕べの残りのスープで遅い朝食を採った。
それからDVDを観て一人で号泣してから、正午過ぎに銀行へ行った。幾つかの手続きがあったのだけれど、契約している印鑑を忘れているという事で門前払いに遭う。
仕方ないかと思いつつ、照りつける日差しに少々苛つきつつ、実家へ向かった。
昼から実家でピアノの練習。五拍子のフレーズをひたすらに左手で弾き続けながら、右手は自由に即興演奏をする、という練習に随分と時間を費やす。なかなか上手くいかない。五拍子を意識している内は滅多に破綻もしないのだけれど、ちょっと気を抜くとすぐに右手と左手が噛み合わなくなる。いわゆる「アフリカンビート」を基に五拍子をやっていたのだけれど、そのビートがまだまだ身体に染み付いていない証拠だ。
もっと自然に。何を考えなくとも破綻をきたさないように。今では何も意識しなくとも自転車にすっと乗れるように。
夜の八時過ぎに練習を終えて、九時過ぎに家へ戻る。
そこから少し酒を呑みながら、料理を始める。
朝早く家を出て行ったかみさんが、日付の変わる頃に帰って来る。仕事で神経を磨り減らして、身体を酷使して、そして腹を空かせて帰って来る。
二人で美味いものを食べよう。今日起こった出来事を話そう。
ぼくはピアノを弾いて料理をしたら一日が終わった。君はどうだった?
何でもない一日が、何事もなく、こうして終わっていく。
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