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2009年11月10日 (火)

来年のカープを今から心配する

数日前の話だが、プロ野球の日本シリーズ、巨人対日ハム戦、巨人の勝利で幕を閉じた。

今日は久しぶりに野球の話を。

率直な感想から言えば、今年のジャイアンツは、とにかく強かった。近年に無い程に強かった。

東京ドームでの我らがカープとの開幕戦を見に行った時にはあまりそういう実感は湧かなかった。訳の分からない外人選手はいるし、余所から引っ張って来た中継ぎ陣は不安定だし、「こりゃ今年の巨人はダメだな」と思った程だ。

逆に我らのカープには必要以上に期待してしまった。東出が打って、赤松が打って、トドメは栗原!おまけにシーボル!みたいな感じで。まさかあんなに失速するとはね。

シーズンも中盤以降にさしかかった時、巨人はほぼ優勝を視野に入れていた。

片やカープは、タイガース、スワローズと共に低レベルな3位争い、つまりCS(クライマックス・シリーズ、各リーグのプレー・オフ戦)を繰り広げていた。

その時、私はカープのCS進出を心より願う一方で、「でも仮にCS行けたとしても、今年のジャイアンツに勝てんのか、ホントに?」という疑問を持ち続けていた。一戦だけ、本当にたったの一戦だけ、というのであれば、野球は運の要素も強いので勝てなくはないだろうとも思ったが、ジャイアンツ相手に一勝のアドバンテージを与えた上で4、5試合もやれば、勝てる可能性は限り無く皆無に近いのではないか、そんな風に思った。

では、今年のカープと巨人を比べた時に、どこがどう違ったのか。それを少し見ていきたい。つまり「今年のジャイアンツの何が強かったのか」という事を。

まずは先発投手陣に関して。投手力という意味では、カープとジャイアンツにはさほど差はなかっただろうと私は見ている。

ジャイアンツの先発ローテーションを守った内海、東野、グライシンガー、ゴンザレス、高橋尚。確かになかなかに素晴らしい先発陣だが、カープはと言えば、大竹、マエケン、ルイス、齋藤、この投手陣もなかなかどうして悪くない。特に今年は大竹の飛躍は大きい。マエケン、齋藤も順調に育って来ているし、先発陣の充実は、来季に向けた希望でもある。

だが、この投手陣、実は投手力とは別の所で差があったと私は思っている。

その差とは、送りバント、これではないだろうか。

ピッチャーとは、セ・リーグの場合は「9番目の野手」でもある。7番バッター、8番バッターが塁に出た時には、そのランナーを出来る限り先に進めなければならない。そこの確実性の差が、カープとジャイアンツにはあった。

見ていると、ジャイアンツ投手陣は難なく送りバントを決めるシーンが記憶に強い。対してカープ、送りバントの失敗や、追い込まれての凡退、そういったシーンが目に付いた。

また、若手の台頭という意味でも、今年のジャイアンツは素晴らしかった。

亀井義之、鈴木尚典、坂本勇人、松本哲也、こういった若手がレギュラーに定着した事は、非常に厄介だ。彼らはまだ若い。これからの伸びしろも十分にある。少なくとも向こう五年間の活躍は計算出来る。

これまでのジャイアンツのように、若手が伸びて来た所で他球団のベテランスター選手をマネーパワーで強奪、などというアホな真似をしてくれている内は大して恐くは無い(そういう意味では現在の阪神タイガースには殆ど恐さを感じない)。きちんとチーム内で優秀な若手を育成するようになったジャイアンツ、これは脅威である。

この若手の台頭という話で言えば、一番坂本、二番松本の一二番コンビが定着した事も、ジャイアンツの強さの一因だ。現代野球において一二番コンビの重要性は増す一方だ。数年前に中日ドラゴンズ落合政権が隆盛を誇った時に、「アライバコンビ」こと一番荒木、二番井端という一二番コンビが大きく貢献したことからもそれは明らかだ。

カープで言えば、今年はその一二番コンビが定着しなかった。一番を期待された赤松の不振、そして(恐らくは)様々な打順を兼任しなければならなかったせいで、東出も思うような結果が出なかった。

今カープに急務な事は、確実性と勝負強さを兼ね備えた一番バッターの育成である。

不動の一番バッター、それは誰なのだろうか。赤松真人が俊足を活かせる選球眼を身に付けるのか。梵英心が数年前のようなバッティングを取り戻すのか。末永真史が「前田二世」と呼ばれるバッティングセンスを開花させるのか。はたまた小窪哲也が守備力を向上させてレギュラーに定着するのか。

この一二番コンビさえ決まれば、三番に勝負強い天谷宗一郎、不動の四番は栗原健太、そして五番には劇的かつ感動的な復活を遂げる(予定の)前田智徳の三人でがっちりとクリーンナップを組める。

二番東出が必須、と考えた時には、東出は左バッターであるから、三番天谷が左バッター、四番栗原が右バッター、五番前田が左バッターとなる為、一番バッターは右バッターが理想的だ。

となれば、小窪、赤松、梵のいずれかである。

うーむ…不安だ…(笑)

あくまで希望的観測をモリモリと交えつつではあるが、来季のオーダーを考えてみようか。

案・その一

一番ショート梵英心

二番セカンド東出輝裕

三番ライト天谷宗一郎

四番ファースト栗原健太

五番レフト前田智徳

六番センター赤松真人

七番サード石井琢朗

八番キャッチャー石原慶幸

九番ピッチャー

うーむ…このオーダーでは梵の復活が必要不可欠だ…

では以下に梵が復活しなかった場合の案。

案・その二

一番センター赤松真人

二番セカンド東出輝裕

三番ライト天谷宗一郎

四番サード栗原健太

五番ファースト外人

六番レフト末永真史

七番ショート小窪哲也

八番キャッチャー石原慶幸

九番ピッチャー

外人は誰なんだ?というのもわからない。フィリップスか?まさかのシーボルか?

もう一つだけ、超守備的オーダーを。

一番センター赤松真人

二番セカンド東出輝裕

三番レフト天谷宗一郎

四番ファースト栗原健太

五番ライト廣瀬純

六番サード石井琢朗

七番ショート小窪哲也

八番キャッチャー石原慶幸

九番ピッチャー

いやあ、打てなさそうだ…

いずれにしてもカープの未来は今は明るいとも暗いとも言い難い。

ジャイアンツみたいに訳わからねえくらいに強くならねえかなあ。

あ、あとシュルツとルイスと横山が残留してほしいなあ。

もういい加減今日の文章はお開きにします。

野球オタクっぽいブログになりましてどうもすみませんでした。

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