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2009年5月

2009年5月31日 (日)

サッカー、釣りなど

サッカーキリンカップ、日本−ベルギー戦を見て思う。

FWの岡崎慎司という若い選手、こいつはスゴいな。というか、すごく好きだな、こいつ。私の好みに偏った事を言えば、日本の2トップは大久保嘉人と岡崎慎司が良いな。

さて、今日は釣りに行ってきた。釣果は散々。一緒に行った友人は私以上の散々な結果。

でも、まあ良いか。ベタに凪いだ海の上で淡々と竿を振るのも悪くない。

一緒に行った友人に魚料理を食べさせてあげたかったが、それも叶わなかった。それが唯一の心残り。

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2009年5月30日 (土)

近所

近所
近所の立ち呑み屋の肉豆腐250円。さっぱりしていて超ウマい。

ちなみにレモンハイは200円。

小岩は最強だなあ。

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U・T・Aの魔力

(本日の日記は、実在の人物などをモチーフに書かれてはいますが、基本的にフィクションです。取り分け文中に登場する一人称の「私」及び「たけし」という人物は、想像上、架空の人物です。そんな人は存在しません)

池袋で立ち食い蕎麦屋に寄る。二日酔いの胃に、月見蕎麦が優しく沁みる。二日酔いの時の蕎麦って何であんなに美味いんだろう。そして何で直後にあんなに気持ち悪くなるのだろう。

立ち食い蕎麦屋の有線で、ラルカンシエルの歌がかかっていた。ラルカンシエルなど、別に好きな訳ではない。ただし、ひどく懐かしい。

高校生の頃、狂ったように麻雀をしまくっていた時期があった。48時間耐久麻雀とかしてたものな。どこからどう見ても正気の沙汰とは思えない。

で、その時によくラルカンシエルがラジカセからかかっていた。ラルカンシエルを聴くと、反射的に高校生の時の狂った麻雀を思い出す。

ちなみに大学生時代の麻雀を思い出すのは槇原敬之だ。♪もう恋なんてしないなんて〜♪おりゃっ、リーチじゃボケっ!みたいな感じ。

色んな事が不安で仕方なかったあの頃。出来るならば当時に戻って、ガラスの十代の私に言ってやりたい。

「安心しな。君は30歳までは少なくとも無様な儘だから。今君が抱いている漠然とした不安は、全てきちんと具体化するから」と。

もう少しきちんとした大人になっていると、高校生の私は未来の私に対して想像していたのだけれど、微塵も予想は当たらなかった。

「お前、何?25歳くらいで結婚したいとか思ってるワケ?ふざけてるの?バカなの?教えてやろうか、ヒリつくようなリアルフューチャー。お前は29歳にして独身。なおかつ彼女もいない。更に言うと、酒乱でメタボリック。もうちょい下方修正しろよ。」と教えてやりたい。

未来はぼくらの手の中。嘗て甲本ヒロトという偉人がそう歌った。確かに未来は私達の手の中にあった。それがいつの間にか、するりとこぼれ落ちた。

またその偉人はこうも語っている。

「どうにもならない事なんてどうにでもなっていい事」

「色んな事が思い通りになったら良いのにな」

全くもっておっしゃる通りである。もう私はヒロトの言葉しか信じない。スナックに行けば必ずカラオケで歌う「少年の詩」は伊達じゃない。

さて、本日起きたら知らない家にいた。

少し思い返してみよう。

昨日のライブの後、店でだらしない顔で酒を鯨飲していた所、光よりも速く終電を逃した。そもそも終電を気にしていたかどうかも甚だ疑問ではあるが、高円寺という街である、何とかなりそうな気はしていた。

私のキチガイ酒にお付き合い頂いたのは、昨日のライブに来てくれていた友人の小説家(彼は小説家じゃないって自分では言ってたけど)である石田ゆうすけご一行様。

昨夜のライブは、共演のおおたりこさんのお陰で随分と愉しかった。やっぱり彼女は一種の天才だと改めて思う。何も飾らずに、真っ直ぐに、そして情熱的に歌い上げる彼女の歌は、それだけで人の心を打つ。本当に大事な事は決して難しい事なんかじゃない。彼女は歌を通してそんな風に言っているみたいだった。そんな歌と共演させて頂いたものだから、私の機嫌も頗る良かった。演奏が良ければ機嫌も良い。演奏が悪ければ機嫌も悪い。そんな子供の思考回路だ。酒が、ぐいぐいと進んだ。

石田ゆうすけご一行様は、皆異常に濃いメンツであった。総じて皆自己主張が強めだ。そういうのは嫌いではない。

話の中で、私と石田ゆうすけ氏の共通点が見えた。私はよく好きな女性に宛てて音楽を描く。共に見た景色などを音楽に置き換え、一つの楽曲を作る。それなりに喜んでもらえるものである。

石田ゆうすけ氏は、好きな女の子に向けて絵を描くらしい。最近はどうだかは知らないが、昔確かにそういう事をしたことがあるらしい。私の作曲に負けず劣らず痛々しい行為の一環であることに疑いの余地はない。その内「イタイーズ」というユニットを結成してデビューしようと思っている。活動の中心は、「絶叫による自作ポエム朗読」である。決め台詞は「死ねば良いのに!」である。

酒と共に、そんなチンカスのような会話を心から楽しんでいると、知らぬ間に夜は更けた。私の預かり知らぬ所でも粛々と時間だけは過ぎていく事を思い出した。

いよいよ宴もお開きという所で「たけしはこの後どうすんの?」と聞かれた。

私は自信たっぷりに「決めておりませぬ」と答えた。

答えたならば、返す刀で「ウチ、泊めてあげよっか」の声。

コチンを具備した男として生まれたからには、一度で良いから言われてみたかった台詞である。

もう一度書こう。返す刀で飛んできた台詞は「ウチ・泊めて・あげよっか」である。ローマ字でかけば、「Uchi tomete ageyokka」である。想像力の鬼である私はその瞬間に射精に至った。いや、至っていない。嘘をついてはいけない。

飛んできた声の主は、石田ゆうすけご一行様の中にいた女性からであった。先に断りを入れておくが、なかなかの別嬪である。

更に言えば、女性は二人である。私の脳裏に浮かぶのは「3」で始まって「P」で終わるキーワードであったが、それはおくびにも出さない。極めて平静なジェントルマンを装う。「いやね、夕べウチのワイフが言ったのさ」。今にも低い声でそんな事を言い出しかねぬ勢いで。

その別嬪女性二人、CさんとNさん、この二人はルームシェアをしつつ高円寺に共に暮らしているとの事。そこを指しての「ウチ泊めてあげよっか(U・T・A)」である。この申し出を断る人間がいるならば、見てみたい。そいつとは美味い酒は決して呑めそうにない。

音よりも速く「泊めて下さい!」の返事をカマした私であったが、その時点での酔い具合はすでに6回表。ブルペンではシュルツと横山竜士が肩を温めていた。つまりそこそこ酔っ払っていた、という事だ。

その後、その女性二人と数件の呑み屋をハシゴした。最後の店を出たその時点では、守護神永川勝浩が登板の準備をしていた。つまり泥酔の直前であった。

彼女達の家へ辿り着き、何をするかと思いきや、再度の飲酒である。

「こいつらザルやない…ワクや…」

直感的にそう思うに至った所までは記憶にある。

その後の断片的な記憶では、彼女達がまるで坂本龍馬が海援隊隊士に「おまんら、世界は広いぜよ」と言ったかのように私に「外国人男性の魅力」を語ったのに対し、「チンコがデカいのはそんなに偉い事なのか!」と推定偏差値12ほどの糞台詞で私が反論していたシーンなどがうっすら記憶の片隅にあるが、それは恐らく記憶のノイズだ。そんなのは私ではない。スッピン女性が如何に素晴らしいかを私が熱っぽく語っていたような記憶もうっすらあるが、勿論それも記憶のノイズに間違いない。

「あ、朝八時だ。寝よう。」

という全方向的に狂った声がかかったのは、何となく記憶にある。朝八時って、おまんら何時間呑み続けてるんじゃ…

起きたら私はその家の居間に一人でいた。見知らぬ天井が、そこに在った。

かくして「U・T・A」の魔力に屈した私であった。

全体的に、早く死ねば良いと思う。

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2009年5月29日 (金)

「週刊つりニュース」の文面にサムライを見る

釣り新聞を読んでいた。各船宿のここ最近の実績などを見比べていた。

それは例えばこんな風に書いてある。

「乗合7時。ビシアジ…18日22〜35センチ20〜39尾。シロギス(土日祝)…いい日良型主体に50尾超。キス〜夜アナゴのリレー…18日潮況悪くも良型キス8〜30尾、のち25〜45センチアナゴ頭7尾」

こういった塩梅である。限られたスペースに可能な限り多大な情報を載せる事、その事にみな心を砕く。なので魚種、サイズ、数などの数字が変わるだけで、文面のフォーマットはほぼどこも同じ、統一されていると言って良い。

そんな中。

神奈川の走水の「斉田ボート店」、一店だけ異彩を放っていた。

以下に紹介。文面ママ。

「ボート。近づく六月の清風にカサゴの紅も際立ち、広がる静謐にいきいきと五感が蘇る。贅沢な日和をシロギスと遊び、豊漁の蒼海でアジと出会う楽しみを飄々とサオを振りながら待つ」

何だコレ…

ここの店主は何がしたいんだ…

いやあ、あまりに不似合いなこの詩的な文面に、ちょっと感動しました。傾(かぶ)いているね、斉田ボート店。こういう訳のわからんセンスは大好きだ。このボート屋に行って、この文章書いてるオヤジに会ってみたい。その内行こう。

今週末はアジ釣りダ!

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2009年5月28日 (木)

明日の詳細

5月29日(金)東京高円寺After Hours 
tel 03-3330-1556
http://www.afterhours-1975.com/index.html
vocal:おおたりこ piano:福島剛
20:00~start  music charge:1800円

人生はそんなに悪いことばかりじゃない。

苦笑いしながら歩こうぜ。

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2009年5月27日 (水)

明後日は高円寺アフターアワーズ

一昨日、カープ、西武ライオンズに二連勝。勝った事も勿論嬉しいけれど、内容が非常に良かったのはそれと同等かそれ以上に嬉しい。大竹の神がかったピッチング、二戦連続で抜群の結果を残した四番栗原と、安定感の出てきた守護神永川の活躍など。他にも赤松や梵の活躍などたくさんの嬉しい点があった。こういうゲームが毎試合出来れば、見ている方は最高なのだけれど、と勝手な事を思う。

さて、明後日金曜日は高円寺アフターアワーズにて、ボーカルおおたりこさんとのライブ。

溢れるブルーズフィーリング、そして歌心。良い意味で、二十代にして、艱難辛苦を乗り越えたオッサンの境地(笑)。

聴く人の心を強く揺さぶる、魂溢れる素晴らしいボーカリストです。是非聴きにいらっしゃって下さい。後で時間や場所等の詳細アップします。

今日は朝からそれに向けた練習をしています。当日の課題は愉しくなりすぎて暴走しない事。この前のタップのサムさんの時は結構暴走してしまったしなあ、愉しくなってしまって。

とりあえず、守れるかどうか分からない約束ですが、今度のアフターアワーズでは「暴走しないこと」をここに誓います。

さ、練習。

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2009年5月25日 (月)

船旅

スーパーセレブな私は、今回の京都からの帰り、新幹線を使う。只今新幹線の中からの更新だ。私ぐらいのセレブになると、こうしてたまに新幹線を使う事が出来る訳だ。

しかしまあ新幹線に乗っている時のこの「勝った感」は筆舌に尽くしがたいものがあるな。最早世界は意のままよ!というような躁状態のようになるな。これを超える乗り物というと飛行機くらいしか思い浮かばない。新幹線は凄いな、しかし。

そんな気持ちになったので、乗り物についての思い出話を少し。

あ、もう名古屋着いた、早いなあ。

さて、どこかに出かける際には、我々は徒歩で行くのでない限りは何がしかの乗り物を利用する。乗り物によって速度は様々だし、値段も色々だ。懐具合や持ち時間、そういった諸条件を勘案しながら移動手段を決定する。私は昔から比較的「金はないが時間はある」タイプの人間なので、バスでの移動が多い。

あまり多くの回数を利用した事はないが、私が好きな乗り物の一つに、船がある。船旅、それはとても旅情に満ちていると私は思う。

昨年のまだ冬も明けきらぬ頃、私は旅行で伊豆の大島を尋ねた。その時に、船を利用した。

夜間、東京の竹芝桟橋から船は出た。ライトアップされたレインボーブリッジを脇目に見ながら、船はのんびりと南へ向かい出した。次第に遠くなっていく橋の灯りがとても儚げで美しかった事を、よく覚えている。

船中での居場所は、最下層であった。料金によって船中での居場所が分けられているのだが、私は最も安い二等船室を選んでいた為、薄く安っぽい絨毯の上に雑魚寝状態というような場所をあてがわれた。それもそんなに悪くはなかった。

床に耳をつけると、エンジンの音が振動と共に伝わってきた。横で、団体客が酒盛りを始める。少しの喧騒に包まれるが、あまり気にはならない。眠りにはつけなかったが、その喧騒の中で、軽く微睡んだ。

早朝に、船は大島の港に着いた。季節外れの雪が降っていた。まるで私を歓迎しているようだ、と思った。

船から降りると、身体に違和感があった。波に揺られていたのが、揺られない地上に降り立ったからだ。普段踏みしめている地面に新鮮な違和感を覚えられるというのも、船旅ならではだ。

かように、船旅にはある種の独特な趣がある。少しは伝わっただろうか。

尋ねた大島であるが、夜間の星空の見事さには舌を巻いた。寒空の中、漆黒の空から落ちて来そうな程の無数の星が煌めく様はまさに圧巻であった。

あの空を、もう一度、見たい。

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2009年5月24日 (日)

ライブカープ快勝

今日のライブは愉しかった。

今日一緒にやったサムさんや、普段一緒にやっているタカさんは、タップダンスというものの持つ表現力の可能性を惜しみなくぼくに見せてくれる。こんな素晴らしい人達と共演させてもらえる事は、これ以上ない喜びだ。

カープも勝ったから、今日は良き日だ。

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夜行バス、ファック

京都へ向かう夜行バス。

いつも寝れないので、いくつか対策をとってみた。

バスに乗り込む当日に朝から夜までノンストップで働き、尚且つバスに乗り込む直前には酒を鯨飲。バス内でもひたすら酒を摂取。

この作戦。

全く成功せず。

寝れたのは最初の30分のみ。それ以降は全く眠れず。いくら疲れていようと酔っ払っていようと、寝れないものは寝れない。次回からはキツい目の睡眠薬しかないな、と決意を新たにする。近い内に近所の村上診療所行こうっと。

更に酔っ払っていたものだから、携帯の送信済みメールの所に大分頭の痛いメールが。別れた彼女宛ての痛さ全開メール。誰か数時間前の俺を殺してくれ。或いはかずい、俺の記憶を消してくれよ、マインドアサシン。これはどこからどう見ても正気の沙汰じゃねえぜ。早く死ねば良いのにね。

さて、そんな私であるが、間もなく京都へ。一週間前にも来たが、また来京。結婚式の仕事と、ライブの為。

結婚式は昼から。グランビアホテルか何かいう所。多分京都駅の近く。

夜は岡崎ザックバランでタップダンサーのサムさんとのデュオライブ。これに皆さん来て頂きたい。是非サムさんを見て頂きたい。素晴らしいタップダンサーだ。

私が兄のように慕うタップダンサー、タカさんと私を出会わせてくれたのも、実はこのサムさん。素晴らしいタップダンサーにして本物のインプロバイザー。但しいささかの変わり者。

そう、彼は自由人でねえ、6月からは遠くに引っ越してしまうのですよ。なので、暫くは彼とステージを共にする事は難しいのです。それはちと寂しいのだけれど。

本日19:30より岡崎ザックバランでやってます、タップとピアノのデュオライブ。皆様是非お立ち寄り下さい。

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2009年5月21日 (木)

淡々とした日々

数日間、淡々とした日々。

レッスンと練習。じっとピアノに向かい続ける数日間。

レッスンは愉しいし毎回新鮮な発見もある、練習にも結構な満足感が付随するから、さほどの不満はない。ただ、あまりにも淡々としているので、何だか奇妙な感覚に襲われる。

さ、珈琲淹れたら練習開始だな。

そうそう、今月はあと二本ライブあります。どちらも超絶オススメです。

5月24日(日)京都岡崎ZAC BARAN
tel 075-751-9748
http://www.secondhouse.co.jp/zacnew.html
tap:清宮Sam悟 pf:福島剛
ずっとやりたかった、タップダンサーSamさんとのデュオ。ついに念願叶います。
19:30~start  music charge:1500円

5月29日(金)東京高円寺After Hours 
tel 03-3330-1556
http://www.afterhours-1975.com/index.html
vocal:おおたりこ piano:福島剛
以前大絶賛したヴォーカルのおおたりこさんとのライブ再び!
20:00~start  music charge:1800円

どちらもデュオです。きっと面白くなると思います。

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2009年5月19日 (火)

師との邂逅

京都からの帰途。

帰りの高速バスを予約していなかったもので、当日で購入可能だろうかといささか心配もしていたが、杞憂に終わる。平日はこんなものだ。

ライブは愉しかったし、それなりに盛況だったので、比較的満足している。自分に対しても、技術面、表現面で具体的な課題がいくつか見える。改善の方法論はそれほど難しくはないので、四の五の言わずに「やれば良い」。

課題を見つけてそれを潰していく過程は、存外に面白い。収集癖の一種なのかとも思うが、まさに「技能を収集している」感覚。それが即ち全て「音楽」に繋がるかと言えば相当の疑問は懐かざるをえないが、少なくとも自分の貯蓄が貯まっていくような感覚は愉しい。とある偉人が嘗て言った言葉を借用して言うならば、「これでいいのだ。」

さて、今回の京都での滞在で、非常に愉快な事があったので、今日は暇潰しにその事でも。先に宣言しておくが、長くなる(笑)。

本当に久方振りとなるが、過日、大学の教授の元をふらっと尋ねてみた。

私は類いまれなる怠惰のセンスを有していたので、京都府立大学という大学の文学部を九年もの歳月をかけて卒業した。まさに絵に書いたような「The親不孝」である。

九年というのはそれなりの歳月で、私は結局18歳から27歳までの、比較的多感であった時代を、京都府立大学という大学の文学部に「所属」しながら過ごした。当然と言えば当然なのであるが、それなりの影響を受けているのだ。

文学部の教授達、あまり好きになれない人も数人はいたが、大半の先生達の事が私は好きだった。非常に「面白い」人達が多かった。授業も面白かった。ま、私はほとんど出席していなかったけれど。

その中でも取り分け好きだったのは、アメリカ文学のK先生だった。

ウィリアム・フォークナーという、重厚な作家の研究をする彼であるが、私は彼から幾つかの影響を受けている。

例えば。

彼が講義の中で言っていた、非常に印象的な言葉。以下に要約する。

「小説という芸術において、その小説の中で何が描かれているか、という事は大変重要な事ではあるが、それと同様に重要なのは、それが如何に描かれているか、という事である」

この言葉、彼は「what」の部分と「how」の部分、というような言い方で補足説明していた。

例えばヘミングウェイという作家が「男性同性愛者に対する嫌悪」というものを作中に描き出そうとする時に、彼はどういった手法を採るか。つまり「いかに(how)書くか」という事であるが、「極めて清く美しい男女の恋愛模様を描く」といった手法を採る事もありうる、と言うのだ。ヘテロセクシャルの恋愛を清く美しく描く事によって、相対的にホモセクシャルを醜く見せようといった意図である。無論、逆に同性愛者である作家がホモセクシャルの恋愛を美しく描きたい時には、全く真逆にヘテロセクシャルの恋愛を醜く描く、というパターンもありうる。こういった事は無数の例の一つである。

花村萬月氏という作家の言っていた言葉で、とても好きな発想の一つにも似たようなものがある。殺人を否定する時に「殺人はいけない」などと正面切って言った処で相手に何が伝わるだろうか、寧ろ徹底して酷たらしい殺人を描写する事の方が伝わる事もあるのではないか。という表現に関する発想である。

これらの事は、私が「表現」というものを考える時の原風景となっている。極めて強い影響を、私は受けている。

悲しみを表現する時に、人間は何故か笑う時がある。

それは音楽の場においても同様である。

例えば一つの楽曲を取り上げた時に、その曲をいかに表現するかという事を、徹底して自分の頭で考えなくてはならない。答えは、簡単に出る問題ではない。私は、そう思っている。この根底にあるのは、前述のwhatとhowの問題意識からである。つまり、K先生からの影響なのだ。

もう一つ。彼からの多大なる影響が私の音楽観を変えた点がある。それは、「とりあえず最後までやる」という事だ。こうやって言うと、すごく当たり前の事みたいだ。

彼は、例えば自らの講義でフォークナーの「アブサロム!アブサロム!」という作品を取り上げた時、私を含めた学生達に、「とりあえず最後まで一回通して読んで来なさい。中身は一割もわからなくても構わない。ざっと読んで来なさい」と課題を命じた。中々に力づくな課題であるし、実際私も「何だよこれ、難しーよ、わかんねーよ」と泣き言を漏らしながら最後まで通読した記憶がある。

実はこれがとても大事な事だったのだ。

「読む力」というものは、そうやって力業で「読みきる事」の連続でついていくという面がある。振り返るな、ひたすら読め。振り返るのは一度最後まで辿り着いてからという事だ。

私の音楽観は、やはりその影響も色濃く受けている。

私はそれは一つの「覚悟」だとも思っているのだが、一度演奏が始まったら、イントロが鳴り始めたら、どんな事があっても必ず最後まで弾き切らなくてはならない、という事だ。止まったり、振り返ったりは全てが終わってからで遅くはない。それは、「何があっても最後までやる」という覚悟なのだ。ミスを犯したから止まる、気に入らなかったからやり直す、そんな中途半端な覚悟で演奏に臨む事は、許されない事であるのだ。チャンスはいつだってたったの一回。それと心中する覚悟だ。

また、結果はどうあれ、諦めずに最後までやりきるという事は一つの大きな自信に繋がる、とも彼は言った。それは確かにその通りだ。間違いを犯しながらも最後まで粘り強くやり遂げる姿勢というのは、音楽や文学だけに留まらず、人生を生き抜く上での一つの強固な姿勢になりうる。後は、繰り返しなのだ。人間の価値を、「どれだけの成功を納めたか」で計る事に対しては、私はいささかの反感を抱く。「どれだけの失敗をしてきたか」という事は、それ以上の貴重な財産になるのではないだろうか、そう思っている。

閑話休題。

そんな彼に、久しぶりに会って、そういった彼から受けた影響について軽く謝辞を述べた。お陰様で東京で何とかやってますよ、感謝してますよ、と。

勿論、私の音楽に関する影響という点で言えば、市川修を抜きに考える事は不可能であるが、K先生、彼にもいくら感謝しても感謝しきれない。私は、すごく師匠に恵まれていると思っている。

オバマ大統領の話や、母校である京都府立大学の学部再編の話などもしてから、30分ほど話をした後、彼の元を後にした。

最近45歳にして早くも教授に昇進したという。

「出世してますねえ、おめでとうございます」と私が冗談ぽく言うと、彼は「実際は雑用係だよ」と言って優しく笑った。

「教える仕事してると、こうやってお前みたいに出来の悪いのがたまに尋ねてきてくれる。やっぱりとても嬉しいよ」と彼は私に言葉をかけてくれた。

「そうだ、これをやる」と言われて、土産に「アメリカの黒人演説集」という文庫本をくれた。

別れ際に彼は「酒ばっかり呑んで、身体、壊すなよ」と言ってくれた。

私は、とても嬉しかった。

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京都駅のラーメン小路


バスを待つ間のラーメン。京都駅の駅ビルの中のラーメン小路で。「宝屋」という店。

下鴨の「いいちょ」に物凄く似たラーメンで、美味いのだけれど苦笑。

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2009年5月18日 (月)

京都三日目

土日と連チャンで京都にてライブ。暫く会っていなかった人が客として来てくれたので、近況報告や昔話にも花が咲く。

みんな結婚するんだな、と感じた。

誰某が結婚した、これからする。

そういう話を聞いて、「めでたいな」と思う一方で、現実感のひどく希薄な「遠い話」のようにも感じられる。私には結婚は極めて他人事だ。

結婚。一度ぐらいしてみても良いかな、とは思っているが、如何せん相手がいない。テレビで石田ゆり子を見る度に、「お、my嫁」と脳内変換する事で自らを慰める外ない。今日は妄想小説は書かないぞっ!

さて。

京都という街の持つ独特の空気。それはやはり変わらずに流れ続けている。

日本全国津々浦々、様々な街があり、その街の数だけ物語であるが、京都という街の持つ特異さというのは、その中でも突出しているように私には感じられる。

観光地としての一面があり、都会としての側面がある。少し脚を伸ばせば雄大な自然すらもその眼に享受する事が出来る。何だか大変捉えどころが無いのである。

鴨川の岸辺には、相変わらず本を読む学生や、昼寝をする親父、太鼓を叩く風体のおかしな奴など多数。とても私の好きな風景だ。

いつか、君にも、見せてあげたい。

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2009年5月17日 (日)

ネギ、そして、ネギ

ネギ、そして、ネギ
京都名物、ラーメン「横綱」のネギラーメン。

ラーメンを食べていると言うよりは、ネギを食べている感覚。

ネギは、美味いなあ。

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2009年5月16日 (土)

ひろゆき

足柄SAで、ひろゆきを見た!

2ちゃんねるの管理人の。

見ただけで、別に喋ったりした訳ではないんだけど、有名人を見るとちょっとテンションが上がりますな。

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何かもう直す気もない

さっきのカープファンの100の質問のやつ。

最後の100問目の質問への答えが何故か途中に挿入されています。

もう直すの面倒くさいから直さない。

やばい、眠くなってきた。

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カープファンとして

「カープファンへの100の質問」というものをネット上で見付けたので、時間を殺す為に答えてみる。

Q1.名前(ハンドルネーム)、性別を教えてください。
福島剛、男性です。


Q2.生年月日と、住んでる場所を教えてください。
昭和54年11月8日生まれ、東京都は江戸川区、小岩に住んでいます。


Q3.投打を教えてください。(右投げ左打ちなど)
左投げ左打ちです。左利きなので。

意外とあっさり終わってしまいました。カープ、優勝してください。そして前田さん、早く戻って来て下さい。

Q4.ファン歴は?
応援してたのはずっと子供の頃からですが、大好きになったのはここ10年ぐらいの話です。


Q5.ファンになったきっかけを教えてください。
最初は誰だったんだろう、川口が最初だっただろうか。FAで選手が流出しまくる様を見て、判官贔屓で応援するようになりました。

Q6.イチバン好きな選手を教えてください。
背番号1番、前田智徳選手です。

Q7.どんなところが好きですか。
難儀なところ。

Q8.OBで好きな方を教えてください。
達川の解説は好きです。あ、あと、大野豊さん!

Q9.応援歌は何曲覚えていますか。
現時点での一軍選手は多分全員覚えています。

Q10.お気に入りの応援歌を教えてください。(OB含)
石原慶幸の応援歌。「広島に夢を運ぶ石原慶幸~」の箇所でハモリが入るのが好きです。

Q11.よく行く球場を教えてください。
神宮球場、東京ドーム。東京在住なので。今年は千葉マリンスタジアムにも行きたいです。

Q12.年に何回応援に行きますか。
多分今年は5~10回ぐらいになりそうなペース。

Q13.行ってみたい球場はありますか。
そりゃあ、マツダスタジアム。まだ行ってません。

Q14.応援は外野派?内野派?
外野派です。

Q15.理由を教えてください。
やっぱりカープに点が入っただけで隣の知らない人とハイタッチ&抱擁とか、バカっぽくて好きです。

Q16.今年の観戦成績を教えてください。
1勝2敗です。

Q17.今年印象に残った試合は何ですか。
開幕戦。赤松、東出、栗原と絶好調だった開幕戦には、いやが上にも期待してしまいました…

Q18.観戦勝率は?
多分5割弱。

Q19.初観戦はいつですか。
カープでないならば、小学生の頃にオヤジと二人で行った巨人―中日戦です。一塁側で思い切り中日を応援してました。落合博満のソロHRと西本聖の完封でものすごくあっさり終わりました。

Q20.それでは今までイチバン印象に残っている試合は何ですか。
昨年のいつだったか忘れたけれど、東京ドームでの栗原のHR。生で観ていて鳥肌もんでした。

Q21.レプリカユニは持っていますか?どの選手のものかも教えてください。
持ってます。背番号1です。だから前田智徳です。

Q22.応援をする時にかかせないモノといえば?
帽子、ユニフォーム、メガホン、ビール。

Q23.観戦した試合のチケットどうしていますか。
どうもしていません。財布の中にいれっぱなしかな。

Q24.TV中継がない時はどのようにして経過を得ていますか。
RCCの携帯サイトから。

Q25.好きな解説者はいますか。
達川光男氏。

Q26.嫌いな解説者はいますか。(大体でいいデス)
別にいません。

Q27.好きなアナウンサーはいますか。
いますが名前がわかりません。

Q28.アンチ巨人ですか。
はい。

Q29.どんなところが嫌いですか。
そういう事はあまり言いたくありません。

Q30.他球団で好きなチームはありますか。
ヤクルト、横浜、中日。

Q31.他球団で好きな選手はいますか。
いっぱいいます。ヤクルトならば宮本慎也、とか。挙げだすとキリがないです。正直に言えば、巨人や阪神にも、個人的に好きな選手はいます。


Q32.セ・リーグの順位はどの球団が何位が理想ですか。
カープが1位が理想です。

Q33.BBMやプロチは買ったりしますか。
たまに買います。

Q34.カープグッズは何か持っていますか。
応援グッズぐらいです。

Q35.カープ関係に月大体どのくらい使っていますか。
ゲームセンターの野球ゲームもそこに入れてしまうと、結構な額になってしまいそうです。

Q36.選手や監督etcのサインを持っていますか?
昨年ツアーで広島に行った時に、居酒屋のアンちゃんから嶋のサイン入りポスターをもらいました。

Q37.それはどのようにしてGetしましたか。
上記のようにGetしました。カープファンだ、と言ったらくれました。

Q38.2軍に興味はありますか。
あるに決まってるじゃないですか。

Q39.期待する若ゴイを教えてください。
2軍ではありませんが、ダントツでマエケン。井生、末永あたりも期待はしています。

Q40.今年入団した選手で最も期待している選手は?
岩本でしょう、そりゃあ。

Q41.ファンレターを出したことがありますか。
ありません。

Q42.自分に背番号をつけるとしたら何番?
69番か42番。

Q43.応援ボードを作ったことがありますか。
ありません。

Q44.お気に入りの球場を教えてください。
神宮球場。風流です。

Q45.球場内の仕事でやってみたいと思うのは?
仕事なんてやりたくありません。

Q46.もしあなたが投手だったら、先発・中継ぎ・抑えどれをやりたい?
抑え。その激しい緊迫感とプレッシャーを味わってみたいです。

Q47.守ってみたいポジションは?
ぎっちょなので絶対に守れないショート。

Q48.1日だけ選手と入れ替われるとしたら、誰になって何をしたい?
石井琢朗になって、いつものぼくの調子で琢朗ブログを更新したい。

Q49.1日だけ選手と遊べるとしたら誰と何をしたい?
前田智徳に丸一日説教されたいです。

Q50.よく読む野球雑誌を教えてください。
読みません。

Q51.よく見るスポーツニュースを教えてください。
民放各局並びにNHK全て。カープが勝った日はハシゴしますから。負けた日は見ません。

Q52.カープ番組で好きな番組を教えてください。
関東圏ではやっておりません。

Q53.野球を好きになったキッカケを教えてください。
小学生の時に少年野球をやってたからでしょうか。

Q54.野球を好きになってよかったと思うコトは?
野球中継がある日にはワクワク出来ます。

Q55.逆に困ったコトはありますか?
あまりありません。

Q56.カープとは離れて・・趣味は何ですか。
釣りです。

Q57.特技を教えてください。
中島みゆきの歌をたくさん暗唱出来ます。

Q58.野球以外で好きなコトは?
飲酒。

Q59.ケータイの機種は?
auの何かです。

Q60.着メロは何にしていますか。
変えてないので、恐らく着信音1とかです。

Q61.お気に入りのコンビニを教えてください。
別にありません。

Q62.自分はどんな奴だと思いますか。
普通のありふれた人間です。

Q63.暇な時は何をしていますか。
ピアノを弾いている事が多いです。


Q64.普段はどんな格好をしていることが多い?
全裸です。

Q65.好きなアーティストorタレントを教えてください。
立川談志さん。

Q66.お気に入りの曲を教えてください。
『それ行けカープ』と『宮島さん』。

Q67.野球以外で好きなスポーツは何ですか。
柔道。

Q68.尊敬している人はいますか。
死んだ師匠と親父。

Q69.夢は何ですか。
と聞かれる事がこの世で一番恐く思えた。

Q70.カープ(野球)の話に戻ります。笑顔がいいと思う選手は誰ですか。
最近だと赤松真人。

Q71.天才だと思う選手は誰ですか。
前田智徳。

Q72.チームを引っ張ってくれている選手は誰だと思いますか。
今は栗原健太じゃないでしょうか。

Q73.青空球場・ドーム球場どちらが好きですか。
青空球場です。

Q74.自分と同い年の選手が活躍するのを見るのはやっぱり嬉しい?
あまり同い年の選手で活躍している選手が多くないのでわかりません。

Q75.デーゲームとナイター、どちらが好きですか。
ナイター。

Q76.観戦で失敗したーと思ったことはありますか?
ものすごく寒くて、うっすら雨も降っていたのに薄着で行った時。神宮球場です。寒かったです。

Q77.大リーグに興味はありますか?
はい。

Q78.大リーグにいる日本人選手で好きな選手はいますか?
黒田博樹、高橋建。

Q79.カープが優勝した場面をリアルタイムで見たことがありますか。
ありません。

Q80.優勝したらしようと思っていることは何ですか。
自分のライブで『それ行けカープ』を弾きたいです。

Q81.優勝する時のバッテリーは誰がいいですか。
ラスト、という事ならば、永川勝浩―石原慶幸

Q82.今までの外国人助っ人でイチバン活躍したと思う選手は誰ですか。
コルビー・ルイス

Q83.現在在籍している外国人助っ人で期待している選手は誰ですか。
ルイスを除けば、シュルツ。

Q84.好きな球種を教えてください。
ストレート、と言いたいところですが、シュートが好きです、最近は。

Q85.バントやスクイズは好きですか。
大好きです。

Q86.注目している高校球児は?
高校野球をあまり見ないのでよくわかりません。

Q87.大好きな選手が大嫌いな球団に移籍しても応援できますか?
なってみないとわかりません。例えば前田が阪神や巨人に移籍するって事ですよね。そうなったら多分野球自体への興味が薄れると思います。

Q88.他球団の選手で入ってきてほしい選手はいますか。
石井琢朗が入ってきてくれたのでもう贅沢は言いません。でも本当は正直に言えば、川﨑宗則。

Q89スポーツ新聞買ったりしますか。.
カープが勝った翌日は高確率で買います。

Q90.カープが勝った次の日はどんな気分で過ごしますか。
E気分(死語)です。

Q91.逆に負けたときは?
なるべく考えないようにします。

Q92.スライリーとカープ坊やどっちが好き?(笑)
カープ坊や。

Q93.他球団で好きなキャラクターはいますか?
ドアラが好きです。中日は応援歌も好きです。

Q94.カープの順位予想をして下さい。
1位。

Q95.カープに期待することは?
前田智徳を試合に出して下さい。

Q96.期待している選手に対して一言!
いつまで由宇にいるんですか。あなたの帰りをみんなが待ってるんですよ!


Q97.カープへの熱い気持ちを叫んでくださいっ!!
持って鯉!

Q98.今さらですがカープ好きですか?
そうですね、好きです。

Q99.今日の日付を書いて下さい。
2009年5月16日です。

Q100.お疲れサマデシタ★最後に一言どうぞっ。


という事で以上でした。

あ、そうそう、今日と明日のライブ告知もしておきます。

5月16日(土)京都深草ざぶざぶ 
tel 075-642-6348
sax:黒田雅之 b:椿原栄弘 ds:副島正一郎 pf:福島剛
http://www7a.biglobe.ne.jp/~zabuzabu/
京都の名店「ざぶざぶ」にて怒涛のカルテット。ちょっくら関西に行って、アホ、やって来ます。
19:30~start  music charge:1800円

5月17日(日)京都岡崎ZAC BARAN
tel 075-751-9748
http://www.secondhouse.co.jp/zacnew.html
sax:黒田雅之 b:鶴賀信高 pf:福島剛
前日に引続きサックスの黒ちゃんと、可愛い弟分、ベースの鶴賀とのトリオです。弾きまくります。
19:30~start  music charge:1200円くらい

という事で、皆様そろってご来店を。

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バス待ちの徹夜中

以前書いたように、明日(日付的には今日だな)より数日間京都へ。朝9時過ぎに東京駅から高速バスに乗り、夕方5時ぐらいに京都に着く予定。金が無いなあ、しかし。金があれば新幹線なのになあ。新幹線に乗りたいなあ。新幹線がダータで乗り放題にならないかな。高速道路の料金が1000円になったんだから、新幹線は更にその先をいってほしいな。

などど空虚な願望を並べ挙げてみた処で、新幹線は依然高価で、私にとってはとても敷居の高い乗り物だ。もしも私がビル・ゲイツほどの金持ちになる事が出来たら、その時には「静岡以西、栃木以北ぐらいの移動距離になったら必ず新幹線を使って移動する」事にしたい。風に聞いた噂によれば、新幹線というのは年収が5兆円を超えるような人ぐらいしか乗れないような高価な乗り物らしい。年収が2億円の私にはとても叶わない、高嶺の花の如き、夢のような乗り物だ。何でも東京―大阪間が2時間30分程度というのだから、それも納得だ。そんなもの、瞬間移動に等しいではないか。石田ゆり子氏との近未来のデートプランでも妄想していれば、一瞬で着いてしまうような時間ではないか。度し難い利便さである。

さて、という事で明日日中はバス移動である。このバス移動も、東京―京都間、最安値で深夜の夜行バスで約4000円前後というものもあるが、私はそれはもう絶対に利用しない。絶対にだ。ここは、私の出世した証なのである。

深夜の4000円の夜行バスというものは、いわゆる「4列シート」と呼ばれるバスだ。御存知ないスーパーブルジョアジーの方々の為に説明させて頂けば、それは「二席×2=4列」という事なのである。つまり、連結された二つの席、それが2セット、間には通路といった構図である。

私はいつもそこに独りで乗り込む。という事は、だ。

必ず隣には見知らぬ誰かが座っているのだ。肩と肩とを触れ合わせ、脚と脚とをぶつからせている誰かが。

それが仮に本上まなみ嬢であったならば、私は何も文句など言うまい。

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↑(本上まなみ嬢の御尊顔)

その時ばかりは、無宗教であるこの私も、「Oh , Lord!」と神を叫ぶだろう。そして私自身がこの世に生まれ落ちた事を感謝し、本当の愛についてもう一度考え直す事だろう。

しかし、そんな事は現実にはありえないのである。

本上まなみ嬢が窮々の座席で私と肩を並べる事など、ありえないのである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

普段の多忙なる仕事の疲れからか私の傍らでうつらうつらと眠りにつき始めるまなみ嬢、彼女の顔は次第に私の肩へともたれ掛かる。私は別段悪い気はしない。疲れているんでしょう、私の肩でお休みなさい、と彼女の頭の微かな重みを肩で支える。

ふと、彼女の顔を見る。それは普段見た事のない彼女の顔だった。普段ならば穏やかな笑みを常に携える彼女。しかしそこには、「うっかりと」弛緩してしまった彼女の顔があった。

私はそれがやけに愛おしかった。私は偶然にではあるけれど、彼女が普段「人に見せない顔」を間近に見ている。そう考えれば、弛緩しきった彼女の顔に一層の親しみが湧いた。

窓の外の風景に目を移す。暗い高速道路を、ただ車達だけが走っている。私にはそれは幾つもの「孤独」が走る光景に思えた。凄まじいスピードで、孤独だけが走っていく。そこを行く一つ一つの車には、それぞれにいくつもの孤独が積まれている。車はそれを載せて走っているのだ。そう思うと、つい苦笑いが洩れた。

肩の辺りに、ほんのりと冷たさを感じた。私は、まなみ嬢が頭をもたげさせながら乗せている肩の方を見た。

それはまなみ嬢の涎であった。

弛緩したままに、涎が垂れて来てしまったのだろう。だが、不思議と私は嫌な気はしなかった。不潔だとは、思わなかった。もし叶うならば、もっともっと私の肩に貴女の涎を垂らしまくってはくれないか。そこに「まなみ湖」という名の湖を作ってくれないか。そう、思った。

そう思った刹那、彼女の瞳がぱっと見開いた。彼女は、突如目覚めた。

そして直ぐに、私の肩に目を遣った。彼女は小声で、しかし絞り出すように、「すみません…!」と呟いた。

私は出来うる限りの笑みを作り、「大丈夫ですよ」と優しく言った。そして…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

といったようなストーリーは決して展開されないのである!

男性客の隣には男性客、と決められているのだろうが、決まって横に座るのは私のように鬱屈とした陰惨な同世代の男である。何も期待出来ない。

そして困った事に、私は深夜バスの中では殆ど寝れないのだ。

嘗てアジアを旅行していた時、10時間を超えるような時間、バスに乗る事もあった。確かその時は凸凹の道をガッタンゴットン、猛スピードでコーナーをカーブ、命がいくつあっても足りやしない!みたいなバスに乗っていた筈なのに、グースカと寝ていた。いつから私は神経質な人間になったと言うのだ。

兎に角バスの中では寝られない。尚且つ隣に陰鬱そうな男性が乗っているのが鬱陶しい。同属嫌悪というヤツだ。

なので私は深夜の4列シートには、もう絶対に乗らない。

では何に乗るのかといえば、日中の3列シート、これである。

3列シートとは、一列に座席は三席、その全てが独立している形態である。これに乗れば隣人にも4列シートほど気を遣わなくて済む。そして日中ならば、寝られなくても問題ないのだ。普段はどうせ起きているのだから。という理由から、私は最近関西に行く折には日中のバスを愛用している。値段にして6000円ジャスト。深夜バスに2000円上積みするだけの価値は充分にある。

でもね、いかんせん9時間は長いんである。

何もせずにいると暇で暇で仕様が無い。

なので、出来れば寝たい。

という事で、本日は徹夜を敢行している。徹夜で行けば流石に寝れるかなと思い、呑みたくもないレモンチューハイをぐびりぐびりと舐めながら、こうしてブログを更新している。

「バス待ちの徹夜中で超暇です!マーヒーです!どうしよう!」

という趣旨でブログを書こうと思ったのだが、途中童貞的妄想小説を挟んだりしたらなかなかな長さになってしまった。

多分、もう一つぐらい書きます。

まだ5時前なので。

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2009年5月15日 (金)

整理のススメ

どうしようもなく嫌な事や、やり切れない事があった時、人間は何かしらの方法でそれを解決しようとする。

その解決策の中で最も悲しい一手は、当然の事ながら自殺である。自殺により、本人の悲しみは永遠に解決されるかもしれないが、それは再び新たな悲しみを生む。悲しみの連鎖は止まらない。それはやはり、憂慮すべき事態だ。

私は、と言えば。

とても変わった癖がある事に我ながら気付いた。

悲しい気分や苛立つ気持ちを紛らわしたい時に私はどうするのか。これをお読みの諸兄は、「大方酒でも呑んで寝て忘れるんだろ」とお思いかも知れないが(実際にそういう時もあるが)、実の所、そうではなかった。

私はそういう時に、なぜだかはわからないが、「整理」をする事に気が付いた。

今月の初めに、悲しい事があった。私は悲しい気持ちと惨めな気持ちを暫らく引きずっていたが、それを解決しようとしたのかしていないのか、私の始めたのは、何故か「整理」であった。

まずは譜面の整理から始まった。これまでに書き溜めた数百曲の譜面、それらの原本を一度全てコピーして、アルファベット順に並べ替えてファイルに入れる、という作業。当然わかりやすいようにインデックスも自作した。作業は当然数時間に及んだが、終わった時にはそれなりの満足感や達成感があった。

同様にレコード、CDの類の整理をも、その後日に行っている。楽器別や年代別に分けようかとも思ったが、そこまで分類するのも面倒で、やはり機械的にアルファベット順に並べ替える事にした。人に貸していたCDが大量に返って来たり、新たに購入したレコードが数十枚あったりで、レコード棚が混沌としていたのだが、それが整然とされた。

その後も本棚の整理をした。コレクションしていた大量のプロ野球カードも、球団別、背番号順に整理し、業者に委託して買い取ってもらった。二万円を少し超える買取金額になったので、私としては思わぬ臨時収入である。

斯様に、私は何故か「整理」をする事で、自らを慰める性向がある事を自覚するに至った。

これは自殺とは随分と違う。大事な一点は、「悲しみの連鎖を生まない」という点だ。整理されたレコードラックや譜面集を見て、喜ぶのは私一人かも知れないが、少なくとも「誰も悲しまない」。これは非常に大事な事である。

自らの悲しみや苛立ちを他人にぶつけたくなる気持ち、それは私も十全に理解できる。そして実際私自身もそういう愚行に走る時もある。しかし、それは極めて無価値だ。陰鬱な感情を押し付けられた相手は、恐らく辟易とする。そうして陰鬱さの御裾分けごっこをする事は、あまり良い事だとは私には思えない。

悲しみを笑いに変えて、冗談にしてしまうのならば良い。しかし、それには随分と技術が要る。

ブルーズもジャズも、共に悲しみを冗談にした音楽だ。立川談志は落語を「業の肯定」と位置付けているが、或いは私たちの携わる音楽もそうした「業の肯定」の一種なのではないだろうか。我々が生まれながらに抱えている深い闇の如き業。それを肯定する為に、私たち音楽家は日々技術を研鑽し、自問自答を繰り返す。簡単に肯定できるほど、その闇は浅くは無い。

切り取られた風景は、苛烈で、陰惨で、猥雑で、しかしどこまでも美しい。そうした風景を切り取る事が、私の音楽家としての大きな目標の一つだ。

その為には、日々、あまり拗ねていてはいけない。不幸を気取ったり、深刻ぶるのは簡単だ。その泥濘は、不思議なほどに心地良い事も知っている。

だからこそ、その泥濘の中に居てはいけない。まず第一歩としての「整理」である。

誰かを傷付けたいのなら、犯罪者になれば良い。自殺志願者になれば良い。私は犯罪者にも自殺志願者にもなりたくはない。だから、「整理」なんて珍しい事をしていたのだろうか。

たくさん悪い事をして来たかも知れない。だからこそわかる事だってある。だからこそわからない事だってある。

嫌でも時間は経っていくし、地球は相変わらず動いている。大丈夫。何も変わらない。

追伸:ヒロセ、ブログ読んだよ。今度呑みに行こう。

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2009年5月13日 (水)

歌を歌う

だいたひかる風に、あまりに暇なので、広島カープの希望オーダーと、それらの選手の応援歌を独りで歌ってみます。

一番、センター、赤松真人

♪今だ見せろ君の果敢な姿を、赤い星をとらえ、そこで君が輝け

二番、セカンド、東出輝裕

♪胸熱く燃やせ心弾ませて、緑の芝生を走れヒガシデ

三番、ライト、天谷宗一郎

♪ここで男上げろ、打つぞバット響かせて、明日のカープ担うは天谷宗一郎

四番、ファースト、栗原健太

♪鍛え上げたパワーで敵を一瞬に撃破、今日も明日も頼むぞ、そう我らのクリハラ

五番、レフト、前田智徳

♪狙い絞って振り抜け、速く鋭い打球を、飛ばせ明日へ未来へ、輝け前田

六番、サード、石井琢朗

♪駆け抜けるスタジアム、君の勇姿、明日の星を掴めよ、石井その手で

七番、ショート、梵英心

♪燃えろ燃えろソヨギ、勝利を目指し走れ、燃えろ足とパワーで、打てよエイシン

八番、キャッチャー、石原慶幸

♪南の空に赤く輝く一番星、広島に夢を運ぶ石原慶幸

九番、ピッチャー、前田健太

♪振らな何も始まらないから、強気で一か八かフルスイング

という事で、今日こそ勝っち勝ちやな。

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足利の藤

好きな花は何ですかと問われれば、やはりベタを承知で「桜」と答えてしまう。

次に好きな花はと問われれば、少し悩むかも知れないが、恐らく「藤」と答えるだろう。そう、私はあの藤の紫だか青だかわからないような妖しい色が、結構好きなのだ。

その、藤の季節がやってきた。

昨年は、亀戸天神へ藤を見に行って来た。大変見事な藤であった。

今年狙っているのは、栃木県足利。独りでのんびりと電車を乗り継いで、とも思ったのだが、この時期にはどうやら「足利藤まつり号」という特急列車が上野駅から出ているそうなので、それに乗らない手はない。次の休みの日に、足利に行ってみよう。

さあ、今週末から京都です。

5月16日(土)と5月17日(日)にライブをします。

16日は深草ざぶざぶでサックス黒田雅之、ベース椿原栄弘、ドラム副島正一郎という素晴らしいメンバーとのカルテット。

翌17日は東山丸太町ZACBARAN、同じくサックス黒田雅之、そして私が昔からとても可愛がっているベースの鶴賀信高とのトリオです。

関西の方々、是非いらっしゃって下さいね。

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2009年5月12日 (火)

今日の一首

願わくは
花の下にて春死なん
その如月の望月の頃

西行法師

さ、昼のレッスンが終わったので、演奏の仕事行ってきます。

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2009年5月11日 (月)

明日は大塚

明日は大塚All in fun で、ハーモニカ皆川和義氏とデュオ演奏です。

平日なので大抵の皆さんはお仕事かもしれませんが、お仕事帰りなどにふらっと寄ってみて下さい。

5月12日(火)東京大塚All in fun 
tel 03-3987-6242
http://allinfun.jp/
harp:皆川和義 piano:福島剛
19:30~start  music charge:2000円

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Day Dream Believer

忌野清志郎という人の事を、私はあまり知らない。

だから、亡くなったという話を聞いてみても、実はさほどのショックなどはない。

勿論、彼が偉大なアーティストであった事は何となくだが知っている。私の周りにも、彼に多大なる影響を受けたと言う人は数多いるし、そのように誰かに素晴らしい影響を与える事の出来る人は、やはり尊敬に値する。

知人のブログなどでも、彼の死に対する悲しみを綴ったものを見る。彼ら一人一人の悲しみを、私が「わかる」などと言ってしまうのは大変お門違いな気もするが、例えば私にとって大事な人が亡くなった時の悲しみをそこに照らし合わせてみれば、少しくらいは想像出来る。

私は、そういう風に、忌野清志郎に縁もゆかりも薄い。

なのに何故だろう。「デイドリームビリーバー」という歌を聴いていて、これを歌っているオッチャンがもうこの世にいないのだな、と思うと、とても切なくなる。

亡き母親に捧げたと言うこの歌は、大変素朴な歌詞とメロディなのだが、不思議と私の心を打つ。

そして、少しだけ、涙のようなものが込み上げてくる。

『Day Dream Believer』

もう今は彼女はどこにもいない
朝早く目覚ましが鳴っても
そういつも彼女と暮らしてきたよ
喧嘩したり仲直りしたり

ずっと夢を見て安心してた
ぼくはDay Dream Beliaver
そんで彼女はQueen

でもそれは遠い遠い思い出
日が暮れてテーブルに座っても
ああ今は彼女、写真の中で
優しい目でぼくに微笑む

ずっと夢を見て幸せだったな
ぼくは
Day Dream Beliaver
そんで彼女はQueen

(中略)

ずっと夢を見させてくれてありがとう
ぼくはDay Dream Beliaver

そんで彼女はQueen

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2009年5月 9日 (土)

久しぶりに電車に乗って

電車に乗って千駄ヶ谷まで。電車に乗るのがひどく久しぶりな気がしたが、考えてみれば5月4日以来だった。たったの五日程度で懐かしさを覚えるというのも奇妙な話だ。

朝からレッスン。今日は夜までずっとレッスン。ひたすらに音楽の話をし続ける。コードの話からスケールの話。黒人達の歴史の話。インドの神々の話をする事もあれば、果ては実存主義からポスト構造主義まで。我ながら話がぽんぽん跳んでいって可笑しいが、それはある必然性に支えられているので仕方がない。全て「音楽の話」なのだ。

喋りながら自分で新たな発見をする事もあれば、これまでの自分の誤認識に気付く事もある。教える事と教わる事が、どちらなのだかわからなくなる。面白い。

総武線が両国から浅草橋に向かう時に、電車は隅田川の上を通過する。私は嘗てこの隅田川の風景を切り取って一つの楽曲を書いた事がある。タイトルは何の捻りもなく『隅田川』。向島の辺り、白髭橋と業平橋の間に桜橋という小さな橋が架かっているが、その橋の上から浅草のネオンを見た光景で、私は自分で書いた楽曲にも関わらずその曲が気に入っていて、たまに演奏する。

一週間ほど前にハーモニカ皆川和義氏とベース長谷川明弘氏とのトリオで演奏した際にもその曲を演奏して頂いたが、思っていた以上に満足のいく出来となった。ハーモニカの音色を想定して書いた楽曲ではなかったが、意外なほどにその音色にハマった。メインのメロディをハーモニカに一任して、ピアノで夜の闇と水の流れと浮かび上がる光を描く事が、愉しかった。もう少し方法を練り上げていけば、まだまだ猥雑で美しいその情景を切り取る事は可能だ。音楽というものの持つ限り無い可能性に、頭を垂れる。

そんな事をぼんやりと考えていると、電車は四ツ谷を越えて信濃町へ。また神宮球場へカープ−ヤクルト戦を観に行きたいな。

ぼんやりと電車に乗る時間。そんなものを、どうやら私は愛しているらしい。

見知らぬ人達と顔を合わせ、言葉も交わさずに別れていく。子供の泣き声が聞こえる。

目的地に着いたら、私も駅を降りて歩いていく。

西原理恵子が言うように、やはり人生と商いは止まらない列車だ。

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2009年5月 8日 (金)

絵島という女の見た景色

先日、歴史上の謎に迫るという主旨の番組がやっていて、偶々見た。

八代将軍吉宗の将軍就任について、二つの説を出し、どちらの節が有力かという事を視聴者に問う、という番組であった。

二つの説とは、

・大奥の権力争い説

・吉宗の母親の陰謀説

の両説であった。

先に挙げた、大奥の権力争い説の中で、キーマンとして登場する絵島という女がいるが、この女の生涯に、私は大変な興味を惹かれた。少し、その事を暇つぶしがてら書いてみたい。

吉宗の先代の将軍であった家継は、四歳の幼さであった。先々代の死により、急遽据えられた将軍であったのだ。

幼い将軍が擁立された折には、実質的な政治を担当する後見人が必要となる。その後見人の候補となったのが、徳川御三家であった吉宗と、同じく御三家の尾張の藩主(名前失念)であった。つまり、家継が将軍ではあるものの、実際的な政治を行うのはそのいずれか、という事だったのだ。

その覇権争いに一枚も二枚も噛んでいたのが、大奥の存在であった、というのだ。

当時の大奥が抱えていた女性の数は、約三千人だったという。物凄い大所帯だ。

そしてそれだけの数が集まれば、大奥の中でも権力争いが起きる。当時の大奥は、月光院という女性と天英院という女性の二派真っ二つに分かれていた、というのだ。

そしてこの月光院と親密に結びついていたのが先に挙げた尾張藩主、そして天英院と結びついていたのが吉宗だったという。将軍世継ぎ問題は、即ち大奥の覇権争いにも通じていた、という事になるのだ。

当初、尾張と結び付いた月光院派がこの覇権争いを優位に進めていた。将軍の後見人にも、尾張藩主が就任するような流れがあったという。

その流れを一変させたのが、絵島という女の起こしたスキャンダルであった。

絵島という女は、月光院派のナンバー2であった女だ。この女が、歴史を変えるようなスキャンダルを起こした。

絵島は元々芝居が好きで、しばしば大奥を出て観劇に出掛けていた。これ自体は何ら問題のある事ではない。

ある日、いつものように絵島が観劇に訪れた所、その一座の看板役者である生島某という男と行きずりで一度の密通をしてしまった、というのだ。無論その真相は定かではない。相反する天英院派の策略であり、デマであったという可能性も十分にありうるのだから。しかし、これが大問題となる。

大奥の女性というのは、将軍家に尽くす為の女性集団なのだ。その女性が、将軍以外の男と不義密通となれば、まさに職務に反する大罪であった。

結局、この絵島生島事件をきっかけに月光院派約1500名は大奥を追われ、大奥の覇権争いには天英院派が勝利、世継ぎ問題も吉宗、という事で決着が着いた。

さて、私が非常に強い興味を惹かれたのは、「その後の絵島」についてであった。

絵島はその責任を問われ、長野県伊那市高遠村という所に幽閉された。三十歳を少し過ぎた所であったという。

この幽閉されていた屋敷が現存しており、テレビではその部屋を映し出していたが、その部屋を見た刹那、私はある戦慄を覚える事となった。

屋敷の外は鉄杭で固められ、窓には強固な格子が嵌められ、決して中からは脱出出来ない仕組みになっている。外には常駐の見張りもいる。絵島に与えられた空間は、六畳ばかりの「何もない空間」だったのだ。

一日に食事は一度、一汁一菜の質素なもの。それ以外は、見事に「何もない」という。

ただ、庭の景色を眺めながら、日々は過ぎていく。何もない日々が、ただ、過ぎていく。絵島は、六十歳過ぎで没するまで、三十年以上もの時を、そのように「ただ過ごしていた」というのだ。

それを考えた時に、私は恐怖に震えた。或いは、死よりも過酷な日々だったのではないだろうか。生きながらにして、完全に他者との関わりを断絶され、同じ景色を同じ所から只管に眺めるという人生。選択肢は、ない。

絵島はその格子の向こうに何を見ていたのだろうか。私はそれを思うと胸が締め付けられた。いくら人生において「諦める事」が大事だったにしても、どれほど諦めればそこまで過酷なほど退屈な日々に自らを組み込んでいけるのだろうか。私は、そう思った。

私も、様々な物事を諦めながら、それでも必死に前を向いて何とか生きている。それは私が私自身の人生に「まだ退屈していない」証拠だとも思っている。

いつかはカープも優勝出来るかも知れないし、いつかは私にも本当のブルーズが奏でられるかも知れない。魚釣りだって愉しいし、酒はいつも美味い。生きていればまたいつか君に会えるかも知れない。

或いはいつか。そんな「希望」にすがりながら、何とか生きている。お陰であまり人生には退屈せずにすんでいる。

絵島はどうだったのだろう。

何を思って死んだのだろう。

拳の中で、爪が、刺さった。

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ダブリンの1日

前後不覚になるまで、久しぶりに酒を鯨飲、痛飲する。普段なら舐めるように呑む酒を、大口でがぶり、またがぶり。本日の二日酔いがいささか鬱陶しいが、昨夜の酒を思い出すと、ほんの少し痛快な気分にもなる。

漫画でジョイスの『ユリシーズ』を読む。ひいひい言いながら以前日本語訳の小説を読破した事があったので、何となくそれを思い出しながら。レオポルド・ブルームという主人公が私はとても好きで、それが登場するからひどく懐かしい気分になる。

Metempsychosis

なんて言葉も懐かしい。

1904年、6月16日のダブリンのありふれた風景。

同じ1日は二度とやって来ない。

もう一回ぐらい読んでみようかな、『ユリシーズ』。

面白いよ。

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2009年5月 7日 (木)

休憩

本日の練習一発目は、モンクの「Trinkle Tinkle」のコピー(模倣)。何だよ、これ、超ムズい。

誰だ、モンクはピアノが下手とか言ってたやつ、出て来い!

モンク、すごい上手いじゃん。

音源と聴き合わせて、弾いてみるけど、モンクは一音一音の芯がすごい。ピアノもフォルテもふわっと弾いてない。脱力してるなあ。

さ、気分転換終わり。もっかい練習。

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正常な食欲

ここの所あまり食欲もなくて、図らずも念願のダイエットが少し成功した形となっていた。一週間ちょっとで4kgのダイエットに成功だ。これはこれで良かったのかも知れない。

本日の昼間には、「正常な食欲」が訪れた。極めて直情的で動物的な欲求だ。

「おれ、なんか、くいたい」

頭の中で原始人のような私が記号のような象徴のようなその言葉を呟くと、一目散に台所へと向かった。

冷蔵庫の中を物色してみると、何と、買い置きの「長崎ちゃんぽん」があるではないか。

たけしは「ながさきちゃんぽん」をてにいれた!てててれってーてってー

ドラクエ風に頭の中で音楽が鳴り響く。

早速調理。所詮は冷凍食品であるから、調理にはさほど手間取らない。ものの5分程度でちゃんぽんが出来上がり、実食開始。激烈にウマイ。

私はパンよりも米よりも、何よりも麺が好きなのだ。ラーメン、うどん、蕎麦、そしてちゃんぽんも言わずもがな。麺を啜る行為は、神が私に与え賜うた喜びの一つであるのだ。ウマイウマイと貪り食う。

完食した後、メタボである私は黒烏龍茶を呑む事も忘れない。石橋を叩いて渡る繊細さと、ちゃんぽんを一気に啜る豪胆さを併せ持つ男、それがこの私だ。

さて、今から珈琲を淹れて、いつもの練習に戻らなくては。

そうそう、昨夜の事。あまりにも暇で、これまでに手書きした譜面類の整理をしていたら、一冊80曲入りのファイル、ついに3冊目が完成した。つまり240曲の自分の手書きの譜面。それが何の自慢になる訳でもないけれど、大量の譜面を全てアルファベット順に並べ替えて整理すると、なかなかに気分が良い。3冊目のファイルには、意図した訳ではないけれど、Thelonious Monk の楽曲が多く収録されていた。10曲くらいあったかな。

さ、練習しよっと。

今日は野球はナイターです。昨日は「赤いハンカチ王子」、負けちゃったけど、今日はマエケンだから期待してしまう。ルイス、マエケン、大竹の時ぐらいは確実に勝ちにいきたいもんな。

夜はヤマが構ってくれるっぽいから、久しぶりに呑みに行こうかな。

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2009年5月 6日 (水)

応援歌

敵チームではあるのだけれど、中日の応援歌は好きだなあ。

いいぞ、頑張れ、ドラゴンズ、燃えよドラゴンズー

ってやつ。

基本的にセ・リーグのチームでは、巨人と阪神以外はどこも結構好きなんだよね。

広島が一番好きなのは言わずもがなとして、ヤクルトなんか結構好きだもんなあ。横浜も中日も好き。

さっきまではピアノの練習の片手間にテレビ観戦してたけど、7回以降は張り付いて見ようっと。さあ、一点差。逆転逆転!

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本日は「赤いハンカチ王子」

我らの広島カープは、本日14:00からは、比較的相性の良い中日ドラゴンズとの一戦。先発予想は、「赤いハンカチ王子」こと斎藤悠葵(サイトウユウキ)、中日は朝倉だったかな。

ここまで見ていると、斎藤も朝倉も良い時と悪い時のバラつきが結構ある。今日はどっちだろう。

栗原が復調してきているのはデカい。

さあ、再び貯金生活いきましょう!

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2009年5月 5日 (火)

大竹寛

大竹寛の好投により、カープが中日に勝利。やっと覚醒してきたかな、大竹くん。

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剛、ふたたび

過日、当ブログ上におきまして非常に感情的な発言が私にありました。普段からお読みのお兄イ様方お姉エ様方におきましては、大変お見苦しいものをお見せ致しました事、ここに深くお詫び申し上げます。

という事で、以上は謝罪文でした。

数日前にこのブログ上で醜い言い争いなんぞをしてしまった。

深く後悔している。

最終的にこちらからケツを捲って脱兎の如く陳謝→逃亡!というヘタレコンボをかました所、思いの外すんなりと相手も引き下がってくれて事なきを得る。相手にも感謝だ。

やってみてわかったのは、ウェブ上の言い争いというのは、リアルなそれの何倍も疲れる。リアルな生活では「怒らない」が今年の目標なのだが、それはウェブ上にも大いに適用させていこう、と決意を新たにした。

目を見ながら話すのは色んな意味で楽だ。五感の全てを総動員して相手の言うことを聞けるのだから。しかしウェブは違った。

そもそもブログを書き始めた時に、私なりに目標があった。

「下らない事ばかりを書き続けて、日本一下らないブログを作ろう!」

という目標である。

師匠の命日であるとか、彼女にふられた日などは多少おセンチな事も書いてしまう。それは仕方ない。けれど、それ以外の時には私の持ちうる知性(別名:痴性)とボキャブラリーを駆使して、最大級に下らない事を書く事に心を砕いていた筈なのに。ウンコチンコという小学校低学年の男の子が脊髄反射で喜ぶキーワードを散りばめ、手淫にエロという深夜ラジオに首ったけな中二男子が喜ぶキーワードを連発する事で、下衆な笑いをクリエイト!そういう事がしたかった筈なのに。

過日の一連のコメントを恐る恐る読み返してみると(もう本当に嫌だったからまともに読んでも書いてもいなかったんだけど)、驚愕。一言で言えば、「野暮」。何こいつムキになってんの?超ダセえ。私は私に対してそう思った。

「下らない事」は私にとってはとても素晴らしい事だが、「野暮な事」は、悪しき事なのだ。

わー、超野暮だー。

そう思うと、失恋に心が癒えきっていない私の繊細なガラスハートは更に羞恥にまみれた。もう泣きっ面に何って言うんだっけか?こんな時!

誰かから怒られたり非難された時には、何はなくとも謝っておけば良いのだ。つまらぬ弁明や反論はいらない。頭を下げておけば、勝手に小言は頭上を通り過ぎる。そういうものだ。

生意気を絵に描いてみたような私は、老若男女を問わずに散々無益な自己主張など繰り広げてきたが、良い結果をもたらした試しは一度たりともなかった。酷い目にしか遭った事はない。そんな私を「こいつは馬鹿だから可愛い」と言って可愛がってくれた人も何人かはいるが、そういう人達は「嘗て生意気だった人」達だ。皆、そこから自意識との折り合いを巧いことつけていった、現在では「とても優しい人」達なのだ。私も、彼らのようになりたい。音楽家である前に、私は人間なのだ。レイモンド・チャンドラーが言うように「強くなければ生きていられない。優しくなければ生きている資格がない」。強く優しくある事、これは今後の一つの大事な指針だ。

ブログは、書き始めてから多分三年くらい経つけれど、書いちゃいけない事っていうのもあるんだね。

今回、レッスン中の私の発言なんかも「書くと超危険」っていう事もわかった。何だか国歌斉唱で不起立とかしてクビになっちゃうような公務員教師の悲哀も少しだけわかった。確かに私も荒唐無稽な発言だらけだもんなあ。ピアノのレッスンなのに、「ピアノが弾けたら何だっていうんだ!」とかたまに熱く言ってる時あるもんな。また有識者の方々に怒られちまうから、とてもじゃないけど全ては書けないけど。

今私の所でピアノを習っている30人ぐらいの方々は、皆それなりに変わり者ばかりだ。全員大好きだけどさ。きちんと全員上手くなって、大変「良く」なっているからそれで良いのだ。これで良いのだ。

昔、学習塾で英語の教師のアルバイトをしている時に、「ヤンキーとか心がねじくれ曲がったガキしか教えたくない」と思った事があったのだけれど、今もそれは変わっていない。個性のキッつい生徒に囲まれて、刺激が絶えない。それは講師業としては至上の喜びだ。

明日から三連休。金も無いので、引きこもる。久々にがっつりと基礎練が出来るなと思うと、それはそれで心が躍る。

さあ、今が正念場。

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2009年5月 3日 (日)

前言撤回

やっぱり毎日更新しません。

もう何だか書くの面倒くさい。

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2009年5月 1日 (金)

DJたけしの滑稽喜劇

ハーイ、パソコンモニターの前のボーイズ&ガールズ、今日も元気に心を病んでるかい?

たけしお兄さんは?って、私は、かい?

ああ、間違いなく病んでいる!ばっちりだ。安心してくれて良いぞ!

ウチの近所の家の垣根に、白くて小さな花が一面に咲いているんだ。名前は知らない。けれどとても良い匂いがするんだな。私はその匂いを嗅ぐと、途端に気が狂いそうになるんだ。大きな声で、叫びたくなってしまうんだな。

ゴールデンウィークは、みんなはどこかへ出掛けたりするのかい?羨ましいな。たくさん綺麗なものを見てきて是非とも心をリフレッシュさせてきてくれ、と優しい科白の一つも言いたい所だが、今の私は生憎そんな気分じゃあない。ゴールデンウィークには、部屋で孤独に鬱屈として、そして焦燥感を募らせながら、心の闇を深くこじらせてくれたまえ。これが私からの願いだ。私も同様の事をしてみるつもりだから、そういう意味では君は独りじゃない。大丈夫だ。

最近では新型インフルエンザが流行っているらしいな。どうやら死に至るケースも稀ではない新型らしい。日本でも一人目の感染者が見つかったと今朝の新聞に書いてあった。

不謹慎なのかも知れないが、私は早くそれに感染してしまいたい。私は安らぎなんて求めちゃいない、苦しみだけを求めているんだ。

自尊心の陵辱、自我の崩壊、いつまでも平静の正気を保ちながら、カタルシスは未だ来ない。ただただ、重苦しい閉塞感だけが共にある。

止まない雨は無いらしい。明けない夜は無いらしい。

けれど私は雨が止むのを恐れている。朝日が昇るのを恐れている。夜の闇と、振りつける雨の痛みで全てを隠し通したい。私を白日の下に晒すな。御為ごかしな、前向きな感受性を私に押し付けてはいけない。私には私なりの後ろ向きな感受性があるのだ。心配には及ばない。

排泄と睡眠を繰り返しながら、無意味に日々を浪費して、それを誰かに咎められもせずに私は生きる。

自己顕示を繰り返してみても、私は見えざる存在だ。透明人間現る洗われる。洗剤が目に沁みる。切り取られた世界の片隅で、どんなに大声を上げてもどこにも届かない。徒手空拳。暖簾に腕押し。

無情に無常に生きるのではなく、無意味に生きなくてはならない。そして無様に。

という訳で5月最初のこの日、昨年の五月病も完治し切らぬままに今年も五月病全開の私がお届けしたこの滑稽喜劇。本日はこれにてお開きだ。

シーユー!

また来世で!

バイバーイ!

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