何もかも足りない
正確に音楽を奏でたい。その欲望の高まりがここの所、凄い。
いや、「正確に奏でたい」のではないのかも知れない。「正確に奏でる技術を身に付けたい」、これが正しいかな。
例えば、狙ったタイミングで脱力をする技術、一定のタイムをキープする技術、特異な集中力を維持させる技術。言い始めたらキリが無い。
勿論、その技術をもってすれば「良い音楽」が出来る、そんな事は思っていない。もっと多面的で重層的に。技術だけで出来てしまうほど簡単ではない。
まだまだ、表現力も、技術も、あまつさえ欲求すら足りない。
今日は練習の合間にアブドゥラー・イブラヒムとランディ・ウェストンとヴラディミール・ホロヴィッツという三人のピアニストのレコードを聴いた。
三者三様で全く違うけれど、音色も、旋律も、リズムも。全てが素晴らしかった。音楽が、圧倒的だった。
まずは正確に彼らをなぞる。技術を身に付けてやる。
その遥か先にある表現。
一生かかって出来るのか?
知るかよ、そんなもん。
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