一族の集い
福島家の集いがある。
酔っ払う。
総勢13名の参加。我が家は相変わらず仲が良いのは良いことなのだが、しかしギャーギャーと騒がしい会になる。
一番ギャーギャーと騒いでいたのは私だが。
私達が子供だった頃の昔話に花が咲く。
その頃、私達は近所に住んでいたばあちゃんの家に毎週末集まって、昼飯をみんなで食っていた。ばあちゃんが住んでいたのは六畳一間の都営住宅、その六畳間に十人以上の人間が集まっていたのだから、さぞや狭かったのだろうが、私には不思議と狭かったような記憶は薄い。
私には当時(今でもだが)家出癖があり、家出をしてはばあちゃんの家に転がり込んでいた。
ばあちゃんの家に行かない時は、近所の新中川周辺を泣きながらふらふらと歩いており、私の従兄弟達が走り回って私を探していた。そんな事を言われ、少々気恥ずかしくなる。
大学を出た人間はさほど多くない福島家であるが、私の父が文学部の日本文学科出身、従姉妹のねえちゃんが文学部の哲学科出身、私と私の恋人の奈美子が文学部の英文科出身、異常なまでの文学部率の高さにいささか眩暈がする。文学部という学部は、逆立ちしても就職の出来ない学部である。なので私が日々ピアノを弾いたりカープを応援したりしながら遊んで過ごしているのも、奈美子が日々イナバウアーの練習をしたり歴代横綱とセ・リーグの歴代ホームラン王の名前を暗記したりして遊びながら過ごしているのも、全ては文学部が悪いのだ。私達は何も悪くない。
奈美子が私の親戚一同から「ごめんね、こんなタケシで」と頭を下げられていた。私は何も悪くない。
少なくとも、私が悪い時を除けば、私は常に悪くないのだ。
今日は私は一日レッスン。親父が朝から釣りに行っているので、魚がたくさん釣れていたら、奈美子の家に美味い魚を持って行こう。
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