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2010年1月 5日 (火)

ウィルス型の使徒との闘い

こうしてブログを御覧の皆様は、所謂「PC」と呼ばれるコンピューターをお使いの方が多い事だろう。

ご多分に漏れず、私もコンピューターを使っている。

私が使っているコンピューターは、「NERV社(ネルフしゃ)」の赤木ナオコ博士が開発した「MAGI」というコンピューターシステムである。メルキオール(MELCHIOR)、バルタザール(BALTHAZAR)、カスパー(CASPER)という3つの独立したシステムによる合議制が特徴の優れたコンピューターであり、私はブログを書く時の約半分はこのコンピューターを使って書いている。(残り半分は、携帯電話から書いている)

さて、この私の使用するコンピューター「MAGI」、別名はNEC社のVALUESTARという名前を持っており、windowsXPというOSが搭載されている。なので以降はVALUESTARと呼んでいきたい。うん、まあ普通のパソコンなんだけどさ、ホントは。

このVALUESTAR(長ったらしいので、以下略、バリュ夫)に今日、使徒(別名ウィルス)が侵入した。お陰ですっかりバリュ夫は制御不能になってしまった。

幸いにして、システム破壊寸前の所で使徒殲滅に成功した。どうやら最近流行の使徒らしいので、参考までに皆様にその使徒の全容と殲滅方法をここにご教授しよう。

使徒の名前は「Security Tool」。ウィルス対策のセキュリティソフトのふりをしたウィルスである。

PCの電源をONにして画面を立ち上げた瞬間にこのウィルスは画面を襲う。英文で「おまはんのパソコンはウィルスにしこたまやられてしもてるさかい、うっとこのソフトをダウンロードしてウィルスを退治しなあきまへんで」という表示がなされ、そのソフトの詳細を見ようとすると、「オラ、オマエ、クレジットカードの番号入れんかい!世の中金やぞ、金!金の無い人間がいっちょまえに希望を言うっちゅうんはどないな了見じゃい?」と脅してくる。他の画面に行こうにもどうしようにも、これらの画面が怒涛のように押し寄せて来て、全ての動作が無効化されてしまうのだ。

一つ、考えうる対処法は「システムの復元」である。つまり、そのウィルスが侵入する前の状態へとコンピューターを無理やりに戻す。ドラえもんで言う所の「タイム風呂敷」をコンピューターにかける、という方法だ。これが取り敢えずの応急処置となる。

しかし、その画面(メニュー→アクセサリ→システムツール→システムの復元)に行こうにも、何かをクリックするたびに「オラ、お前ンとこはめちゃウィルスに侵されまくっとんねんぞコラ!シバくぞワレ!」という画面が出まくり、とてもではないがシステム復元の画面にまで辿り着く事は出来ない。どうすれば良いのか。

そんな時には、セーフモードを使うのである。

セーフモードとは、「これ昭和のパソコン?ベーシック?」と疑いたくなるほどにドットの粗い画面でパソコンを起動するモードであり、上述のウィルスはこのモードの時には一切の手出しが出来なくなるのである。

バリュ夫の場合は、電源をONにした時にNECのロゴが出た瞬間にF8キーを親の敵のように連打しまくる事でセーフモード起動への道筋が開ける。「こういうのって何だか昔のファミコンの裏技みてえ」と思いながらも私は左脇えぐりこむよにF8キーを連打した。

ほどなくして開く扉。バリュ夫は普段とはいささか違う面持ちで、セーフモードの顔を見せた。

その瞬間、その瞬間だけはウィルスの野郎も手を出せないのである。

そこで、先程言ったように「システムの復元」である。昨日の状態にパソコンを無理やり戻すのだ。

「オラ行けぇぇぇぇぇ!!!」

祈る気持ちで私はマウスをクリックする。

そこから、五分も経った頃だろうか。パソコンが勝手に再起動を始める。

「またあのウィルスの野郎が画面上に出てくるのだろうか…」

私の不安を余所に、パソコンは初期画面を経て、普段のデスクトップ画面へと移行する。

「頼む…!何とも無いであってくれ…!」

すると…

ktkr!キタコレ!である。パソコン画面上にはあの忌々しき「おまはん、侵されとんで?」の画面の嵐が来ない!応急処置が無事に終了したのである。

だが安心するのはまだ早い。結果として、これは症状を緩和させただけの状態であり、パソコン自体はまだウィルスに感染した状態のままなのである。表面的解決であり、根本的な解決では無いのだ。

仮にこの状態のパソコンから誰かにメールなどを送った場合には、そのメールにウィルスが添付され、メールを受け取った誰かが更にウィルスに感染する、という可能性もあるのだ。根本的に問題を解決しなくてはならない。

ここで活躍するのがウィルス駆除ソフトである。そのウィルスを根本から徹底的に駆除する必要があるのだ。

私が「2ch」や「教えてgoo!」などで様々な情報を調べた結果、「Malwarebyte'」という海外のサイトにある「Anti Malware」というウィルス駆除ソフトが優秀だと言う情報を数件得たので、それを無料ダウンロードしてみた。ダウンロードは至って簡単である。

ダウンロード後、そのソフトを使ってパソコン内を隅から隅までスキャンする。つまりどこが悪いのかを徹底的に調べるのだ。ソフトはなかなか優秀なので、「隅から隅までやっとけい!」と命令を下すと、「旦那、がってんでい!」と景気良く答えてから、本当に隅々を調べ上げる。

調べてもらえば、まあ出てくるわ出てくるわ。三時間少々を費やして調べ上げた結果、ウィルスに感染しているファイルの数は実に15個。それらを一つずつ削除してゆく。

それが終わったらもう一度パソコン内を隅々までスキャンし、ウィルスに感染しているファイルやプログラムが無いことを確認する。(実は一つだけ削除漏れがあった。危ない危ない)

こうしてやっとパソコン内から完全に使徒を殲滅させる事に成功したのであるが、終わったのは明け方の4時だ。いやはや、膨大な時間と労力を要したものだ。

原因は、よくわからない。こういったものはおちゅけべサイトなどからよく感染するらしいが、最近はおちゅけべも見ていないからなあ。何が原因なのだろう。兎に角、訳のわからないファイルなどを無闇矢鱈に開かない事、訳のわからないサイトを閲覧しない事、定期的にパソコン内のファイルスキャンをする事などが対策としては挙げられるだろう。

今日は教材用のCD作り。それもパソコンが復活したから可能な訳だ。

皆さんも、各自のコンピューターのセキュリティには是非とも万全を期していただきたいと願う所存である。

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