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2009年7月30日 (木)

テロを引き起こす暴力

『ドラゴンボール』のフリーザに延々と追いかけられて私は逃げ惑い、終には追いつかれてしまって殺される、という、割と分かりやすいタイプの悪夢にて目を覚ます。

ちなみに最後は正確に言えば殺されてはいない。

私は盟友(という設定)のピッコロ(緑色の人)から「魔貫光殺砲(指先からレーザービームみたいなやつがびゅわーーと出る技)」を習っており、フリーザに捕まったその時には、「貴様にやられるくらいならいっそ自分で!」と、自らの胸を自らの魔貫光殺砲で貫いた。絶命しかけた所で目が覚めた。「何だ、夢か、良かった…」と。

いやいや、ぼちぼちキテますな。自分でも大丈夫か?と思いますが。

さて、少しだけ普通のエッセイを。というか怒りのエッセイを。

新疆ウイグル自治区。

この地名、アジアを旅行する人たちの間では比較的有名な地名であったが、一般的にはさほど知られていないのではなかっただろうか。

それが今現在、恐らく日本でも過半数以上の人がこの地名と地理的な位置を把握しているだろう。中国の最西部、中央アジアとの間にあるこの地域が、この数週間、日本のニュースでも大々的に取り上げられている。

原因は、今月初旬に起きた新疆ウイグル自治区におけるウイグル人の暴動だ。私はこの一連の流れに、はっきりとした強い怒りを覚えている。

中国という国は、過半数を占める漢族と、それ以外の少数民族からなる多民族国家である。しかし、それはあくまでも体裁に過ぎない。多民族が融和した国家、とはお世辞にも言い難い。それはチベット自治区の問題を見てもそうであるし、今回の新疆ウイグル自治区の問題を見ても明らかにそうだ。中国は、単一民族国家を目指しているのではないだろうか。

思い切って言ってしまえば、それは漢族による独裁国家である。

先日、「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が日本を訪れた。彼女が日本において語った言葉をどこまで真実として捉えるか、という事には若干の疑問も残るが、これまでの中国政府のやり方を見るに、それは大筋においては「さほど間違っていない」のではないだろうか、と私は思う。

彼女の発言を要約すればこういう事である。

「中国政府は我々(ウイグル族)と対話を持とうとはしていない」

追い詰められたウイグル族の人々は、暴動という手段に出た。暴力が暴力の連鎖を生んでいる。

私は、音楽家という立場上、全ての武装闘争路線に対して否定的である。(懐疑的、ではない。それは手段としては一つの有効性を持つと思っている。しかし、それに対して肯定的にはなれない)暴動とは、確固たる武力革命の一種なので、その行為自体を礼讃する事はない。

しかし、何故その暴動が起こったのかを考えた時に、つまりはそういった暴動を予防する一手を打っていなかったからだろう、と思っている。その武装闘争を予防する唯一の手段は、決して武力による抑圧などではない。どこまでも対話である。

私がこう書いたものを読みながら、何を悠長な事を、と考えられる方も決して少なくはないだろう。けれど、その対話を持たずして、平和的多民族国家としての中華人民共和国などはありえない。私は強くそう信じている。当然、チベット問題に関しても同じ事が言える。

さて、我が日本の政府は、この一大事に何をしているのかと言えば、訳のわからぬ権力闘争である。自民党だろうが民主党だろうが何だって構わない。一刻も早く、新疆ウイグル自治区に数多いる負傷者やその家族の為に、支援の手を差し伸べるべきではないだろうか。

アメリカ合衆国は、現在の所これといって目立つ動きをしていない。私が知らないだけかも知れないが。言わば、静観の構えをとっている。

それに倣うのか。

アメリカが手を出さない事には日本も無関心、という態度で良いのか。

麻生だろうが小沢だろうが鳩山だろうが誰でも構わない。早くその決断を下せよ、と私は強い怒りを覚える。

こうしている間にも、人がまた一人、殺されているのかも知れない。

中国政府は今回の暴動を「テロ行為」だと言っているが、では何故そのテロ行為が起きたのか、原因が自分たちにある事をもう少し考える余地はないのか。強くそう思う。

朝っぱらから怒りのコラムでした。

すんませんな。

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コメント

風邪は如何ですか?
…色んな事を知っている考えている福島さんが好きです。あ、人間としてです勿論(笑)。最近ニュースを見る度に、やになります。自民党、民主党両方が、あれもこれも選挙の為の見え見えな事ばかりしていて最悪。

投稿: のりまき | 2009年7月30日 (木) 15時31分

のりまきさんへ
もう片方のコメントにも書きましたが、風邪は順調ですよ。のりまきさんもお大事になさってください。
そうですね、ここ一ヶ月くらいの政治家は、見え見えなところがどうしても目立ちますね。真面目に一生懸命やろうとしている政治家もいるのでしょうけれど、どうしてもあのトップの揚げ足の取り合いにばかり目がいってしまいます。

投稿: ふくしまたけし | 2009年7月31日 (金) 14時34分

中国は漢民族至上主義ですね。
日本は左派がダメなんです。左派も頑張ってもらわないと。保守派の方が、チベット問題、新疆ウイグル自治区には取り組んでいます。@フリーチベットとかネットで見かけますよね。
この問題で唯一、中国の権力者を批判したのが、阿倍晋三ぐらいかなぁ。オンカホウに直接言いました。
私も福島さんと同じように、武装闘争路線には否定的です。しかし、中国政府は対話が通用しないですね。言論の自由のない独裁国家ですから。
アメリカも裏では中国と仲が良いから、手を出さないでしょう。中国のロビー活動は想像以上にしたたかです。
現在、支持政党がないですね。

投稿: けんぞう | 2009年8月 2日 (日) 02時54分

けんぞうさんへ
中国という国の横暴を見ると同時に、やはりまだまだアメリカという国は腐ってやがる、と改めて思います。日米安保条約の即刻の撤廃を望みます。

投稿: ふくしまたけし | 2009年8月 3日 (月) 15時57分

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