たけしとまつ~理想の女性像~
ぎゃー、昨夜の記憶が無い!(←酒のせいで)
ハーモニカの皆川さんと呑んでいたのだけれど、全裸になってゲラゲラ笑っていた記憶がうっすらとある!(←酒のせいで)
朝の5時に奈美子に対しての発信履歴が携帯に残っていた!(←酒のせいで)
自己批判と総括をして、可及的速やかに死にたい!間違いない!
嘘です死にません。
さ、本日も誰にも何の為にもならない糞エッセイを書いていきましょうかね。酒の席での失敗で一々死んでたら、命がいくつあったって足りねえっつうの。
さて、本日は「理想の女性」というテーマで一席。
私にとって理想の女性は誰かと問われれば、それはもう「奈美子」と答えるより他無い。それ以外の解答は恐らく死を招く。
恐怖から言う訳では無いが、奈美子はだいぶ素敵な女性だ。尋常ならざるほどの強烈な遅刻癖があることを考慮に入れてもまだ素敵だ。あと、10円ハゲもあるけれど。
が、死を覚悟の上でそれ以外の解答をしてみようではないか。
さて、私がここで答えるべきは、芸能人の名前であってはならない。石田ゆり子氏、本上まなみ氏。確かにどちらも好きだが(そして彼女達も私を好きな筈だが)、今日は彼女達との妄想スイートデイズを綴る訳ではない。
最近の私の理想の女性は、前田まつ氏、このお方で間違いない。
前田まつ氏、生きていればおよそ430歳とかそんなものだろうか。前田まつこと「おまつの方」は、戦国時代を生きた武将、前田利家の妻であった。数年前に「利家とまつ」という大河ドラマがあった事が記憶に新しい方もいらっしゃるのではないだろうか。
今日はひたすらにこの「おまつの方」を愛でようという目論見である。前田まつ、こいつはエエ女やで…ホンマ…
おまつの夫、前田利家は織田信長の家臣であったが、初めより身分の高い武将ではなかった。足軽の出であり、当時の木下藤吉郎、後の太閤豊臣秀吉とは隣同士の長家に住む間柄であった。
こういった貧乏生活の経験がまたより一層おまつを素敵にする。
数年前の大河ドラマでは、おまつ役は確か松嶋菜々子が演じた筈だが、私のおまつのイメージは松嶋菜々子とはまるっきり違う。
おまつは二男九女という十一人の子供達の母でもあり、幾多のエピソードからも「肝っ玉母さん」的なイメージが強い。ならば松嶋菜々子ではないだろう、というのが私の印象だ。若い頃の田中裕子や、役者ではないが漫画家の西原理恵子、多少無理やりだがこの辺りがイメージに近い。
利家という男は、若い頃には「槍の又三」の愛称で知られた織田信長軍きっての闘将であるが、年老いてからはなかなかにしょぼいエピソードには事欠かないヘタレ武将である。
1587年に「意地を通すのは不便なものよのう」でお馴染みの佐々成正が前田家所領の末森城へと攻め込んだ。末森城城主は、「傾(かぶ)くなら傾(かぶ)き通せ」でお馴染みの奥村永福、そう、奥村助右衛門である。ちなみに補足しておく必要があるが、私の戦国時代に関する知識の九割九分はマンガ「花の慶次」から来ている。
さて、佐々成正が攻め入ったその時、当然前田利家は末森城へと援軍を送らねばならない訳だが、何と利家は「お金がないよーう、援軍が送れないよーう…」と妻のまつに泣きついた。
まつは利家を一喝して曰わく、「この金銀を召し連れて槍を突かせたらどうだ」と強烈に皮肉ったというのだ。
つまり現代風に言えば「金なんて後からどうにでもなるだろうが、このクソボケ!」といった塩梅だ。
ぎゃー、まつ、超格好良い!
またこんなエピソードもある。
秀吉の最晩年に催された「醍醐の花見」というイベントがある。秀吉は「花見がしてゃーのー、女の子もいっぱい呼びてゃーのー」とジジイのくせにスケベ全開に花見を開かせた。
そこには秀吉の正室から側室まで、300人を超える女達が集ったというが、秀吉の正室側室以外で唯一立ち入りを許可された女性がまつだったというのだ。
女達は秀吉の寵愛を受けようと必死になり「あーら太閤様、今日もお髭がス・テ・キ」と言ったり言わなかったりして、秀吉に歩み寄った。
中でも秀吉の正室である「ねね」と、側室であった「淀君(お茶々の方)」は大変仲が悪く、秀吉からの盃を「きー!アタシが盃をもらうのよー!アタシよー!アタシよー!」と激しく争ったというのだ。
そこに割って入ったのが、まつである。
(まつはエエ女やで…ホンマエエ女やで…)
すまぬ、今のは私の心の声だ。
割って入ったまつは、「まあまあ、あなた方、ケンカをするなら私がその盃はいただくわ」と言った。
先述したように、まつと秀吉は嘗て隣同士の長家に暮らした昔馴染みである。気心の知れた間柄だからこそ、太閤にもそのように出れるのだ。
「はい、もうねね殿も淀殿ももうケンカしないの」
そう言ってまつは盃を取り上げ、ゆっくりと飲み干した。
振り返って曰わく、「女房酔わせてどうするつもり?」と。刹那、スターダスト・レビューの歌が鳴り響く。
♪会いたくてー会ーいたくてー
カラン。ロックグラスの中で氷が鳴る。
いや、鳴らない。「女房酔わせてどうするつもり?」も言っていないし、戦国時代にはスターダスト・レビューはいない。
ちょっと色々とごっちゃになった。
まあとにかくまつは女のケンカを華麗に、そして可憐に収めた訳だ。
まつはエエ女やで…
こんな女性が最近の理想なのです。
奈美子はまつに劣らず素敵な女性ですが。
私はと言えば、日々変態度が上がりまくっていて困ります。
電車の中で前田まつに関する本を読んで「まつはエエ女やで…」などと呟いている訳ですから、もはや通報されてもおかしくないレベルです。
次は監獄で会いましょう。
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