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2009年12月

2009年12月31日 (木)

最期の一杯

最期の一杯
今際(いまわ)の際に、何を食いたくなるのだろう。そんな事を考える事はないだろうか。私はよくある。間もなく事切れるというその時、果たして私は何を食いたくなるのだろうか、と。

新鮮な魚だろうか、あっさりとした醤油ラーメンだろうか、とびきり美味い日本酒だろうか、はたまた大好きなビールだろうか、と。

そのどれもが可能性としてはありうるが、私には「最期の一品は恐らくはこれではないか」という予感がある。

それは添付写真の「うどん」である。(添付写真はネギで隠れて見えないが、これは紛れもなくうどんである)

昨夜、家で一人で酒を呑む私を、麻薬中毒患者の禁断症状のように激しく「うどん欲」が襲った。

…うどんが食いてぇよお…なぁ…うどんが食いてぇよお…と。

頭の中では激しく「うどん!うどん!」のシュプレヒコール。

「ワシは明日起きたら丸亀製麺小岩店に行くんじゃ…そこでネギをたっぷり乗せまくったうどんを食らうんじゃ…」

私は独りそう呟いた。

そして今日、Oh! Soybean Paste! (オー!味噌か!)こと今日、12月31日。私は朝起きると珈琲を一杯飲み、二時間ばかりピアノの練習をした。こんな日でも練習は練習としてやらなくてはならないのが芸事の厄介な所なのだが、とにかく練習をした。ジョン・コルトレーンの「Giant steps」のソロパートのコピーを2コーラス分、それからハノン的な指を動かす練習、目下の課題であるピアニッシモでの継続的な演奏、左手のストライド奏法とフロントを想定したバッキングの練習も。

そんな事をしている間も私は自分に言い聞かせていた。「集中してやるんだ、なるべく早く終わらせるんだ、終わったらうどんを食わしてやる」と。

二時間弱かけて、「今日はここまで」という所までが終わった。手前味噌(my soybean paste)のような言い方になるが、今日の集中力はなかなかのものだった。毎日これぐらいの集中力で臨めると良いのだが。

そんなこんなで私は小岩駅の駅ビル内にあるうどん屋、「丸亀製麺」へと向かった。

注文したのは「かけうどん並」、280円。ギャー!安い!

さあ、これにネギを親の敵のように乗せよう!そしてこれを貪り食おう!と思った、その刹那である。

私の視界にある棒状のものが飛び込んで来た。

それは眩いばかりの煌めきを放ち、そして馨しき芳香を漂わせながら、凛として其処に存在していた。

そう、それは「ちくわのあげたん」である。

ち、ち、ち、ちくわのあげたんやとぉぉぉぉぉぉ!?

まさにそれは私にとって青天の霹靂であった。

うどんにネギ、そして天かす、以上!

このうどんの在り方に私は一種の様式美にも似た潔さを感じていたし、「うどんの主役はうどんであり、それを邪魔するものがあってはならない」、それは私にとってはハムラビ法典よりも厳重な不文律であった。

だがどうだろう、眼前で煌びやかに輝くこの「ちくわのあげたん」は。し、しかも値段を見たら100円やないかああああ!

もう…やめよう…

つまらぬ掟で自らを縛るのはやめよう…

乗せよう…

ちくわのあげたんを…乗せよう…

私の不文律は脆くも崩れ落ちた。

私は、ちくわのあげたんを、うどんに乗せた。

これが、まあ、美味いの何の!

死ぬ間際の一杯、それは恐らくうどんの一択でキメ打ちだ。

いやー、美味かったなー。

これが多分今年最後のブログ更新です。

訳のわからぬ文章にお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。

良いお年をお迎え下さいませ。

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2009年12月30日 (水)

習慣の変化は身体の変化へ?

年の瀬に風邪をひいてしまい、昨日丸一日を完全に寝て過ごす。

ああ、休みだったのに…

更に言えば、久しぶりに昨日と一昨日、丸二日間酒を抜く。

そのせいかどうかは知らないが、何となく体調が良いような気がする。タバコも多分二本ぐらいしか吸っていないし。

なかなか出来ない事ではあるのだけれど、一度、一週間ぐらい連続して酒を抜いてみたいという興味がある。

健康志向、というのとは少し違くて、単純な興味だ。習慣に変化を与えたならば、その帰結としてどういう変化がもたらされるのだろう、という興味である。

やはり、体調が良くなるかも知れないし、あまつさえ痩せるかも知れない。もしくは何の変化も起きないかも知れない。それはそれ、だけれども。

昔、海外旅行をしていた時に、2ヶ月ほどだったろうか、完全に菜食主義の生活を送った事がある。

完全に面白半分、興味本位の菜食だったのだが、実際体調はなかなかに良くなったかのような記憶がある。

ただし、おそらくはそれは私には今現在には相当に難しい事で、肉を食わない、魚を食わないというのはいけるかも知れないが、「酒を呑まない」がなかなかに難しい。向こうはな、酒は無かったけど他に代わりが色々あったからなあ。

今現在、二日抜いただけで、「あー、酒呑みてえなあ」になっているもの。

今年もあと二日、無為に過ごしたいと思います。

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2009年12月29日 (火)

漫画喫茶「奈美子」

風邪をひいてしまったので、漫画喫茶「奈美子」にやってきて、ひたすらに漫画を読みながら寝ています。

女主人の奈美子が、たまにお粥やうどんを作ってくれます。

さながら、サナトリウムです。

漫画の「深夜食堂」は、ドラマよりも更に淡々と描かれている。なかなかに面白い。

「深夜食堂」を読み終わったので、次は「オラ三橋ィ、ケツ貸せぇぇぇい!」「阿部クン、おっきい!アッーーー!」でお馴染みの「おおきく振りかぶってアッー!」の最新刊を読もうと思います。

3ページに一回は「やらないか」と書いてありますが、それは何なのか、私にはよくわかりませんなあ。

ライバル高のTDNさんが、三橋くんの股間部を舐めるような視線で見ています。

私は風邪で頭がおかしくなっています。

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2009年12月28日 (月)

急募

昨日(12/27)のTBS番組「情熱大陸」を録画していた方はおりませんでしょうか。岡林信康を追った30分を録画された方は。

ものすごく見たかったのに、ついつい見逃してしまい、こうして聞いています。

もし「録画したよ、見せてやっても良いよ!」という方がいらっしゃればご一報を。お礼も何か考えます。

さて、今年の仕事、全て終了しました。

今から酒買って帰って一人で宴会します。

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王になどなれぬわ

有馬記念はドリームジャーニーにしてやられ、国王になるチャンスを逸してしまった。

昨日の日記にも書いたが、私と奈美子は二人で金(3000円ずつ)を出し合って有馬記念の馬券を買い、それが当たった暁には「国を買おう」と言っていたのだ。

それが、残念ながら、外れた。

水道橋の場外馬券売り場を出てとぼとぼと帰る時、傍らにいた奈美子に「なみちゃんはどこの国を買いたかった?」と聞いたら、ボソッと一言、「オマーン」と。

「なるほど、アラビア海の絶対君主制国家の王になりたかった訳ね」と私が言うと、奈美子はかぶりを振った。

「違う。ただ、オマーン国王と呼ばれたかっただけ…」と。

オマーン国王、オマーンこくおう、おまーんこくおう。

そうか、なるほど、と私は溜め息をついた。

私が欲しかったのは、実は国ではなく島だ。テンションが上がり、子供のように「国王!国王!」とはしゃぐ奈美子にはなかなか言い出せなかったが、実際の所、競馬の配当金では国は買えない。オマエ、そりゃ流石に無理だろよ。なので大変にリアリスト(現実主義者)であり、同時に大変に計算高い私は、国ではなく島を所望した。国は流石に無理だとしても、島ぐらい満足に買えるほどの配当金は返ってくるだろう。返って来なければ、JRA(日本中央競馬)のやっている事は畢竟詐欺にも等しい。

私が所望したのは、バヌアツ共和国はタフェア州最大の島、エロマンガ島である。

理由?そんなものは推して知るべしだ。聞くだけ野暮と言うのはまさしくこの事だ。

誰しもが中学生の頃に地図帳を捲りながら赤ペンで線を引いた太平洋の島、それこそがエロマンガ島だ。最早説明など不要であろう。

まあ、オマーン国もエロマンガ島も、夢のまた夢に終わってしまった訳だが…

一昨日は私のピアノ教室の生徒達の忘年会。

生徒の内の数人が、立派な「酔っ払い」になってしまったので、私も負けじと「スーパー酔っ払い」になった。「スーパー酔っ払い」への変身、それは私の得意技なのだが、存分に発揮してやった。無論、後半からの記憶は無い。知るかそんなもん。

さて、昨日はそうして有馬記念で夢破れた後は、奈美子と小岩へ。ちょっとここいら辺の事は色々落ち着いたら書こう。

今日は、年内最後の仕事へ臨みに千駄ヶ谷へ。

あまりに現金を持っていないので、新宿のチケットショップに寄って、青春18きっぷの余り分を売り払ってから。おそらくは5000円くらいにはなる。

新宿へ向かう電車の中からの更新でした。

新宿着いた。

また明日。

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2009年12月27日 (日)

有馬記念

馬券買いました。

ブエナビスタ、マツリダゴッホ、テイエムプリキュア、フォゲッタブルの四点ボックス、計六点。

奈美子と3000円ずつ出し合って、一点1000円ずつ、6000円の大勝負です。

本日の15:30過ぎ、私達はきっと大富豪になっている。

見える、見えるよ。

「こんなに大金ゲットしちゃってどうしよう!国が買えちゃうよ!」と奈美子と喜ぶ姿が!

さて、もうすぐ出走です。

大勝したら国を買います。

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2009年12月26日 (土)

プレゼントをもらった

昨日、レッスンの時に生徒から広島カープの来年のカレンダーをもらった。

2月の所には前田智徳さんこと神の写真が。

そしてめくっていくと我らの栗原の写真が。

赤松真人に東出輝裕、石井琢郎に天谷宗一郎。

いやいやいや、垂涎とはまさにこの事。うっとりと見入ってしまう。

嬉しい。

あと、別の生徒がスタバのコーヒーを差し入れてくれた。これもまた嬉しい。

勝手にクリスマスプレゼントと脳内変換しました。

なかなかクリスマスも悪くない。

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2009年12月25日 (金)

こんなに長く寝るとは

起きてみたらば昼の13:30。恐らく10時間以上寝ていた。随分と久しぶりの事だ。

昔、一人暮らしをしていた時に、夜の九時ぐらいから翌日の夕方の七時ぐらいまで、通算すると20時間以上寝続けた事があって、その時はさすがに自分でも驚いた。

暗い時間に寝たのに、起きたら再び暗い時間。時間の感覚が少し麻痺するような、そんな感覚。

そんな事は暫らくは無かった。

長く眠るのにもやはり体力は使うみたいで、若い頃に比べると少しずつ体力が落ちているのだな、とも思っていた。大体が朝の九時から十時ぐらいには目が覚める。布団の中でもぞもぞしたり、起き抜けにお茶を呑んだり。そんな事をしているとすぐに11時、12時という昼の時間になるのでいつもそれぐらいの時間から活動を始めている。

それが今日はぐっすりの約10時間睡眠。冬眠か!とツッコミたくもなるが。

以前、そんなにたくさん寝てしまうと、「うわー、こんなに寝ちゃってさー、やべえなあ・・・」と後悔の念が襲ったが、今はそうでもない。

身体が睡眠を欲していたのだろう、そうやって考えて、納得している。

さて、昼の三時になってしまいましたが、今から練習しようかな。

今日は夜はずっとレッスンだ。

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2009年12月24日 (木)

クリスマス・イブ・モンタン・よしのり

滅痢遺苦痢巣魔巣。

さて、12月24日、今日は皆様ご存知のようにクリスマスイブな訳だ。前夜祭な訳だ。

明日のクリスマスは、「オレの母ちゃん処女なんだぜー」という生物学上ありえない嘘をついていた人の誕生日だ。ちょっぴりヤンチャな弟子に裏切られて十字架に磔になって死んでしまったのだが、その後、他の弟子たちがドラゴンボールを七つ集めて神龍(シェンロン)にお願いした所、見事生き返って大地に雨を降らした、という鳥山明チックな逸話もお持ちのあの方だ。

そう、ネ申、である。

田代まさしではない方の、又吉イエスではない方の、ネ申、あの方である。

非常にありがたいお言葉を数多く残したこのお方であるが、私は以下のようなお言葉をあの方から頂戴している。

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さすがはあのお方である。おっしゃる事にいちいち含蓄がある。キレもある。感服である。

このお方の誕生日を祝う祭であるので、日本中もどえらい騒ぎになっているのである。

街中では、竹内まりやの旦那の邪悪なスヌーピーみたいな顔をした人の歌が流れ、カップルはさかんに交尾をして少子化対策に歯止めをかけようと必死なのである。

私はと言えば、取り立ててする事もないので、仕事のメールを何通か送った後に、ピアノの練習を少しして、それから友人のヤマに「ヤマちゃん遊べる?」という、今小学生の間で大流行の文面をもじったメールを送ってみたところ、「いいよー」との事で、もうすぐしてからヤマと遊ぶ事になった。

雨は夜更け過ぎに何に変わるっつうんだよ、まったくよお。

そんな、クリスマスイブ。

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2009年12月23日 (水)

ハレルヤ

ハレルヤ
今日は教会に来ました。

無宗教の分際で。

クラシックのコンサートです。

最近クラシックづいてるなあ。

クラシックなんて1ミクロンも弾けねえけどね!

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2009年12月22日 (火)

タバコ値上げとケンタ・カハシ

休憩時間にパソコンを触りながらネットニュースを見ていると、タバコが来年から値上げされるらしいですね。100円も。

感想は、「アホボケカスウンコ死ね!」ですよ。

ふざけんなよ、値上げとか。

ああ、ついにタバコをやめる時が来たのでしょうか。

これまでの度重なる値上げにもめげずに、我慢して身体に悪い煙を吸い続けてまいりましたが、もうついにそれも終わりになるのでしょうか。

ポッポ内閣の支持率も低迷してきているらしいのですが、恐らくはタバコ値上げが原因だと思います。

あ、あとメジャーリーグにいるケンタ・カハシという左バッターが広島カープに入団する事が決まったそうです。強打の左バッターで、勝負強いバッティングを持ち味とする彼ですが、ピッチャーも出来るそうです。

阪神に移籍が決まったジョージ・マッケンジーの登録名が「城島健司」になるらしいですが、ケンタ・カハシは「高橋建」でいくそうです。

ケンタの加入は、とても嬉しいです。ホームランをがんがんかっ飛ばしまくって下さい。

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積極的なOFFへ

ONとOFFの切り換えが明確に出来る人はすごい、と最近よく思う。

強烈なテンションを常に維持出来てしまう、長嶋茂雄のような「天才的なタイプ」、つまりONの状態を高いレベルで維持し続ける人も確かにすごいが、それには憧れない。何故ならば逆立ちした所で長嶋茂雄にはなれないのだから。あの人は異次元過ぎる。

だからこそ憧れるのは、ONとOFFを明確に区別出来るタイプだ。

常に高いテンションではなくむしろ普段は低めのテンションでいたとしても、有事の際、ここぞという場面では驚異の集中力を発揮出来るタイプ、そんなものに憧れるのだ。

爆発的な瞬発力を伴う集中力、そんなものを発揮する為には、普段からの鍛錬が必要なのは言うまでもない。

だが、その鍛錬の方法である。

私はこれまで「集中力を高める訓練」は必要だと感じて実行していたが、最近感じているのは、「集中力を緩める訓練」も同様に必要ではないだろうか、という事だ。

電球で喩えて考えた時に、ONの状態の明るさを鮮やかにする為にはOFFな時の暗さを洗練させなければならない、という理屈。光を際立たせる漆黒の闇という理屈。御理解頂けているであろうか。

例えば「ダラダラしたい!」と思った時である。

私のようにOFFスイッチの精度の鈍い人間は、「あー色々やらなきゃいけない事があるのになー、でもめんどくせーなー、やりたくねーなー」などと煩悶し、「結果として」ダラダラしてしまう。これが極めてよろしくない、と私は考えている次第なのだ。

ダラダラする時にはもっと能動的に、もっと積極的に、そしてもっと純粋にダラダラしなくてはならない。これが目下の私の課題の一つなのだ。

パジャマ姿で布団にIN、見たくもないテレビを漠然と眺めながら、缶チューハイなどを舐めつつ、おもむろに屁をこく。

絵に描いたような典型的な「ダラダラしている図」であるが、ここに一分の後悔もあってはならないのだ。

ピアノの練習しなきゃいけないんだよな…あ、譜面も書かなきゃ…レッスンの日程調整のメールもしなきゃ…

そんな事を考えながらダラダラしているから私はダメなのだ!

ダラダラする時にはしっかりとダラダラしなくてはならないという事を理解しなくてはいけない。

そんな時には仕事の事など考えてはならぬ。

今度は観音崎に鰺を釣りに行って、帰って来たらなめろうと焼酎にまみれて…

今度はあそこの店のラーメンをずずっといくかな、奈美子と一緒に…

などといった煩悩にまみれた妄想を全開にしなくてはならない。

それでこそ、いざ演奏、いざ練習、いざレッスンとなった時の集中力も増すのではないだろうか。

消極的なOFFから積極的なOFFへ。これから正月を迎えるにあたって私の一つの目標だ。

日々の練習はきちんとするが、それ以外では仕事の事なんて考えるものか!

や、それは無理かなぁ…

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2009年12月21日 (月)

休みに金の無い時は

本日はオフ。久しぶりに一日丸々何の予定も無い。

釣りに行こうかな、というのも一瞬頭をよぎったのだけれど、金も無いしそれは中止。年末に一回行ければ良いや。

という事で、本日は一日練習の日。練習は金がかからないのでな。

先日クラシックのピアノコンサートを見ながら得たピアノ演奏のヒント、それと先日のワークショップで見つかった課題、それらにじっくりと取り組む一日にする。

あとは普段の練習メニュー。昨日は一日レッスンだったから練習は殆どしていないし。

なので、いつまでもマインスイーパとスパイダソリティアに夢中になっていてはいけません。

はい、たけしくん、ピアノの前に向かいなさいよ。

えー、もうちょっとマインスイーパするー。爆弾掘るー。

そんな事ばっかりやっているとバカになりますよ。もう随分とバカなんだから。

という自問自答が繰り広げられている訳なのですが、マジにもういい加減にやめます。

さ、練習練習。

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美の基準

夜中、というか明け方に、部屋で独りで呑んでいる。

辛子明太子が本日のおつまみ。明太子は超ウマい。焼酎もウマい。

暇なのでテレビなんぞを見ていたが、それにもすぐ飽きて、携帯をぽちぽち弄る。

本上まなみ氏の画像をネット検索してから凝視する。

カワイ過ぎる。

奈美子の次にカワイイ。

まなみ氏も、石田ゆり子氏とは同率の二位でカワイイ。もちろん一位は奈美子だ。

だが、正直な所、やらしてほしい。

まなみ、ゆり子、たけし、の三人でくんずほぐれつになりたい。

無理だろうか。

それが無理なら、デートでも良いのだけれど。

「ねえ、空ってホントは何色なんだろうね」

そんな事を聞くまなみ氏。

カワイイぜえー?

いかん、酔っ払ってきた。

じゃあオマイラ、また来世な。

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2009年12月20日 (日)

音楽は大変ですな

本日は怒涛の8コマレッスン。

只今6コマの連続レッスンを終えて自宅へ移動中。自宅であと2コマだ。

しんどい、という事は無いが、やはり終盤は普段よりもテンションが上がる。おそらくはテンションを上げて乗り切ろうとしているのだ。

レッスンは楽しいから良いのだけれど。

昨日のワークショップは、大変有意義だった。

ゲストインストラクターの廣木光一氏のアドバイスは大変に考えさせられるものばかり。やはり、稀有にして偉大な日本人音楽家だなと再確認。

しかし、参加人数に関してはいささか寂しいものもあり。本当に、みんな来れば良いのにと思う。

音楽を(とりあえず)奏でてみて、そしてそれを更に掘り下げるディスカッションを行う。それは、大袈裟に言えば「音楽に内包される可能性を探る行為」にも思える。

リズム、音色、メロディー、そして音楽の歴史。

音楽の根本的な要素をじっくりと考える。それはとてもしんどい作業だが、同時にこれほどに面白い作業も無い。

幾つもの課題を見つけ、やるべき事のあまりの多さに途方に暮れそうにもなる。一つずつ片付けていかないと。

次回のワークショップは1月9日の土曜日。

次回は飯田雅春さんというベーシストがゲストインストラクターでいらっしゃって下さるそうです。

タノシミ。

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2009年12月19日 (土)

蝋燭

蝋燭
奈美子の家での電気が止まったワンショット。

何だよ蝋燭って。

誰が誕生日なんだよ。

いやホント、オレの彼女はダメだ…

ホントダメだ…

電気が通っていないのに、奈美子は横で味噌汁を作っています。暗闇の中で。「ガスはまだいける!」と自信満々です。

多分バカなんだと思います。

可愛いんだけどね!

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停電って奈美子オマエ

奈美子の家に行った所、電気が止まってやがった。ありえねえ。

我が彼女ながらコイツは横綱クラスにダメ女だと実感。

ホント、電気代ぐらい払っておけよなあ…

30歳の男女が蝋燭の灯りで暮らすってどうよ…

ま、気を取り直して。

明日はワークショップ。ゲストインストラクターは、名手、廣木光一氏。

ホント、マブにためになるぜ。

音楽やってる人は「迷わず参加が吉」って、江原と美輪と細木と新宿の母が言ってた。

良いから参加しとけって。悪い事は言わねえから。

連絡先は

info-tokyo@music-ws.net

HPは

http://mws-tokyo.jimdo.com/

このブログの「メール送信」の欄からメールくれたって良いぜ。

っつう事で、明日はシェケナベイべーで宜しく。

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2009年12月18日 (金)

Don't count your chickens (before they are hatched)!

タイトルは「とらぬ狸の皮算用(をするな)」という意味です。

ええ、ジーニアス大辞典で調べましたよ。

英語出来るワケねえじゃん。

ズルだよ、ズル。要するにな!英語知らねえくせにな!

さて、とらぬ狸の皮算用をしたいのだよ私は。

酔っ払っておるのでな。

最近気付いたのだが、酔っ払ってブログを更新する時は、気分がムスカ(ラピュタのな)になる。

読めるうー!読めるぞぉー!

はぁ?何が?空気とか特に読めねえっつうの。

いや、五月蝿い。とらぬ狸の皮算用をするのだ、私は。貴様らはラピュタの力の前に跪いておけ、ゴミどもが。

さて、とらぬ狸の皮算用、するよ?

来年の事を言うと鬼がラフする(笑う)けれど、それでもするよ?

ちゅうことで。

来年の「広島カープ覚醒伝説」。

イヤーのホールをかっぽじってよく聞きやがれ。

まず。

・若手のエース、マエケン、防御率1点台で20勝するも、先輩大竹が防御率0点台で25勝してしまい沢村賞は取れず。

あー、コレね。めっちゃありえるわー。

続いて。

・劇場型ストッパー永川、防御率は二点台も、驚異の年間40セーブ達成。

うーん、アリエルオルテガ。

・栗原健太、.356、HR42、打点126の三冠王に。

いやー、あるわー。

いや、違った!

・と思いきや首位打者は驚異の.396を叩き出した末永真史に。

・打点王は、まさかの140打点、カムバック賞とダブル受賞の前田智徳に。

・盗塁王部門は、一位赤松真人54盗塁、二位梵英心48盗塁、三位天谷宗一郎37盗塁と、カープ勢が独占。

などなど。

いやー、アリエールだわ、これマブに。

あと、シーズン後半よりルイスと黒田が復帰、これもアリエールわ。

つうか、もう優勝しか見えなくね?

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予習をサボってラジオ

日付が変わって本日12月18日は、クラシックのピアノコンサートを観に行く予定です。

グリーグという人の「抒情小曲集」という中から演奏されるらしいので、エヴァ・ポブウォツカというピアニストが演奏する「抒情小曲集」のCDをゲットして予習するつもりが、アメトークを見た挙げ句にナインティナインのオールナイトニッポンを聴く始末。

今月は何だかクラシックコンサートづいていて、12月23日にもクラシックコンサートを観に行きます。

やー、予習しねーとなー。

知らない曲だらけっつーのもなー。

あ、あと文章写真共にブログによく登場するヤマは千葉のどっかでパスタ屋の店長をしておりますが、明日はそのパスタ屋に昼飯も行ってみようかと思っています。起きれたら。

初めてなんだけどさ、あいつの店行くの。

ヤマへ。

行けなかったらすまん。

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2009年12月17日 (木)

鰺への愛

鰺(アジ)という魚がいる。

恐らく誰もが知る大衆魚だが、私はこの鰺という魚が大好きなのだ。

鮮度の良し悪しや調理法にもよるが、あらゆる魚の中でもトップクラスに旨い魚ではないだろうかと私は考えている。鰺は、本当に旨い。

タタキにアジフライ、刺身に塩焼きは勿論の事として、元々は漁師料理と言われたなめろう(味噌タタキ)も絶品である。なめろうで呑る日本酒、良いよねえ。ああ、私は鰺を愛している。

さて、その鰺であるが、鮮度もさることながら、産地によってそのグレードが代わる事を読者諸兄はご存知だろうか。

最も著名なものは、九州は大分県の沖で穫れるという「関アジ」である。同所で穫れる「関サバ」と共にその名前をご存知の方も少なくないのではないだろうか。

溢れるコクと脂、引き締まった身の食感。

人を狂わす魔性の魚に間違いない。

しかし、数ある鰺の中では上記の「関アジ」が王様、キングオブ鰺なのだろうかと考えた時に、私には若干の異論がある。

無論、「関アジこそが日本一の鰺や!」という考えを批判するつもりは無い。それは大変に美味しい鰺だからだ。

だが、私の考える「キングオブ鰺」は別にある。

私の考える「キングオブ鰺」、それは、東京湾の鰺である。

こう書くと、「は?東京湾って汚い海でしょ?そんな所の鰺が日本一旨いなんてオマエはバカなの?死ぬの?」と思われる方もいるやも知れない。

しかし結論から言えば、東京湾の鰺は信じられないほどに旨いのだ。これは動かし難い事実だ。目に見える事実だけが全てだとは思わないが、目に見える事実を無視してはならない。目を背けてはならないのだ。

ただし、東京湾全域で穫れる鰺がどれもこれも悪魔的に旨いかと言えば、それは必ずしもそうではない。

ある一箇所、「プラチナアジ」と評される事もある激ウマ鰺が回遊する沖があるのだ。

走水(はしりみず)、この地名をご存知の方はいるだろうか。ここの沖で穫れる鰺こそ、私の考える「日本一の鰺」である。

その地名の表す通り、走水の潮の流れは大変に速い。その、言わば激流の中を泳ぐ鰺である。身はアスリートのように引き締まり、脂が乗りに乗っている。不味い訳がなかろう!

そんな東京湾の鰺が、釣りたいよう…食いたいよう…

年末、行ってしまおうかなあ。行っても良いよねえ。普段から頑張ってるものねえ。ねえ、行ったって良いんだよねえ…

東京湾の鰺はシャブと一緒で一回食ったらもうやめられない。

鰺やめますか?それとも人間やめますか?

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2009年12月16日 (水)

で、例のタキシードなワケだが

で、例のタキシードなワケだが
全く似合ってないんだが。

パーティーは大筋においては楽しかった。

客はおよそ300人近くいたけれど、緊張しない時はしないもんだな。

いやいや、ようやく終わった。

次は、週末のワークショップ。

それが終われば一年はほとんど終わりだ。あとはレッスンしまくるだけだから。

一年は早いなあ。

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2009年12月15日 (火)

品川パシフィックホテルから

本日はホテルの営業仕事です。

今からタキシードを着ます。

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2009年12月14日 (月)

大ショック

コルビー・ルイス投手、広島カープを退団。アメリカへ帰国。

もうショック過ぎて何も言えねえ。

これマジに来年最下位あり得るぞ。

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2009年12月13日 (日)

昼飯はカレー、夜はライブ

昨日のライブが終わり、サックスの黒ちゃん宅に一泊。

昼過ぎに起きて、鞍馬口にある天寧寺まで送ってもらう。京都に来たら必ず訪れるお寺だ。

今日もライブ本番。それまで少し時間があるので、どこかで昼飯でも、と思案する。

京都に行った時にお気に入りの店へ行って昼飯を食うのは、私のひそかな楽しみだ。

「みなもと」のうどんにしようか、「いいちょ」のラーメンにしようか。

考えていたが、「ラッシュライフ」でカレーを食う事にする。更にその後はコーヒーを頼んで店に居座る。本番まで。

という事で、本日のライブは祇園ピックアップで19:00から。最強のボーカル、市川芳枝サマをお迎えして。

もうね、是非にご来場を。素晴らしい歌だぜ。

オイラも頑張る。

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2009年12月12日 (土)

小説:珍太郎の恋

茅ヶ崎を電車が通り過ぎる時、珍太郎の心は妙にそわそわと、落ち着きを失った。

そこは珍太郎にとってほんの少し、特別な土地だったからだ。

今から10年も昔の話だった。

珍太郎は、海外で一人の女と出会った。珍太郎が、二十歳の時の話だった。

卑猥田エロ美。この物語の核になる、もう一人の主人公である。二人はインドの首都、デリーの街で出会った。

珍太郎は、エロ美との出会いをはっきりと覚えていた。あまり記憶力の良くない、昔話などには比較的無頓着な珍太郎からすればそれは珍しい事だった。

珍太郎はその当時インドにいた。何を目的に行っていた訳でもない。ただ、時間を持て余していたのだ。いや、時間だけではない。その時珍太郎は、人生そのものを持て余していたのかも知れない。若い頃からしっかりと無駄なく人生を生きる人間など少ない。多くの人間が、その貴重な時間を多量にドブに捨てる一時期を人は「青春」と呼び、若い時分から無駄なく人生を生きる稀有な人間の事を人は「天才」と呼ぶ。そういう意味では、珍太郎はまさに「青春」を生きていた。

宛もなくインドに来て、デリーの安宿街を珍太郎がふらふらと歩いている時だった。横から強烈な怒声が聞こえた。

「ディスイズエクスペンシブトゥーマッチなの!高すぎるのよ!アンタきちんと商売する気あんの?バカなの!?死ぬの!?」と。

聞き覚えのあるイントネーションの話し手は、やはり日本人だった。インド人に対して、片言の英語と気っ風の良い日本語とを交えながらしっかりとコミュニケーションをとっていた。

何を買おうとしているのだろう。気になって珍太郎は遠目にその女の方を見た。女は、横笛のような笛についての値段を交渉していた。

「スリーサウザンドルピー?バカなの?殺すわよ!タルティルピーならOKよ!」威勢良く女が言うや否や、インド人は表情を緩め、「OK、グッドフレンド、タルティルピーOK」と微笑んだ。ちなみにタルティはインド訛りでサーティ(30)だ。

恐らくその横笛の値段は10ルピーほどだ。珍太郎はインドは早くも三回目だったので、その相場の大凡の所はわかっていた。女は、ゼロを二つとったにも関わらずにインド人にボられた。そもそも、10ルピー(およそ30円)の商品を3000ルピー(およそ9000円)で売りつけるインド人の感性が驚愕なのだが、と珍太郎は思った。

しかし、それまでの怒声の勢いからは想像もつかないほど、女の顔は笑みに綻んでいた。

30ルピーを差し出して横笛を受け取ると、最早我慢など出来ぬ!といった塩梅で女は笛に唇をつけた。

極めて自然に、笛の音が響いた。女はすぐに音を鳴らす事に成功した。素晴らしく美しい音であった。

指使いに関しては少々思案している風だったが、それもすぐに要領を得たらしく、間もなく簡単な音階を吹いた。

楽器に慣れた後、女は確かめるように一つの曲を吹いた。それは、「たま」の『さよなら人類』であった。

二酸化炭素を吐き出して、あの子が呼吸をしているよ

珍太郎の脳裏にその歌詞が浮かぶ。しかし、何故に『さよなら人類』?とは思ったが、珍太郎はあえて聞かずにいた。女は、まるで舞うように笛を吹いていた。珍太郎はそれに完全に見とれていた。うっとりと。結論から先に言ってしまえば、この瞬間に既に珍太郎は眼前の女に恋をしていたのだ。

音楽が暫く鳴り響く。「今日人類が初めてー木星に着いたよー」の所でついつい珍太郎は「着いたー!」と大きな声で合いの手を入れてしまった。全くの条件反射だ。すると、女が珍太郎を見た。軽く、微笑んだ。

珍太郎はそこからヒゲダンスを踊った。女は途端に笑顔になった。

「猿になるよー、猿になるよー」のフレーズを女が吹き終わった後、二人はがっちりと握手を交わした。

「あなた、名前は?」女が聞いた。

「カリデカ…カリデカ珍太郎(かりでかちんたろう)っていうんだ。宜しく…」

そう言うと女は快活に言葉を返した。「アタシは、卑猥田エロ美っていうの、宜しくね!」

「エ、エロ美ちゃん…」珍太郎はその名前を恥ずかしながらも反芻した。

珍太郎が本格的にエロ美に惹かれていくのにそれほどの時間はかからなかった。少々気が強く、また気難しい面もあったが、珍太郎はエロ美にどんどん惹かれていった。

エロ美は、大変に背の低い、小さな女性であった。いつも恥ずかしそうに帽子を深々とかぶり、長いスカートを履いていた。

昼過ぎになると、ホテルの珍太郎の部屋をコンコンとノックし、「ねえ、お昼ご飯食べに行かない?近所に美味しいカレー屋さんがあったの」などとはにかみながら言っては珍太郎を食事へと誘った。

食事を終えてホテルに戻ると、珍太郎の前で笛を吹いた。それは、驚くほどに美しい音色だった。珍太郎は、それまでにそんなに美しい笛の音を聞いた事がなかった。三度目とはいえ見知らぬ土地へやって来て気を引き締めていた珍太郎が、心を緩めた瞬間であった。

珍太郎はエロ美に「ぼくは君の事が好きなんだ」と伝えられたら、と思った。想いを打ち明けられたら、そうしたらどれだけ素敵だろう、と夜毎考えた。

「エロ美ちゃん…」

布団の中で、珍太郎は独りで唇を噛み締めた夜もあった。

結果から言えば、珍太郎はエロ美に対してその淡い恋心を伝える事はなかった。デリーを離れ、エロ美はそこから東にある聖地バラナシへと向かい、珍太郎は西へ、一路パキスタンを目指した。二人は、逆方向へと進み、離れていった。

パキスタンへと向かうバスの中で、珍太郎の頭の中で、風に揺れる長いスカートと鍔の広い帽子が、鮮明に思い出されていた。たった一週間ほど、二人は同じ時間を過ごし、珍太郎は淡い恋に落ちた。ただそれだけの事だった。

それが、10年前の話だ。

珍太郎はもう30歳になっていた。

一年前に同い年の女性と結婚した。子供が近々生まれる予定だ。珍太郎は、幸せだった。

茅ヶ崎駅へ電車が近付いた時に珍太郎の心が騒いだのは、嘗てエロ美が「あたしね、茅ヶ崎の生まれなの」と言っていたのを覚えていたからだ。

年に、ほんの数回だが、この湘南の辺りを電車で通る。珍太郎は、そのたびに昔の淡い恋心を思い出すのだ。

卑猥田エロ美ちゃん…今ではどこで何をしているのだろう…

珍太郎がそんな事をふと思ったその瞬間だった。

眼前に、エロ美が、いた。

長いスカートを、今でも履いていた。足元の少し汚れたスニーカーが、とても可愛らしかった。

茅ヶ崎駅から電車に乗り込んで来たのだ、間違いない。

珍太郎もエロ美もすぐにお互いを認識した。エロ美がエロ美だと、珍太郎が珍太郎だと、お互いにすぐにわかった。

二人はじっと見つめ合った。時間にして約一分、つまり約60秒ぐらいの間だったろう。二人にはそれが随分と長い時間に感じられた。

先に表情を綻ばしたのはエロ美だった。破顔して、少し笑った。

「カリデカ君、お久しぶり」

珍太郎も、すぐに破顔した。

「うん、久しぶりだね。元気だった?」

言いながら、珍太郎はほんの少しの居心地の悪さを感じた。

「今更オレは君に何を言おう」

珍太郎は、そう、思ったのだ。

「10年ぐらいになるのね。あたし、たまにカリデカ君の事思い出してたわ。ううん、たまにじゃないかも知れない。結構頻繁に」

言いながら、エロ美は少し当惑していた。エロ美自身にも、やはり「今更何を言おう」という気持ちがあったのだ。

ほどなくすると、珍太郎の横に座っていた中年女性が下車し、隣の座席が空いた。そこにエロ美が腰掛けた。

「何してたの?10年間」

エロ美が尋ねた。それはとても穏やかな声だった。

「まあ、相変わらずで。何とか生活してるっていうか、そんな感じ…」

珍太郎は、呟くような声で、だがしっかりと聞き取れるように、そう答えた。

「あ、でも昨年結婚したよ。もうすぐ子供も生まれるんだ」

珍太郎がそう言うと、エロ美は珍太郎から視線を外して、虚空を見つめながら言った。

「あたしもね、結婚したわ。三年前に」

珍太郎はそれを聞いて黙って頷いた。

「だから今は苗字も卑猥田じゃないの。今は淫乱澤、そう、淫乱澤エロ美(いんらんざわえろみ)って言うの。何だか語呂が悪いでしょう?」

珍太郎は少し黙って考え込んだ。

淫乱澤…どこかで聞いた事がある名前だ…

珍太郎はそんな事を考えていたが、すぐにそれは一つの結論へと帰結した。

「淫乱澤って、まさかあの大手保険会社の淫乱澤コンツェルンと何か関係あるの?」珍太郎は尋ねた。

少し躊躇ってから、エロ美が答えた。

「まさしくそうよ、私の今の夫は淫乱澤コンツェルンのトップ、淫乱澤羽目之助(いんらんざわはめのすけ)よ」とエロ美は答えた。

淫乱澤羽目之助、その名前は社会の情勢にに疎い珍太郎でも耳に覚えがあった。「あなたのお宅にいんらんざわー」というテレビCMを目にしない日はない。バイクと言えばホンダ、そして本田宗一郎というのと同じノリで、保険と言えば淫乱澤コンツェルン、そして淫乱澤羽目之助だった。

エロ美は、ゆっくりと呟き始めた。

「主人がね、あ、淫乱澤羽目之助がね、あたしが路上で笛を吹いているのを聴いたの。あたしはその時は大事MANブラザーズバンドの『それが大事』を吹いていたわ。別に好きな曲ではないんだけれど、やっぱり多少は流行りの歌も吹かなきゃね」

それを聞いて珍太郎は「『それが大事』は今は全然流行ってない」と言いかけたが、やめた。

エロ美は続けた。

「でね、サビに入る前の『ここにあなたがいないのが寂しいのじゃなくてーここにあなたがいないと思う事が寂しい』っていう所があるじゃない。あそこを吹いた時に、主人がたまらず合いの手を入れて来たのよね。曰わく、『WowWow(うぉううぉう)ー』と。それで仲良くなったわ」

そう言うとエロ美は再び珍太郎の方をじっと見た。

「昔ね、あたしがインドにいた時、あたしが初めて笛を吹いた時に、大声で合いの手を入れてくれた人が一人いたの。あたしは、その人の事が大好きだったの。」

珍太郎は、咄嗟に視線を外した。

「着いたー!だ…」

ボソッと、珍太郎が言った。

「そうよ、着いていたわ。着きまくっていたわ。木星はおろか、土星、天王星あたりまで。着きに…着きに着いていたわ!だから主人のWowWowに、その人の事を重ねたの!仕方がないじゃない!」

一息に、エロ美が言った。

「そうか…」

珍太郎が呟いた。

「エロ美ちゃんは、俺の事が好きだったんだ…」

珍太郎がそう言うと、エロ美は諦めたような、観念したような様子で「そうよ」と呟いた。

「淡い恋だった事はわかってる…でもあたしはあなたが好きだった…一緒に過ごす時間が、楽しくて仕方がなかった…」

絞り出すようなエロ美の言葉であった。

珍太郎がそれに続いた。

「オレだって、オレだって君の事が…」

エロ美が、珍太郎の口を手の平で塞いだ。

「言っちゃダメ…言っちゃダメ…なの…」

珍太郎は反論した。

「君は…君は言ったじゃないか!」と。

「あたしは良いの。女の子だから。ねえ、あなたの事が今でも好きよ。いつかまた、こうやってばったり会えたら嬉しい」

「オレだって嬉しい」

二人の間に沈黙が流れた。

電車が熱海に着いた。

「あたし、もう降りなきゃ」

そう言うと、エロ美は立ち上がった。

「ねえ、いつかまた本当に会えるかしら」

「ああ、きっといつか会えるよ」

再び、エロ美が破顔した。

「わかった。じゃあこれからあたしは長野の仏門に入るわ。俗世間、バイバイ!」

そう言うと、踊るようにエロ美は駅へと降り立った。

珍太郎を乗せたままの電車は、ゆっくりと西へと進んでいった。

(了)

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世の中金やでホンマ

宣言通り、東京京都間を青春18きっぷにて移動中であるが、見事に寝坊。9:00に電車に乗らなければならなかった所、10:00に乗車。大丈夫かな。色々と乗り換えの裏技を駆使しなければならない。

恐らく本日のざぶざぶでのサックスカルテットの本番19:30ギリギリに現場到着の予定。(←巧みな宣伝)くそう、金さえあれば…

新幹線だって簡単に乗れるのに…飛行機だって、近所のコンビニにカップラーメン買いに行く時にも乗れてしまうのに…

くそう、金さえあれば…

資本家の豚どもめ。いつか我々プロレタリアートによる無労働革命を成し遂げてやるー!

相変わらず指の怪我も治らずに痛いまま。太っているので腹は出たまま。顔はブサイクなまま。もうどうしよう。

現在11:00。未だ神奈川県からも出れず。まだ戸塚だよ。戸塚ぐらい自転車で来た事だってあるし、昔パチンコ打ちにわざわざ来たことすらあるよ。獣王打ちに。サバチャン入りまくりだったよ。

て考えてたら小田原着いた。早い早い。向かいの女がものすごくエロそうな顔をしておる。脳内で勝手に「卑猥田エロ美(ひわいだえろみ)」と命名する。きっと好きな体位は騎乗位で間違いないな。

と、こんな事を書いているぐらいなので、実は超暇。先ほどからやって来たメールには全て即レスという離れ業をやってのけている。あー根府川だー、海見えまくりー、海、超カッコイイー!釣りしたーい!

あ、あと、酔っ払っているよ。

何をして時間を潰そうか迷いに迷っていたのだが、携帯から短編小説を書く事に決定。

万が一出来上がったらブログにアップします。

根府川に住みたい。

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2009年12月11日 (金)

明日から関西へ

数日前に指を怪我してしまった。

元々は大した怪我ではなかった。深爪をしてしまって、そこが軽く傷になっていただけだったのだが、どうやらそこからばい菌が入ったらしく、化膿して腫れてしまった。

左手の小指。なので今は随分と痛い。

痛くなってから気付いたのだが、左手の小指は、ピアノを弾く上ではかなり重要度の高い指だ。重要度、というか使用頻度が高い。痛いのは大変に困る。

明日と明後日は関西でライブ。明日の朝から移動する。猛烈に金が無いので、必殺の「青春18きっぷ」を使うことにする。もう30歳だけれど、「青春18きっぷ」は使える。

ライブ前なので練習がしたいが、指の怪我を治すのが先決なので今は練習はしない。

この事が私の苛立ちに拍車をかける。

「アホか!クソボケカス!」と何となく呟いてしまう。

仕方が無いので、理論書を読みながらノートを片手に楽典(音楽理論)の勉強をする。

楽典は、面白くない事はないのだが、やっぱり実際に音が鳴らないから、その分面白さが半減する。楽器が弾きたい。

明日は、朝の7時を目標に家を出る。

京都までは約10時間。乗り継ぎまくり。静岡が広すぎて、いつまで経っても通り過ぎないのは有名な話だ。

泊まる所は決まっていない。誰かの家に転がり込むか、最悪ネットカフェだ。

今年最後のライブ二本。是非とも見に来て頂きたい。

12月12日(土)京都深草ざぶざぶ 
tel 075-642-6348
sax:黒田雅之 b:香山正人 ds:副島正一郎 pf:福島剛
http://www7a.biglobe.ne.jp/~zabuzabu/
ベーシストが香山さんという方に変更になりました。初めて共演させていただく方です。どうなるのでしょうか。相変わらず我々はアホなのでしょうか。
19:30~start  music charge:1800円

12月13日(日)京都祇園 pick up
tel 075-525-0595
vo:市川芳枝 pf:福島剛
http://www.gion-pickup.com/
今年最後の大仕事。芳枝さんとのデュオライブ。とても期待している部分もあり、また早くも若干緊張している部分もあり。日本最高峰のボーカリストの胸を借りるつもりで、思い切ってやります。
19:00~start music charge:2000円 table charge:1000円

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2009年12月10日 (木)

全力の代償

阪神タイガース赤星憲広選手引退の報。驚かれた方も少なくないのではなかろうか。

引退のきっかけは怪我だ。今年の九月、横浜戦で見せたダイビングキャッチが原因で持病の首痛を悪化させ、「これ以上のプレーは、半身不随や、或いは生命すらも脅かす危機」と医師に言われ引退を決意したそうだ。

御存知の通り私は大の広島ファン、そして大のアンチ巨人阪神である為に、赤星選手は「敵軍の選手」として見ていた。

しかし、敵ながら大変に素晴らしい選手であった。

ホームランこそ打たないものの、卓越した打撃センスと、また彼の代名詞とも言える俊足、いや、そのあまりの速さから超俊足と言っても良いかも知れない、まさしく走攻守全てに秀でた一流の選手であった。

以前当ブログ上で我が広島カープの緒方孝市選手に関する思い出を数回に渡って綴った。常に全力のプレー、そしてひたむきな野球への想い、と。

その印象と、赤星選手の印象とはそう遠くかけ離れていない。

赤星選手もまた、常に全力プレーの、ひたむきな選手であった。

先に述べたように、赤星選手と言えばその「超俊足」だ。

攻撃側に回りランナーとしてダイヤモンドを走れば、普通ならばアウトになるタイミングでもセーフにし、次の塁を陥れてしまう。守備側に回れば、その広すぎる守備範囲をもって「本来ならばヒットになるであろう飛球」を間一髪の所でアウトにしてしまう。敵として見ればこんなに厄介な選手もそういない。実際のプロ野球選手の中でも「阪神で一番厄介な選手は赤星」、そう考えていた選手はかなりの数に上るのではないだろうか。

だが、彼のプレーは、その小柄な体躯を補うかの如く、まさに全力プレーで彩られていた。

「100%では他の選手にかなわない。120%でやらなくてはならない」

これは赤星選手の弁だ。

その超過分の20%。それは時に信じられないようなスーパープレーを生んだが、少しずつ、確実に彼の身体を削り取っていた。

九月の横浜戦、内川選手の飛球に向かって飛びついて行く時、赤星選手の脳裏に「また首を痛めてしまうかも」、そんな考えがよぎりはしなかったろうか。

したかも知れない。

けれど彼は飛びついた。そして、選手生命が、途絶えた。

無事是良馬、ではないが、やはりスポーツ選手には怪我などせずにプレーをして頂きたいし、また怪我をしない選手はそれだけで優秀だという理屈も分かる。

それでも、心を打たれてしまうのだ。

そのがむしゃらなプレーに。そのひたむきな姿勢に。

もちろん、生命の危機を背負ってまでプレーしてもらいたいなどとは微塵も思わない。なので、今回の赤星選手の引退は、やむを得ない。

彼は志半ばだったのだろうか。まだ、野球に未練はあったのだろうか。

彼の全力プレーは、我々野球ファンに確実に夢を与えた。

赤星選手、ありがとう。

ゆっくり怪我を治して下さい。

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2009年12月 9日 (水)

一寸の負け犬にも五分の根性

世の中には「良い何々」と「悪い何々」があるのは周知の事実だ。

良い政治家、悪い政治家。良い小説、悪い小説。

何もかもを善悪の二元論で考える事にはいささかの抵抗があるが、自らの行動の指針として、或いは制約としてそういった基準を持つことはある。

さて、そういった基準に照らし合わせて見た時に、このブログは「悪いブログ」である。これはもう疑いようの無い事実である。

こんなブログを読んでいる諸兄の大半はニートか引きこもりかデブか童貞に違いない。もしも「カイジ」に出ていたならば、利根川先生に「そんなに負け続けているオマエラなど、もう知らん!」とうんざり顔で言われる事は必然であろう。

かく言う私も負け続けている。負けに負けている。湯舟や久慈、亀山に新庄がいた時の阪神タイガースよりも負けている。それでも生きている。

溜め息と苦笑い、諦めと絶望との狭間で何とか生きている。

劣等な人種が生きていてはいけない決まりなど無いのだ。歯を食いしばり、砂を噛むような思いをしても生きていれば良いのだ。

昨夜の話になるが。

私は、一人で「餃子の王将小岩店」で餃子を喰らいつつレモンハイを舐めていた。「何かメシでも食って帰るか。いや、呑んで帰るか」そのような「オレ会議」の決議として、「王将で餃子を喰らいつつレモンハイを」という案が採決された為だ。

私の元に店員が寄って来た。

「餃子とレモンハイ」と私が言う。

「かしこまりました」と店員の男が言う。

「ご注文の方繰り返させて頂きます、レモンハイと餃子、以上の方で宜しかったでしょうか」と続ける。

私に走る戦慄。

「キサマ、日本語を正しく使え」。いやいや、そうではない。そこは期待していないので別に良い。

「何故たった二品の注文を確認し、そして復唱する!?」という戦慄である。

たった二品の注文を繰り返された恥辱は、「こちらのウダツの上がらなさそうな小汚い三十代男性のお客様、只今より独り寂しくプチ宴会のスタートでございます!寂しいのう!寂しいのう!ガハハ!」と言っているように聞こえた。そう、脳内変換された。

いや、私の中学二年生ばりの自意識過剰もさることながら、やはりそこは「はーい、かっしこまりましたー!オーダー!イーガコーテー!」ぐらいで良いだろう。あっさりいけよ、あっさり。幾ら注文を繰り返すマニュアルとは言え、そこまで繰り返さなくとも良いではないか!

私は汚辱にまみれた。しかし餃子は美味かった。レモンハイはおかわりした。しっかり独り宴会楽しんでんじゃねえかよ全くよお。

そして独り宴会中、私はその店員の事を考えた。

恐らくは彼もまた負けて来たに違いない、と。

嘗て一度、注文を繰り返すのを忘れたが為に正確に注文が通らず、その事を上司にキツく叱られたに違いない。だからこそ「レモンハイと餃子」という、幼稚園児でも記憶出来そうな注文を繰り返したのだ。

私も以前、京都に住んでいる時に、半年だったか一年だったか餃子の王将でアルバイトをした事があった。

私の働きぶりと言えば、前述の店員など比較にならないほどに酷い有り様であった。

注文は忘れる。餃子は焦がす。皿は割る。挙げ句の果てには上司に楯突く。「は?こっちはこっちで一生懸命やってんすよ!何スか、その言い方!?」といった具合に。義務を果たさずに権利ばかりを主張する最低な一例である。

当然ながらうまく馴染めない。私をその店に紹介した柔道部の先輩は「あちゃー、コイツ連れて来たの間違いだったかなー」という思いを抱かれていた事だろう。私は餃子の王将に完膚無きまでに負けたのだ。

餃子の王将に限らない。私はこれまでに比較的様々なアルバイトを転々としたが、「出来る子」という目で見られた事は、自慢ではないが一度たりとも無い。つまり、一度たりとも「勝った」事が無いのだ。うーむ。

私の名誉の為に言うが、私は仕事はそれなりに一生懸命やる。ただ、「出来ない」。大変「使えない子」なのだ。

それは音楽の世界にやって来てからも同様だ。「アイツ一生懸命なんだけど使えねえからなあ」。そんな視線を浴びたのは一度や二度の話ではない。

でも良い。昔ほど生意気にはならないけれど、それでも好きな音楽をやって生活してるんだから、そんなに苦痛でもない。毎日の練習は楽しいし、色んな曲を弾けるようになるのは嬉しい。

焦っても仕方がないから、黙々とやる。昔みたいに愚痴はこぼさない。いや、なるべくこぼさない(←たまにヤマちゃんや奈美子に愚痴ってるから(笑))。

さて、今日はリハーサルで大宮にやって来ました。

頑張ります。

負けたって何度でも立ち上がってやるぜヘイヘイ。

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2009年12月 8日 (火)

ああ夜分の妄想だよ悪いか

夜中に部屋で一人で酒を呑んでいる時、ついついしてしまう妄想は「釣り妄想」だ。

もう2ヶ月近く釣りに行っていない。これが半年になると多分死ぬ。釣りに、行きたい。

あまりにも行きた過ぎて、最近はよく釣りの夢を見る。

昨日は奈美子と釣りをしている夢を見た。

あ、今日からウチのブログを読み始めた初心者の為に説明しておくと、奈美子っていうのは彼女ね。殺し屋にして元ホークスの四番打者。日本の裏社会を震撼させるようなアンタッチャブルなネタも幾つか持ってるらしい。教えてくれないけど。兎に角、鳩山首相も密かに恐れている、裏社会のドンだ。おーこわ。

昔、奈美子と一回だけ一緒に釣りに行った事があって、その時には私は10匹ぐらい釣って、奈美子はボウズ(0匹)だった。何でオマエそんなに下手なんだよ!と思ったけれど、私は「仕方ないねえ」としか言っていなかった。超優しいから。

ちなみにその時はまだ付き合っていなかったので、魚釣りが終わって普通に解散した。「じゃ、じゃ、じゃあ、ききき、きみんち、行っていい…?」とかは言ってない。自宅で10匹ばかりの鰺を何となく寂しい気持ちで捌いたっけか。釣った魚を捌いて食って、それで一杯っつうのが良いんだけどな。

近所の船宿は、最近は鰺と白鱚しかやっていない。この辺も美味いし面白いから良いんだけれど、冬ならではの魚を釣って食いたいっつうのもあるな。カサゴとかさ、カレイとかさ。あ、カワハギの肝も食いてえ。神の肝。

ヤマちゃん、釣り行きますか。

それか奈美子、釣り行くか。

みんな一緒でも良いけど。

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2009年12月 7日 (月)

好評につき

好評につき
前回のヤマちゃんフォトが好評だった、と脳内で思い込む脳内補完に成功したので、秘蔵のヤマちゃんショットをもう一枚。今年の夏頃のショット。

想像に難くない事とは思いますが、我々はバカなのです。

ちなみにヤマちゃんは190cmぐらいある大男です。

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2009年12月 6日 (日)

日記

日記
まわるーまーわるーよ安い焼酎はまわるー

と中島みゆきの「時代」のメロディに乗せて昨夜は思い切り安い焼酎を鯨飲。近所に住む同級生のヤマと内田と夜中にはしゃいでしまう。

添付した写真に写っているのは、昨夜ヤマちゃんが思い付きと勢いとノリだけで撮っていた証明写真。酒はキチガイ水やで…ホンマ…

ヤマちゃんと待ち合わせてテレビのある立ち呑み屋でK1グランプリを観戦していたまでは良かった。

「アリスターは超強いねえ」

「バンナは弱くなっちゃったねえ」

「シュルトは強いけどなんかズルいねえ」

そんな事を言っている内はまだ平和だったんだ。

K1が終わってから二軒目に行った中華料理屋で内田が合流。ここいらへんで完全にターボがかかる。

三軒目にスナックに行ってオッサン達とはしゃいでいた時はもう既に我々は人ではなかった。

妖怪「酒呑みお化け」だった。

帰りに路上で胴上げとかしてたもんな、三人なのに。バカなの?死ぬの?

今日は昼からはレッスン。二年か三年くらい教えている50代半ばのおっちゃんがここの所メキメキ上手くなっている。教えている側としては「嬉しい」というのは勿論あるけれど、「すげえな」というのも同じくらいある。

人間は幾つになっても進歩出来る。それを目の当たりにするのはすごく嬉しいし、「こりゃ負けてらんねえな」とも思う。

夕方に体験レッスンでウチに来た方が、「ブログ読んでます」と言ってくれる。

嬉しいような気もするし、「こんなクソブログ読んでよく体験レッスン来てみようなんて気になりますな」とも少し思う。

何か未だにちょっと恥ずかしいんだよね、「ブログ読んでます」って言われるの。嬉しいんだけれど。

そんな1日でした。

今日も平和です。

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2009年12月 5日 (土)

嘘あるある

お笑い番組をたまに見るが、何だろう、昨今の低俗なお笑いは。

大体において、「ハイテンション芸人」と「あるあるネタ芸人」で全体の八割ほどではないか。

何だコレは!と憤慨した私は、これから気が向いた時限定で、完全に嘘っぱちな「あるあるネタ」をここに綴っていく事を決意した。

「A型の男性は大体左翼思想」

こういったあるあるを。

「30代男性の糞もらし体験者は驚愕の九割強」

こんなのを。

「フクシマがこの流れに飽きるのは今週中、早ければ今晩」

↑これはマジあるある。

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2009年12月 4日 (金)

飲み比べ

飲み比べ
向かって左から、ライト、ミディアム、マハラジャである。

氷結レモンハイシリーズの3種類であるが、本日はこれを飲み比べている。

金が無いので、自宅飲酒。

一人で「アメトーク」を見ながら。

今日は上戸彩特集なのだけれど、上戸彩ねえ…

確かにカワイイんだけれど、何かなあ…

別に好みじゃねえんだよなあ…

あ、「平成ノブシコブシ」っていうお笑い芸人の吉本という人が面白い。あと南キャンの山ちゃんも相変わらず面白い。

もし「石田ゆり子芸人」やるんなら出たいナ。

一週間ぐらい前から念入りにネタを仕込んで出たい。

あ、でも本当は一番出たいテレビ番組は「タモリ倶楽部」です。

どっかでタモリ倶楽部のプロデューサーとかと繋がらねえかなあ。

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2009年12月 3日 (木)

これは単純にサッカーの記事であって、それ以上の意味は全く無いので、そういうつもりで読むように

ネットで気になるニュースを見つけたので、貼り付けてみようと思う。

サッカーのニュースだ。特別な意味は無い。決して無い。

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PSVのペルー代表MFレイモンド・マンコに対し、
スペインを中心とした多くのクラブが興味を寄せているとされるが、
本人は残留を強調している。

「(フレッド・ルッテン)監督は僕がチームに不可欠だと伝えてくれた。
そして将来のチームプランにも入れているとね。本当にうれしい言葉だ。
だからここに残りたい」

「クラブとの契約は2年間残っている。その契約を果たしたい。
僕は自分の人生の夢を叶えている最中なんだ」

マンコは2008年にペルーのアリアンサ・リマからPSVに加入。
しかし度重なる負傷に見舞われ、
今季のエールディビジではいまだ試合に出場していない。
http://news.livedoor.com/article/detail/4481823/

レイモンド・マンコ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B3
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Reimond_Manco.PNG
http://www.psv.nl/Teams-1/Player.htm?dbid=57027&typeofpage=225187
http://soccer.yahoo.co.jp/world/holland/teams/11/

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という事なのだが、このマンコ選手の獲得に動いているのが、あの名将ベンゲル率いるアーセナルだというのだ。

以下、ベンゲル監督のインタビュー記事。

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アーセナル、マンコに接触か? ~ベンゲル監督インタビュー~

―ペルーの若手選手、マンコを獲得する動きがあるようですが
ベンゲル「我々は常に若い選手に目を向けている。彼はその一人だ。
     マンコは実に素晴らしいよ。すぐに使いたいくらいだ。」
―どのような点で気に入っていますか?
ベンゲル「私は直接見に行ったのだが、マンコはとても良い動きだったよ。とても
     滑らかで、そこだけ光っていたよ。外でのプレーが好きなようで、常に
     開き気味だったね。でも要所要所でしっかりと絞ってくるね。
     玄人好みの動きをするよ。柔らかなタッチも特徴的だね。」
―もし入団が決まったら?
ベンゲル「とてもエキサイティングだよ。マンコは実にいいんだ。激しいプレーも
     嫌がらないからね。左のクリシーと組ませてマンコ・クリシーで激しく
     攻め立てることができるだろうね。クリシーも若い。若いマンコは大歓迎だよ。」

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サッカー界も色々大変そうですな。

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あいよ

水曜日の夜、今週もドラマ「深夜食堂」にやられてしまい、一人で部屋でえぐえぐいってしまう。

「ソース焼きそば…目玉焼き乗っけて」

「あいよ」

↑この「あいよ」だよ!

ウチのこのブログ、読んでいるのは九割九分がチンコのついた方々だとは思うが、もしもチンコのついていない、一般に「女性」と呼ばれる方が読んでいるのだとしたら、是非ともこの「あいよ」を見て頂きたい。

間違いなく「ジュンっ………!」だぜ。

君の股間が水の都ベネチアになっちまうぜ。

いや、小林薫、超カッコ良いよ。

あんな風には一生なれませんな、恐らく。

毎週水曜日の深夜が楽しみで仕方がない今日この頃でございました。

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2009年12月 2日 (水)

ジョビンってすげえな

「ボサノヴァなんつうのはそりゃオマエ女子供のやる音楽だ」という全方向的に間違いまくった考えの元、これまで殆どきちんとボサノヴァの練習をして来なかった。

当然だが、練習でやってない事が出来る訳もなく、これまでステージ上で「ボサをやるぞ」となった時は「あわわあわわ」と狼狽えながら、さも「普段からやってます」みたいな顔をしてごまかしてきた。(←勿論ごまかしきれていない)

それがマズい事にここ一年ぐらいで気が付いて、少しずつボサノヴァの勉強をしてきた。気が向いた時だけだったのだけれど。

今日、明日と多めに時間が取れる。なので「ここだ!」と見計らって今日と明日はボサノヴァ特訓デー。

今日はボサノヴァの大家であるアントニオ・カルロス・ジョビンという総合格闘家のような名前の作曲家の作品群の譜読み。音源を聴きながら時間をかけてじっくりと譜面を追う。

これ、「女子供の音楽」とか言ってマジすんません、っていうレベルですな。

リズムが深い、沈黙が深い。

こりゃ大変だ。

コード進行も面白い所がたくさんある。

ちなみに『イパネマの娘』のAメロのコード進行が『A列車で行こう』のAメロと全く同じなのはここだけの話だ。

明日もボサノヴァの勉強してみます。

あ、あと関係ない話ですが、「スーパーマリオ」のCMをやっている大橋のぞみちゃんが強烈にカワイイのですが、オイラはロリコンではありません。

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鉄チラ

奈美子の家が丸ノ内線の東高円寺駅近辺にあるので、最近はよく丸ノ内線に乗る。

私の行動範囲は、大体はJRの総武線と山手線でまかなえていたのだが、そういった訳で最近は東京メトロにもよく乗る訳だ。

JRの電車が基本的に地上を走る電車であるのに対して、東京メトロは地下を走る地下鉄が殆どだ。勿論丸ノ内線も地下鉄だ。

だが、丸ノ内線は時折地上に出る事を読者諸氏は御存知だろうか。私は、この丸ノ内線がチラッと地上に出る、パンチラの如き瞬間(俗に「鉄チラ」と言う)がたまらなく好きなのだ。

丸ノ内線は、池袋から御茶ノ水へ向かい、そこからぐるっと方向転換をした後、東京の西部、荻窪を終点とする経路を進む。大体の路線図で言えば、アルファベットのCを裏返した、或いは平仮名の「つ(もっと下部が長いけれど)」のような軌道を描く。

その中で、例えば茗荷谷−本郷三丁目間であったり御茶ノ水駅の手前であったり四ッ谷駅周辺で、丸ノ内線は、刹那、地上に姿を表す。

ずっと地下で誰の目にも触れず、寡黙に大勢の人間を運び続けた職人気質な「昭和の男」が、ほんの一瞬、陽の目を見るのだ。

この瞬間が、私はたまらなく好きなのだ。

例えば池袋から。

奈美子が住む東高円寺まで訪れようと考えたら、普通に考えれば新宿まで向かってそこで丸ノ内線に乗り換えて、というルートが妥当である。

しかし、私は時間さえ許すのであれば、池袋から東高円寺まで、乗り換えナシの丸ノ内線一本を選択したい。

乗り換えナシも確かに魅力なのだが、一番の魅力は先程より述べているパンチラの如き「鉄チラ」ゆえである。

鉄チラは確かに地上より眺めるのも決して悪くはないだろう。

しかし、車内から眺める「鉄チラ」、これは至上の美しさである。

地下を這うドブネズミ、それが光を見た時の美しさ。

そんなものを、私は丸ノ内線の鉄チラに感じるのである。

光と闇の交錯した人生劇場、それが丸ノ内線なんである。

なんつって。

実は、今日(日付的には昨日)のライブの私の演奏が酷かった。

凡ミスの嵐、ヘタクソの極み。

かなり死にたくなったが、共演のベーシストのヤマちゃんに、「すまん、もう死ぬわ」と言った所、「死なないくせに」と笑われた。

うん、死なない。

優しい共演者に恵まれている事は嬉しいけれど、甘えてはいけない。

明日からも頑張ってやります。

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2009年12月 1日 (火)

本日はライブです

タイトル通り。本日は上野アリエスでライブです。いつものハーモニカトリオです。

先程昼飯を家で食べまして、これから準備運動のような練習を数時間やる予定でいます。なので、あまりブログをだらだらと書き綴っていてもいけないのですが。

早いですね、12月。今年を振り返ってみるのはまだ少し早いかもしれませんが、今年はなかなかに試練の年でした。自分の未熟さや至らなさを自覚するシーンが数回ありました。

しかし、殊勝な事を言うようですが、そういう時にいつでも私を支えてくれたのは彼女の奈美子でしたし、友人のヤマでしたし、それ以外の様々な周囲の人々に助けられて何とかやって来ました。まだまだ来年もいけそうな気がします。こんな時期から言ってると鬼が笑うかな。

今日のライブも楽しみです。

詳細を最後に。

12月1日(火)東京上野 アリエス
tel 03-3831-0523
http://www.jazz-cygnus-aries.co.jp/aries/ari-top.html
harp:皆川和義 b:山崎伸之 pf:福島剛
お馴染みのハーモニカトリオ。シンプルに、美しく、という事を念頭に置いて。この編成のトリオをやり始めてから、ぼくのピアノの弾き方にも少し幅が出てきて、とても嬉しいです。
19:30~start  music charge:2000円

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