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2009年7月14日 (火)

100年後の音楽

朝から近所の調律師の方に来ていただいて、ピアノを直してもらう。調律も一緒に、と思ったけれど、調律師の方から「梅雨が明けて湿気が落ち着いてからで良いんじゃない?」というアドバイスをいただき、今日は調律はナシで。それでもピアノが直ったから随分と気分が良い。

Ketil Bjornstadというピアニストの曲を午前中から採譜する。パソコンのWindows Media Playerが判断するには、これはジャンルで言うと「ジャズ」になるそうだ。私の認識としてはどちらかと言えばクラシック音楽なのだけれど。

最近のジャズはクラシックぽいものも包括するし、逆もまたそうらしい。随分と垣根は曖昧になりつつあるのだな。

100年近く前の音楽、ジャズの原型、例えばルイ・アームストロングの音楽とそれ以上昔のクラシック、モーツァルトの交響曲なんかを比べてみればやはり随分と違うけれど(似ている箇所も勿論あるけれど)、それらが歩み寄ったんだろうか。

わからない。

音楽は、あと100年後にはどうなっているんだろうか。

出来れば、今なおもってベートーヴェンが聴かれているように(それもある種の新鮮さを失われずに!)、ルイ・アームストロングやデューク・エリントンの音楽が聴かれていれば良いな。

ファッツ・ウォーラーとかシドニー・ベシェとか。私の大好きなミュージシャン達はいささか時代遅れみたいで、レコード屋でも棚の奥の方に追いやられている。おかしな話だ。でも、本当に素晴らしい音楽は、どれだけ時代が経っても色褪せない。

ベシェのソプラノサックスを聴く度に、私は遠い世界に連れて行ってもらえる。

ファッツ・ウォーラーやジェームス・P・ジョンソンのピアノで、身体の芯が激しく揺さぶられる。

ロバート・ジョンソンのギターを聴いていると泣きそうになる。

コールマン・ホーキンス、ロイ・エルドリッジ、アール・ハインズ、マディ・ウォーターズ、オーティス・スパン、勿論チャーリー・パーカーにバド・パウエル、それにセロニアス・モンク。

素晴らしいレコードや楽曲をこの世に残して去っていった私のヒーローたち。

そしてそれを受け継いで、今も新しい音楽を紡ぎ続けるランディ・ウェストンやアブドゥラー・イブラヒム。

ただただ頭を垂れながら、彼らの偉大さに屈服する。

宇宙に散りばめられた幾つもの星のように、それらはそこにある。

飛んでいきたくなっちゃうよね。

宇宙に。

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コメント

今週か1週間くらい前から福島さん…何か変わりました?☆生き生きしてるぅ~と思うのは私だけ?

投稿: のりまき | 2009年7月15日 (水) 02時08分

のりまきさんへ
ぼく自身は何一つ変わってはいませんし、相変わらずダメな人間ですが、確かに10日ほど前にとても大きな出来事がありましたので、そのせいかもしれません。ええ、確かに今は生き生きとしているかも知れません(笑)

投稿: ふくしまたけし | 2009年7月15日 (水) 15時54分

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