負け戦こそ面白い
W杯、日本対カメルーン戦を料理の片手間に観戦する。
1-0で日本の勝利。おめでとう。
だが、正直に言えば、後半辺りから私はカメルーンを応援していた。カメルーンが日本ゴールを脅かす度に「いけっ!そこだ!」などと。横で見ていた奈美子が「アンタ、スポーツバーとかで観てたら袋叩きに遭うよ」と。私もそう思う。
開幕前からのいくつかのニュースで、チーム内の内紛が報じられた。崩壊寸前のチーム状態。何故だろう、そういったチームを応援したくなってしまう。
もう一つには、私が大の「アフリカサッカー好き」な事も原因だ。昔のW杯でナイジェリアのサッカーを見た時の衝撃は忘れられない。物凄く高い身体能力、けれど小学生のようなサッカー、そのバランスの悪さと言ったら素敵で素敵でしようがなかった。
漆黒の戦士たちが縦横無尽に(或いは好き勝手に)ピッチを走り回る姿は、美しくすらあった。アフリカンサッカーが好きだ。
しかし、今回の敗戦。残るデンマークとオランダも強敵だ。日本に予選突破をしてもらいたいのは勿論だが、カメルーンにも突破していただきたい。
ちなみに日本―オランダならば、私は日本を応援する。何故ならば日本の方が弱いから。
判官贔屓の癖も、ほぼ病気の域に達してきた。
そうでなければ、負けても負けても懲りずに広島カープなど応援できない。
「負け戦こそ戦場(いくさば)の華ではないかね」
前田慶次郎の至言である。
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