橋本真也は言った、「時は来た!」と。横で蝶野が吹き出していた。
やっと。本当にやっとである。
私はずっとその時を待ち焦がれていた。
1ヶ月半ほど前に年が明け、その瞬間から、「やってくるその時」はいつなのだろうかと。
いや、もっと言えば、昨年の暮れから待ち望んでいた。
「切望」。切に望むと書くその日本語が、奇妙なほど腑に落ちる。
だが、「その時」は来た。機は熟した。
「時は来た!」と私の中の橋本真也的な部分が激しくシャウトをかます。まさしく「時は来た」のだ。
http://www.youtube.com/watch?v=d17c_E7OhMM
ん?何がって?
そりゃあ初釣りに決まってるでしょうが!子供がまだ食ってる途中でしょうが!
今週末にやっと初釣りに行ける。愛しの鰺を釣りに行ける。この季節の鯵は美味い。脂が乗っていて、この世のものとは思えぬほどに美味い。なめろう(ミソタタキ)を作って、刺身を作って、一緒に釣れる鯖も刺身にして。塩焼きもいいね。干物も作っちゃうかな。寒い季節の魚は何故にあんなに美味いのか。
体調と天候が良ければ、今週末の土曜日についに今年の初釣りだ。彼女の奈美子と行く。
以前奈美子と二人で船に乗った時には(その時も鯵釣りだった)、私が十匹前後の釣果だったが、奈美子は驚愕のオデコ、つまり0匹だった。今回ばかりは流石に奈美子にも釣らせてやりたい。キュンキュンと竿先を絞るあの快楽を、味合わせてやりたい。美味い料理も振舞ってやりたい。
で、その為には、このウィークデイ、平日をしっかりと過ごさなくてはならない。
今日をしっかり頑張った人間にしか明日が来ない、とは言わない。誰にでも平等に(それは時に残酷なほどに)日は昇り、そして沈む。
しかし、釣りに行けるのは、頑張った者のみに許される特権だ。奈美子は今日も仕事を頑張っている。奈美子の仕事は裸足でブドウを踏む仕事だ。いつも仕事終わりには、「もーう、あたしの足裏からカヴェルネソーヴィニヨン臭がぷんぷんしやがるわ」と可愛く微笑んでいる奈美子。今日も珍奇な電波歌を陽気に口ずさみながらブドウを踏み続けている事だろう。
私も負けじと今日一日を遊んで過ごさなくてはいけない。今日はレッスンも何も無い。なので、練習だ。罰が当たりそうなほどに遊んで過ごしてやる。
最近は、毎日は練習をしない事にしている。週に六日間はひたすらに練習して、一日はしっかりと休みにしている。これまでは毎日少しでも練習をするようにしていたけれど、何だか今の六勤一休のペース、これが私には合っているみたい。身体もそれが限界のようで、結構ヒヤヒヤしながらやっている部分もある。怪我してからじゃ遅いからね。
我が広島カープも、今年の野村謙二郎体制になってからは怒涛の猛練習が復活したと聞く。「野球バカ」ならぬ「バカ野球」の復活。良いね、カープはこうじゃなきゃ。
負けじとやりますよ、「ピアノバカ」ではなくて「バカピアノ」。
どうにもならない事なんて、どうにでもなっていい事なんだよ。
未来はぼくらの手の中。
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