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2009年4月16日 (木)

私的妄想野球観戦

納豆ご飯に味噌汁という純和風テイストの朝食を採りながら、新聞をパラパラとめくっていた。

スポーツ欄をちらと見れば、昨日もカープは勝ち勝ち。宮島さんの神主が言うことに間違いはないのうとほくそ笑んでいれば、傍らにはふと気になる他球団の試合結果が。

巨人−ヤクルト戦である。結果詳細は失念したが、確か6対2で巨人の勝ち、との事。私の興味を惹いたのは、その両チームの先発投手である。

巨人の先発はセス・グライシンガー、そしてヤクルトの先発は木田優夫とあった。

これにピンと来る人も少なくないのではないだろうか。

グライシンガー、木田共に、「古巣に対して投げる」という構図である。

グライシンガーは、一昨年、ヤクルトスワローズに所属し、最多勝投手の誉れに輝いた。巨人はヤクルトスワローズの四番バッターであったアレックス・ラミレスと共に、高年俸をもって自チームに迎え入れた。私はこの補強に対しては未だに反感を抱いているが、それはこの際は置いておくとして。

対する木田優夫は、巨人軍において先発から中継ぎ、更にはリリーバーとして嘗て大車輪の活躍をしたベテラン投手である。その後、肘の手術による成績不振からオリックスにトレードに出され、更には海を渡りメジャーリーグにも挑戦した。日本球界への復帰の地がヤクルトスワローズという球団であり、現在もヤクルトの投手陣の一角を担っている。

さて、ここまで紹介した所で、当然私の脳裏に浮かぶのは、「巨人を追い出され、最終的にヤクルトに拾われた木田」と「金でヤクルトを裏切り、巨人に移籍したグライシンガー」という両者の構図である。

かなり私の私見と独断と偏見にまみれた構図なので、野球ファンはまともに相手すると疲れるぜ。

無論、プロフェッショナルの世界なので、より高い賃金のチームでプレーするのが当然であるし、結果の出ない者から切られていく世界であることもわかっている。しかし、それでも考えてしまう。

「両者の心中たるや、いかほどであったのだろうか」、と。

勝手にストーリーを妄想すれば、観戦の醍醐味は一層増すかも知れない。私はいつも勝手にそういうストーリーを妄想しながら野球を見ている。

カープ戦において、ヤクルト福地や巨人木村拓、阪神金本が活躍する時の複雑な心中。逆に、阪神戦において我らの赤松や喜田剛が活躍した時の爽快感は、まさしく妄想の賜物である。ちなみに「優勝出来るチームでプレーしたい」とか何とか、泣きながら阪神に移籍した某氏に関しては、打てば打つだけ腹が立つ。ファンというのはかくも勝手なものなのだ。

たかだか球を投げて棒でひっぱたくだけのゲームである。

けれど、そこに無数のドラマを脳裏で追えば、球場は途端に人間劇場へと変貌する。

さあ、本日は横浜戦。移籍してきた石井琢朗は、どんな活躍を見せてくれるだろうか。

移籍していった森笠繁、彼にも少しは頑張っていただきたい。

今日はレッスンなので、帰ったらスポーツニュースで見ます。

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