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2009年7月 7日 (火)

作曲家、Duke Ellington

何故か「たまたまそういう気分だった」ので、Duke Ellingtonの楽曲群を集中的に練習した。

改めて、エリントンというのは面白い作曲家だ。

所謂ヒットソングもそうなのだが、少々「通好み」の曲にも、エリントンの個性は遺憾なく発揮されている。

バラードを数曲弾いた時に感じた事なのだが、エリントンの描くバラードは、一見して「捉えどころ」が無い。私はそこから非常にぼんやりとした印象を受ける。

「Solitude」、「Sophiscated Lady」、「I got it bad」。

それらは簡単にはその全容を私には教えてくれない。

繰り返し繰り返し何度も弾いていると、朧ろ気にではあるがその「ツボ」のような箇所が見えてくる。

その「ツボ」を突きながら更に繰り返しそれらの楽曲を弾くと、また新たな「ツボ」が見えてくる。

幾重にも張り巡らされた巧妙なトリックのように、それは核心を隠し、楽曲の輪郭を絶妙にぼやかしていく。

エリントンは一筋縄ではいかない。

まだまだ研究の余地あり。

大変、面白い。

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