積極的なOFFへ
ONとOFFの切り換えが明確に出来る人はすごい、と最近よく思う。
強烈なテンションを常に維持出来てしまう、長嶋茂雄のような「天才的なタイプ」、つまりONの状態を高いレベルで維持し続ける人も確かにすごいが、それには憧れない。何故ならば逆立ちした所で長嶋茂雄にはなれないのだから。あの人は異次元過ぎる。
だからこそ憧れるのは、ONとOFFを明確に区別出来るタイプだ。
常に高いテンションではなくむしろ普段は低めのテンションでいたとしても、有事の際、ここぞという場面では驚異の集中力を発揮出来るタイプ、そんなものに憧れるのだ。
爆発的な瞬発力を伴う集中力、そんなものを発揮する為には、普段からの鍛錬が必要なのは言うまでもない。
だが、その鍛錬の方法である。
私はこれまで「集中力を高める訓練」は必要だと感じて実行していたが、最近感じているのは、「集中力を緩める訓練」も同様に必要ではないだろうか、という事だ。
電球で喩えて考えた時に、ONの状態の明るさを鮮やかにする為にはOFFな時の暗さを洗練させなければならない、という理屈。光を際立たせる漆黒の闇という理屈。御理解頂けているであろうか。
例えば「ダラダラしたい!」と思った時である。
私のようにOFFスイッチの精度の鈍い人間は、「あー色々やらなきゃいけない事があるのになー、でもめんどくせーなー、やりたくねーなー」などと煩悶し、「結果として」ダラダラしてしまう。これが極めてよろしくない、と私は考えている次第なのだ。
ダラダラする時にはもっと能動的に、もっと積極的に、そしてもっと純粋にダラダラしなくてはならない。これが目下の私の課題の一つなのだ。
パジャマ姿で布団にIN、見たくもないテレビを漠然と眺めながら、缶チューハイなどを舐めつつ、おもむろに屁をこく。
絵に描いたような典型的な「ダラダラしている図」であるが、ここに一分の後悔もあってはならないのだ。
ピアノの練習しなきゃいけないんだよな…あ、譜面も書かなきゃ…レッスンの日程調整のメールもしなきゃ…
そんな事を考えながらダラダラしているから私はダメなのだ!
ダラダラする時にはしっかりとダラダラしなくてはならないという事を理解しなくてはいけない。
そんな時には仕事の事など考えてはならぬ。
今度は観音崎に鰺を釣りに行って、帰って来たらなめろうと焼酎にまみれて…
や
今度はあそこの店のラーメンをずずっといくかな、奈美子と一緒に…
などといった煩悩にまみれた妄想を全開にしなくてはならない。
それでこそ、いざ演奏、いざ練習、いざレッスンとなった時の集中力も増すのではないだろうか。
消極的なOFFから積極的なOFFへ。これから正月を迎えるにあたって私の一つの目標だ。
日々の練習はきちんとするが、それ以外では仕事の事なんて考えるものか!
や、それは無理かなぁ…
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コメント
そうだよね~。ON、OFFの切り替え、福島くんがいうように上手にできたら、本当にいいよね。上手にできる人ってきっと仕事も遊びも全力で楽しめるんだろうな~。でも、そんな器用な福島くんは想像できないな~。
投稿: クロサバ | 2009年12月23日 (水) 02時28分
クロサバさんへ
うん、やっぱりなかなか上手に切り替えが出来ません。結構ダラダラしちゃうんだよなあ。来年はもう少し切り替え頑張ります。
投稿: ふくしまたけし | 2009年12月31日 (木) 15時44分