« ohmyJEEP、全てを許してやろう | トップページ | 宣伝 »

2008年8月27日 (水)

不便さへの憧れ

以下、キリンの新製品「氷結ZEROレモン」を呑みつつ、「よっちゃんいか」をねぶりながら、久しぶりにパソコンから更新。よっちゃんいかは超ウマい。つまり暇なのだな。

さて。

不便さ、というものをどこかで過剰に信奉していたりする。

それは恐らく余りにも便利で快適な環境に生きる自分に対する潜在的かつ無意識的な批判なのかも知れない。或いは、そういった事に対するコンプレックスの類なのかも知れない。二者択一で便利なものと不便なものの利用を選択するケースにおいて、私は便利なものを選ぶ事は多々ある。階段とエスカレーターがあればエスカレーターを選ぶだろう。徒歩よりも自転車、自転車よりもバイク、バイクよりも電車を選ぶように。利便性を享受することは、全くもって悪い事でも何でもない。ガスのない生活は不便だ。電気のない生活は不便だ。それは、間違いない。

そもそも人類は不便性を嫌い、利便性を愛したからこそ文明を発展させてきた。それは向上心である。礼賛すべき人類の美徳の一つであると言ってもいいだろう。

だけどね、私は不便さを愛したい。何だか薄っぺらい甘えた理屈だな、と感じた方、あなたは全方向的に間違ってはいないが、私はあなたの「正論」など1ミクロンも聞くつもりはない。早く帰れ。具体的には左上の「戻る」ボタンを激しくクリックだな。帰れ!このスカポンタン!

全自動洗濯機よりも二層式、二層式より洗濯板、というこの趣味嗜好、お分かり頂ける方はいるのだろうか。いないのだな、それならばそれで構わない。みんな帰れ。

私がCDよりもアナログレコードを好んで聴くのにはそういった理由もある。懐古主義?ああ、全くもってその通りだ。

ただし、私は「エコ主義」の人間を嫌う傾向にある。懐古主義とエコは、私が考えていた以上に卑近な処に在るようで、私がこの自己満足的かつ独善的な懐古主義を披露した折には「でもそういうのって結構エコだし…」などとフォローを入れてくる輩もいる。何がエコだ。よし、今から鯨を殺して喰らおう。

エコを標榜する人間たちには、自分たちは「正論」を標榜しているという自負がどこかにある。それが私がエコを嫌悪する理由の一つだ。私自身も何かをリサイクルしたり無駄をなくしたりする事は全くもってやぶさかではない。むしろ積極的に取り組んでいきたいほどであるが、それを決して標榜したくはないのだ。

駅前などによくいる「何々に反対の署名をお願いします!」といったような連中の90%が嫌いなのだが、それは「良い事をしている(正論を吐いている)自分、超クール!」みたいな自己陶酔がありありと見て取れるからだ。そういう連中に「署名お願いします!」などと声を掛けられると、私はいつも心中で「お前らのやっている活動の中身なんか知りたくもないし、そして絶対に署名はしない!」と叫ぶ。ああいう活動にはもっとユーモアが欲しいな。

「日本国内の家賃を全て無料にする活動でーす、署名お願いしまーす」
であったり、
「ニートを法律で保護する運動でーす、署名お願いしまーす」
などならば署名しても良いかな、となってしまう。
或いは峰不二子ばりのナイスバディが寄ってきて、私の顎辺りを撫でながら「ねえ、お名前書いて下さらない?」と妖艶に聞かれれば、「ロンのモチだよ!」と二つ返事で名前を書かざるをえない。市民活動の全てが嫌いな訳ではないのだ。ユーモアのない活動が嫌いなのだ。

随分と話が逸れた。私が不便さを信奉している、という話であった。人間の生活には、必要なものと不必要なものがある。私は不必要なものにまみれて暮らしている為、それと対極にある簡素な生活をしている人々に、途轍もない憧憬の念を抱いてしまうのだ。テレビが必要なのだろうか。パソコンが必要なのだろうか。それらは「あれば便利だが、なくても何とかなる」というレベルのものである。

洗濯をするのも掃除をするのも料理をするのも一々不便な生活、そんなものも悪くはない。それでも何とか生きている生活、私はそういった生活に埋没していくことは今は出来ないが、強い憧れがある。いつか、してみたい。

でも、そういう生活をしている仙人のような人も、好きではない。何だか嘘臭くて。出来れば、ロト6をコンスタントに買いつつ一攫千金を狙っていたり、たまには合コンに出かけたりするほどの俗臭さがほしい。

しばらくは無駄なものにまみれた生活をしよう。その内、家がない人(俗称ホームレス)になってしまう可能性が高いから。ホームレスになったらお金を下さい。

|

« ohmyJEEP、全てを許してやろう | トップページ | 宣伝 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

今年の始めに我が家のテレビが壊れ…静かな生活を送るつもりだったのに…何故かオリンピックを堪能してしまいました。なかなか思うように事は進みません。パソコンが無いのは幸せだと思ってます。携帯は…今は好き嫌いとは別に必要。やはり思うようには行かないものですね。

投稿: のりまき | 2008年8月27日 (水) 19時34分

のりまきさんへ
不便な生活をしている人が偉い、とは思わないのですが、やはり憧れます。そうですね、なかなか思い通りにいかないもんです。もしも願いが叶うならインドの山奥で物凄い不便な生活がしたいです。

投稿: ふくしまたけし | 2008年8月31日 (日) 17時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ohmyJEEP、全てを許してやろう | トップページ | 宣伝 »