驚嘆?嫉妬?賞賛?いや、絶望。
テレビで全盲のクラシックピアニスト、辻井伸行氏の演奏を見る。
完璧過ぎてぐうの音も出ない。
感情を表現するための脱力、そして身体運用。
あまりにも自然過ぎて、(少なくとも建前上は)同じピアニストとして嫉妬と言うか、軽く絶望する。
「コイツ…まじすげぇ…」と。
全盲じゃなくてもすごい。
仮に腕が五本あったとしてもすごい。
音楽家に必要なのは、ただひたすらに、素晴らしい演奏をするという事、たったそれだけだ。
勿論、「素晴らしい演奏」というのは場合によっても変わるけれど。
こんなのを見るのは、本当に精神衛生上宜しくない。
マジすげぇよ、このガキ…
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コメント
この人、本当に凄いよね!譜面も全部暗記しているから、体の内側から出てくる音楽だよね。目が見えないから緊張しないのかな、それともこの人もとから器が物凄く大きいのかな、このあいだ優勝した国際コンクールで、何千人の観客の前でも、緊張せず「楽しく」演奏できたって言ってたよ…。お医者さんとスッチーの息子さんだから、もし目が見えていたら、お父さんの後を継いでお医者さんになってたかな?それとも、やっぱりピアニストだったかな?
高校時代の友人、女5人(+1←娘)で来た宮崎の空の下より
投稿: クロサバ | 2009年11月23日 (月) 00時27分
クロサバさんへ
昨日もテレビでやってました、「のぶカンタービレ」。やー、やっぱりこの子すごいっすわ。精神的にも技術的にも。両親の支えもあるんだろうけれど、本人の努力と「楽しむ」という姿勢がすごい。やっぱり昨日も見ていてちょっといやんなりました(笑)
投稿: ふくしまたけし | 2009年12月 1日 (火) 12時42分