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2009年1月

2009年1月31日 (土)

1月31日

三年前の今日、あなたが死んだ。

全く現実味もなかったけれど、やっと最近あなたが死んだっていう事をリアルに受け止めるようになってきた。だからあなたの事を少し。

あなたが、死んだ。

ぼくは、自分でも不思議なくらい淡々としていた。最愛の人が事切れる瞬間を目の当たりにしていたにも関わらず、冷静だった。

心電図の規則的なリズムを刻む電子音が徐々に遅くなり、終いにはぴいいいいっというロングトーンに変わった。

ああ、死んじゃった。

そう、思った。

たったそれだけだった。

1月12日に頭の血管が切れて倒れてから、ぼくはずっとあなたの傍にいた。だからかも知れない。日々、「良くないですね」なんていう医者の言葉を聞いて、出血のせいでばんばんに腫れた脳のCTを見て。今更死んじゃいましたって言われた所で動じようがない。

だから死んだ時だってとても冷静だった。

ひょっとしたらそれはとても幸せな事だったのかも知れない。ぼくは単純にあなたの近くにいたかったんだもの。死に目まで見れたし、あなたの骨も食べた。幸せかも知れない。不遜に言うけれど、ぼくは誰よりもあなたの事を愛していた。

ぼくはあなたに人生を動かされた。

あなたに会ってなかったら、きっとピアニストなんかになっていなかったと思う。うじうじと、面白いんだか面白くないんだかわかんないような人生を生き続けていたかも知れない。

あなたは、つまらない人間のつまらない人生を、変えてしまった。何だかうきうきするもの。お陰で今日もうきうきしてた。

ぼくはあなたが死んだ時に、反射的に「京都を出よう」って思った。あなたの素晴らしさを、ぼくが世界中に伝えてやろうと思った。

まだまだピアニストとしても人間としても未熟だけれど、ぼくはこれからも日々精進して、もっともっと良いピアニストになります。他人からも世間からも評価されるように頑張ります。

人から褒められたその時に、エラそうに言ってやるんだ。

「ぼくの師匠は市川修ですよ、当たり前じゃないですか」

って。

だから、大丈夫。

早いですね。三年間。

世界一のピアニストはねえ。

市川修で決まりなんだよ!

うん

何だ

まあ

あれだ

今日はちょっと暗いけど許してね。

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2009年1月29日 (木)

TAKA TONE LIVE 2009

いよいよあと一週間と少しです、今年最初のTAKATONE LIVE。

先日池袋でリハーサルをしてきましたが、軽く流しながら、打ち合わせしつつのリハーサルだったのに、マアすごいですわ。流れるグルーブ、奏でるトーン。このTAKATONE LIVEの時はいつも思いますが、ホント、スゴいメンバーと一緒にやらせて頂いているなと実感します。

シンプルで、スタイリッシュで、情熱的で。うん、何て言って良いかわからないんですけど、とにかくすげえカッコいいんですよ。

今回は2月6日の東京を皮切りに、2月8日が山梨、2月11日が静岡の三カ所のツアーです。

ぼく個人的にはこないだのリハーサルからたくさん宿題を持って帰って来ました。ここから一週間ちょっとは、完全にジャズタップ漬けの毎日です。

共演する素晴らしいミュージシャンは、
タップ:川村隆英
ベース:イチタカタ
の両氏。ピアノがぼくです。

東京江古田のバディでのライブに関しては、以下に詳細とチケットの予約先を記しておきますから、気になった人はどうぞいらっしゃって下さいね。

2月6日(金)
東京江古田BUDDY
東京都練馬区旭丘1-77-8
http://www.buddy-tokyo.com
open18:30~
start19:30~
¥4000(1ドリンク付)

チケット問合わせ
09096793599
i-am-taka-slyde@ezweb.ne.jp
(川村隆英)


ていう感じです。宜しく!

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2009年1月28日 (水)

移転

最近、こちらのブログではもっぱらしこしこと創作文を書いてアップするという事を繰り返していたのですが、「ライブスケジュールがものすごく見づらい!」という苦言を頂きましたので、創作文だけを集めたブログを急遽作成、そちらに移しました。

「どうにもならん」
http://takeshi-fiction.cocolog-nifty.com/blog/

アメブロとか使ってみたかったんだけれども、よく使い方がわかんなかったので、結局またニフティにしちゃった。まあいいや。

頂いていたコメントも消えてしまったので、それは本当にすみません。

書いている最中の「芝浜」、もうちょっと続きます。読んでくれている人はありがとうございます。

今後は創作は上記のサイトに。日々の戯言はこちらに書いていきます。よろしく。

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2009年1月24日 (土)

上野アリエス

本日上野アリエスでライブです。

ハーモニカ皆川和義、ベース長谷川明弘、ピアノ福島剛のトリオです。

多分19:30〜。

よろしけりゃどうぞ!

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2009年1月 5日 (月)

スケジュール、1月と2月

さて、年頭から駄文をひたすらに綴っていてばかりいてもアレなので、今年のライブスケジュール、現在決定している分だけでもアップします。

昨年の11月と12月は、極端にライブを減らしました。

練習したかった、っていうのもあって。

ばんばんやっていきます。どうぞ見に来てやって下さい。

1月9日(金)東京大塚 Welcome Back
tel 03-5957-5141
http://www.welcomeback.jp/
harp:皆川和義 pf:福島剛
初めてのお店、大塚ウェルカムバックです。タイバンあります。ぼくらはトップバッターのようで、18:30~19:30ぐらいの出番だと思います。
18:30~start  music charge:2000円

1月16日(金)東京大塚Espeto Brasil 
tel 03-5979-4433
http://espetobrasil.hp.infoseek.co.jp/index.html
harp:皆川和義 electric piano:福島剛
二週続けての大塚で。久しぶりにエレピ弾きます。弾けるのか?やれんのか?やってやるって。
19:30~start  music charge:1500円

1月17日(土)京都岡崎ZAC BARAN
tel 075-751-9748
http://www.secondhouse.co.jp/zacnew.html
sax:黒田雅之 b:鶴賀信高 pf:福島剛
11月に引続き、京都のザックで。ここでは何故だかいつもリラックスして出来ます。アホ全開でいきます。
19:30~start  music charge:1200円

1月18日(日)京都深草ざぶざぶ 
tel 075-642-6348
sax:黒田雅之 b:椿原栄弘 ds:副島正一郎 pf:福島剛
http://www7a.biglobe.ne.jp/~zabuzabu/
京都深草のジャズの名店、ざぶざぶにて怒涛のカルテット。前回は少々難曲も多かったのですが、今回は普段のアホ路線を激しく希望します。黒ちゃんヨロシク。
19:30~start  music charge:1800円

1月20日(火)東京中野 Bright Brown
tel 080-3024-4685
http://www011.upp.so-net.ne.jp/nakano-BB/
harp:皆川和義 pf:福島剛
中野の隠れ家的ブルーズバーでのデュオ演奏。チャージも安めなので、お気軽に是非。
20:30~start  music charge:800円

1月24日(土)東京上野 アリエス
tel 03-3831-0523
http://www.jazz-cygnus-aries.co.jp/aries/ari-top.html
harp:皆川和義 b:長谷川明弘 pf:福島剛
珍しいハーモニカトリオ。お店のピアノはグランドピアノで良く鳴るんです。愉しみです。
19:30~start  music charge:2000円

2月6日(金)東京江古田 Buddy
tel 03-3953-1152
http://www.buddy-tokyo.com/
tap:川村隆英 b:イチタカタ pf:福島剛
約半年振りの「TAKA TONE」です。こんなに素晴らしい面々とまたやらせていただきます。最高のジャズタップライブを生で是非!
19:30~start  music charge:4000円 *要予約

2月11日(水祝)静岡袋井 MAM' SELLE
tel 0538-42-6440
http://music.geocities.jp/mamselle33/
tap:川村隆英 b:イチタカタ pf:福島剛
「TAKA TONE」第二弾は静岡から。静岡でライブやるの、初めてです。
18:30~start  music charge:3500円 *要予約

*上記「TAKA TONE」ライブにつきましては、以下より予約お申し込み下さい。
http://www.taka-tone.com/

2月20日(金)東京金町 Jazz inn Blue
tel 080-1263-0955
http://www.jazz-inn-blue.net/
b:長谷川明弘 ds:松永博行 pf:福島剛
ひっさしぶりです!トリオです!自分がリーダーのバンド、やるのは大変なんですけれど、やりがいはものすごくあります。オススメのピアノトリオです。
19:30~start  music charge:1500円

とりあえず、以上です。時間かかったなあ、アップするの。是非見に来てやって下さい。

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2009年1月 4日 (日)

傲慢で、不遜に

前回、簡単に今年の目標を書いてしまったが、それは極めて具体的な目標だった。あくまでも自分の頭の中でではあるが、様々な計画は既に進行中であって、それらの計画を頓挫させないための、自分に対するプレッシャーでもあった。

ライブの増加、CDの制作、日々の練習。

そういった目標は全てある程度の具体性に基づいている。

そのためには何をしなくてはならないか。逆算をする事によって今するべき事は決まってくる。

それはそれで大事な事だとは思うのだが。

対照的に、抽象に基づいた目標も、ある。

抽象こそは、全ての具体性に先んじるのではないだろうか。それは当然、年頭の抱負においても。

そういった抽象的な目標。設定したい。

・昨年よりも、ずっと傲慢に、謙虚さなどかなぐり捨てたい。

・「オレって、天才だあああ!」と心の底から思い込みたい。

これが私の目標だ。

非難の言葉を浴びるかも知れない。しかし、私にとっては、傲慢にいる事、挙げ句の果てに勘違いして過大な自己評価をする事は、極めて重要な事なのだ。

我ながら、「貴様のその自信はどこから来てるんだ?」と自問したい程に、私は自信家である。

実力の伴わない自信家。確かに無様で惨めな事この上ないが、よくよく考えてみれば、この性質があるからこそ私は今までやってこれたのではないだろうか。

一昨年、東京に戻ってきた。東京のジャズシーンに、低姿勢にケンカを売りに来たつもりだった。自分の中では勝算はあった。

しかし、いざ勝負、となった時に、蓋を開けてみれば私の惨敗であった。いや、正確に言えば、勝負の土俵にすら上がれなかったのかも知れない。

私のようにド下手なピアニストは、ほぼ誰からも相手にされなかった。

とても、悔しかった。

悔しかったのは、私が私に対して傲慢過ぎる程の自信を抱えていたからだ。謙虚に過少な自己評価などしていたら、私は「まあそんなものだよな」と苦笑混じりに溜め息をつき、そうやって自分を慰め、納得させていただろう。殊更に口には出さないが、私は自分の事を大天才だと思っているのだから、当然悔しいのだ。

悔しくて、練習をした。殆ど半べそをかきながら、唇を噛み締めて練習をした。そうした練習は、本当に私の血となり肉となった。結果としては、最良であったのだ。

音楽は勝負事などではない。それは当然の事だ。しかし、そういった当たり前の事をエクスキューズにして自らを甘やかすのは、私には妥当ではない。少なくとも今の私には。

29歳。今年には30歳になるが、まだまだ達観するには早過ぎる。もっと生意気に、傲慢にいきたい。悔しい思いをたくさんして、そんなものは楽勝で乗り越えてやりたい。

不遜に、いきますよ。もっともっと素晴らしい音楽を奏でてやる。美しくて、猥雑な音楽を。

マジに書きすぎて、だいぶ恥ずかしい。

追伸:山手線の中で、秋葉原〜池袋間、ぼくの向かいでずっとディープキスをしているカップルがいました。舌も絡め合っていましたし、お願いですから死んでほしいです。

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2009年1月 1日 (木)

一年の計は元旦に本当にあるのか

明けましておめでとうございます。

おめでとうございますだと!?本当は一番めでてえのは、てめえ自身だよ!などと私に暴言を吐かないで下さい。

正月というのは存外に暇なもので、家で何をするともなくだらだらとしてしまう。

摂らなくても良い過剰なカロリーを摂取してみたり、惰眠を貪ってみたりと、人としてのランクが一分おきに下がっていっているのが実感としてわかる。

少しくらい、今年の目標なんぞを立ててみようかと思いつき、ダラダラとパソコンをさわる。

今年の目標。

釣りに関する目標は以前ちらっと書いたから良いとして。

お仕事、音楽の方だな、問題は。

一月と二月には幾つかライブも入っているので、とりあえずそれらをクリアしてから色々考えなくてはいけないのだけれど。

今年の目標。

CDを作る。

ん?

言っちゃったかな?

こういう事言ってしまうと、後から自分の首を絞めるんじゃねえかなあ。

いや、CDを作る。

実は前から自分のCDが作ってみたくて、色々と考えてはいた。試作品を数回作ってみたりして、何となく作り方もわかってきた。

内容に関しても、結構昨年一年の間に考えてみた。

もうそろそろ作り始めて良い時期なんだよな。

自主制作、という形を採りますがきちんと「商品」として売れるものを作ろうと思っています。

つきましては、写真やイラストが趣味の方で、謝礼はあまり弾めないのですが、そういった酔狂なマネに付き合ってあげてもいいよ、という方は、私までご一報下さい。

他にも色々やりたい事もあります。

取り敢えずは日々の練習をきちんとしていく事が最低限ですな。

しっかりやりましょう。

今年も宜しくお願いします。

福島 剛

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