作曲家、Duke Ellington
何故か「たまたまそういう気分だった」ので、Duke Ellingtonの楽曲群を集中的に練習した。
改めて、エリントンというのは面白い作曲家だ。
所謂ヒットソングもそうなのだが、少々「通好み」の曲にも、エリントンの個性は遺憾なく発揮されている。
バラードを数曲弾いた時に感じた事なのだが、エリントンの描くバラードは、一見して「捉えどころ」が無い。私はそこから非常にぼんやりとした印象を受ける。
「Solitude」、「Sophiscated Lady」、「I got it bad」。
それらは簡単にはその全容を私には教えてくれない。
繰り返し繰り返し何度も弾いていると、朧ろ気にではあるがその「ツボ」のような箇所が見えてくる。
その「ツボ」を突きながら更に繰り返しそれらの楽曲を弾くと、また新たな「ツボ」が見えてくる。
幾重にも張り巡らされた巧妙なトリックのように、それは核心を隠し、楽曲の輪郭を絶妙にぼやかしていく。
エリントンは一筋縄ではいかない。
まだまだ研究の余地あり。
大変、面白い。
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