« 2008年5月 | トップページ | 2008年7月 »

2008年6月

2008年6月27日 (金)

境界の消失

最近、寝ればかなりの高確率で悪夢を見る。

先日も見た。私は蜂の大群に襲われて逃げ惑っていた。私が全速力で走っても蜂の群れは追いかけてくる。

私がお前たちに何をしたというのだ。お前たちは私に何の恨みがあるというのだ、そんな事を考えながら私は逃げ惑う。

しかし、蜂の早さには到底敵わない。私は蜂に追いつかれてしまう。そして蜂は、私のシャツの中へ入ってきて、私の背中に止まる。

私は「ああああ」と叫びながら夢から覚めた。夢か、恐ろしい。そんな事を考えていたら、夢の中で蜂に刺されたらしき場所が、実際にぽこっと腫れ出した。明らかに蚊やダニに刺された後ではない。膨らみが、随分と大きい。

正夢?

私は何だか恐くなる。

夢は、「非現実」だ。意識を持っている今が「現実」だ。

果たして本当にそうなのか?境界はどこだ?

何が現実で何が非現実なのかが、私の中で次第に解体されていく。様々な物事の輪郭が歪み、視界がちかちかと点滅したようになる。

刺されたのは「あちら側」の私だ。背中を腫らしているのは「こちら側」の私だ。原因とその帰結は分断されているはずではなかったのか。私はどこにいるのだ。

あまりに不思議な事が起きたのでついこうして書く始末。何も面白くないのに。

最近、このブログには笑いの要素が少ないなあ。

近いうちに「礼讃!スッピン女性」というタイトルで書こうかな。そうすれば多少は笑いの要素も増える筈だ。

あ、そう、本日ライブです。ノー・チャージカンパ制なのでお気軽にいらして下さい。ちなみにお店はうどん屋さんです。

6月27日(金)東京三軒茶屋 お山のすぎのこ
tel 03-5486-0094
http://www.oyamanosuginoko.com/
harp:皆川和義 pf:福島剛
19:30~start music charge:投げ銭(カンパ制)

| | コメント (4)

2008年6月25日 (水)

私の天使

本日は千葉のレストランでソロピアノを弾いてきます。ku-la、というお店です。詳細は以下のURLから。
http://www.ku-la.chiba.walkerplus.com/
確か19時30分スタートだったかな。頑張ろっと。

さて、数回前に書いたアフリカの民謡、『Malaika(スワヒリ語で「私の天使」という意味らしい)』を聴いた。鳥肌が立った、とかその手の感動はなかったが、何とも良い歌であった。しみじみとした趣もあり、また少し私の心を高揚もさせたり。素朴な歌、というのが一番の印象だ。とても気に入ったので譜面を書こう。今日のソロピアノでやろうかな、と考えるが、確か今日はBGM的にやってくれと頼まれていた筈なのに、殆どの曲がトラディッショナルソング、つまり民謡という事になりそうだ。良いのか?まあ良いか。

上述の『Malaika』、いくつかの音源を聴いたが、それらのアレンジはそのままピアノソロには使えない。もう少しアレンジを練らなくてはいけない。

アフリカ。

私はどこから来たのだろう。

私はどこへ行くのだろう。

それを考えると、頭にいつもアフリカが浮かぶ。

アフリカ。

| | コメント (2)

2008年6月24日 (火)

ふざけ論

レッスンでの事である。

普段、主題演奏の後に続くアドリブソロ部分を生徒に予め書いてきてもらう(作曲してきてもらう)という事をよくする。つまり厳密に言えば、アドリブ(即興)という事ではないのだが、作曲である。そこには各人の個性が様々に反映されるというのが面白い所なのだが、本日私はとても良い意味で生徒に驚愕させられた。

Nさんという生徒が『Little brown jug(茶色い小瓶)』のために書いてきたソロパートであるが、32小節の内、最初の16小節は何と中日ドラゴンズの落合監督の応援歌であった。Nさん本人はあまりネタが浮かばなかった上での苦肉の策だ、と謙遜していたが、いやいや、何を言うか。素晴らしいアイディアではないか。そういうユーモアは、ジャズという音楽の持つ素晴らしさの一つに違いない。

しかし、盲点であった。

私も自身の音楽にユーモアを取り入れようと日々苦心している。語弊を恐れずに言えば、「いかにしてふざけられるか」という事を比較的真剣に考えているが、野球の応援歌か。それは思い付かなかった。

Nさんはドラゴンズファンであるらしい。私も演奏の最中に何をトチ狂ったか、広島カープの応援歌を挿入しても良いのではないか。

そういった事は極論だとお読みの諸兄に一笑に付されるやも知れぬ。しかし、音楽の表現は、自由でありたい。歴史を学び、技術を研き、そしてそれをどこかで壊すのは決して悪い事ではないだろう。身に付けた技術や知識をそのまま出すのではなく、一度壊す事によって、大袈裟に言えば新しいものを「創る」のだ。

ふざける事は、則ち「壊す」事なのかも知れない。

私も、明日からまた心を引き締めて、より一層ふざけていこう。

今日も生徒に教えられてしまった。

| | コメント (2)

2008年6月23日 (月)

マライカへの興味

アフリカはタンザニアの民謡に、「マライカ」というものがある事を先日知った。音楽自体は未だ聞いていないのだが、その民謡にまつわる伝説は、私の心を捉えた。

    Malaika, na kupenda Malaika.
   Nami ni fanye je!
   Kijana mwenzio!
   Nashindwa na mali sina we.
   Ningekuoa Malaika.

   Kidegee, hukuwaza kidege,
        Ningekuoa mamio,

   Ningekuoa dada
   Nashindwa na mali sina we.
   Ningekuoa kidege.

早くこの曲を弾いてみたい。こういう時に、ピアニストで良かったなとつくづく思う。

アフリカに行きたい。

追記:たくさんいただいているコメント、近い内に返信いたします。

| | コメント (0)

2008年6月22日 (日)

徒然に

京都はなかなかにコクのある街だ。市役所前でリーゼントの80'sがツイストをばんばん踊っていた。球が走ってるねえ。

昼間に久しぶりに北大路いいちょラーメンでラーメンを食べた。むちゃくちゃ旨い。ゴシップが大好きな後輩が、あすこは1000万円でどこかからスープを買ったらしい、などとぬかしていたが、奴の言うことは東スポやBUBUKAよりも信用出来ないので、恐らく嘘だと思う。

京都は久しぶりに来てみると面白い。バスの中で赤旗新聞を読んでる人間が二人もいた。流石。

道中長野に行ったが、ものすごく愉しかった。ボンタンを履いたヤンキーを見た。テンションが上がった。それと私は痴漢などではない。何でもあるという事は何にもないという事なのだなと知った。

今日はパーティーだ。しっかりピアノを弾いてこよう。

| | コメント (2)

2008年6月19日 (木)

スタンダードをやらない訳

西に向かっている。通り過ぎる緑の景色を一々愛でるほどの風流心は生憎持ち合わせておらず、車内で暇なので携帯からブログを更新。

昨日のライブは久しぶりに満足の出来。勿論100%の満足には程遠いが、それでもここの所軽い自信喪失にも結び付きかねないほどの出来が続いていた事を考えると、一つ、「よし、俺は間違っていない」と今一度自分の道を確かめる事にはなった。少なくともそこには満足している。

総じて、所謂「ジャズスタンダード」をほとんどやらなかったな、というのが昨日の印象。主題しか弾かなかった曲も合わせて20〜25もの曲を演奏したが、その中で「スタンダード」と言えるのはレイ・チャールズの「Hallelujah I love her so」と「Georgia on my mind」、そしてセロニアス・モンクの「Well you needn't」の三曲程度。まあ別に構わないだろ、と高を括る。

最近あまりスタンダードをやらない(やりたくない)原因を自分なりに探っていたのだが、一つ発見したのは、私は恋愛にまつわる歌が苦手なのだ、という事だ。嫌いなのとは少し違う。愛だの恋だのとお気楽な話をするのは、存外に好きなのだ。別段社会派を気取りたい訳でもなし。そんな事で粋がりたいという所まで若くはなくなってしまったというのが実際だろうか。兎にも角にも、恋愛にまつわる曲は、決して嫌いではないのだ。例えば吉田拓郎の「流星」という歌なんて、ラブソングなのだがとても好きだ。

静けさに勝る強さはなくて、言葉の中では何を待てば良い。流れていく。確かな事など何も無く、ただひたすらに君が好き。夢は眩しく、木洩れ日透かす。少女の黒髪もどかしく。君の欲しいものは、何ですか。君の欲しいものは、何ですか。(「流星」)

携帯からなのできちんと改行が出来ないのが残念だが、良い歌詞だな、と沁々する。後半部にある「幸せだとは言わないが、不幸ぶるのは柄じゃない」というフレーズも好きだ。斯様に私はラブソングに少なからず共感を抱く事も度々あるのだ。

だが、違和感がある。自分でそういったものを演奏する事に違和感を強く抱く。ジャズスタンダードと言われる曲には恋愛をモチーフにした曲が非常に多い。素晴らしい曲が多いのも事実だが、故に、あまりやらない。

私はピアニストで、歌詞を歌う訳ではないから恋愛の歌か否かはあまり関係ないではないか、と思われる方もいるかも知れないが、私にとってはこれが関係があるのだ。かなり密接に。

どう関係があるのかは書かない。言葉を慎重に選びながら書かなければ誤解を招きそうで、随分と面倒くさいので書かない。

私が自分で恋愛の曲を作曲したり、そういったスタンダードをしっかりと演奏出来るようになれば、それは一つの大きな進歩だと思う。

しかし、今はやりたくないのでやらない。

やりたくない事をやっている暇はないのだ。

↑というのは真島昌利の名言なのだが。

| | コメント (12)

2008年6月14日 (土)

ライフワークにしたい

そうだ、来週水曜日は錦糸町アーリーバードでソロピアノやってます。

ここ最近は我ながら不甲斐ない演奏が続いていて、少々滅入っていましたが、18日のソロピアノは久しぶりに復活の兆しが見えています。

というよりもねえ、今このお店でやるソロピアノ、だいぶ力入れてるんですよ。自分の中では、かなり今愉しくなってきている企画なのです。

是非お越しになって下さいませ。終わったら糞を喰らって西へ飛びます。

6月18日(水)東京錦糸町 Early Bird
tel 03-3829-4770
http://www.geocities.jp/earlybird_mmp/05.htm
pf:福島剛
ピアノソロです。
20:00~start music charge:2500円(1ドリンク・おつまみ付)

| | コメント (6)

2008年6月13日 (金)

明日は私は「先生」などと呼ばれちゃうのだ。超恥ずかしい。

私の生活というものは全くもって平凡なもので、ほとんど毎日が同じサイクルで動いている。

ピアノの練習をしてレッスンをして、夜に演奏の仕事がある日は演奏に向かう。寝る前には酒を呑む。

こうして書き出してみると、音楽家というのも企業人と大して変わらぬな、というのが素直な感想。別に日々が波乱に満ちている訳でもない。勿論、毎回の練習やレッスン、演奏本番にそれぞれテーマや収穫、発見があり、変化はあるのだけれど。そして私はそれを随分と愉しみながら日々を過ごしてはいるのだけれど。

たまに、この流れから外れる日がやってくる。大体月に2回~3回。

明日はそのイレギュラーな日だ。

朝から夜まで、ひたすらレッスンだ。ぎゃー。でも大丈夫。それはそれで愉しみなんだ。ピアノのレッスン、私の教え方が上手いのか下手なのかは自分ではわからないが、レッスンをする事自体はすごく愉しいのだ。毎回色んな発見がある。教えているようで、教えられている部分もたくさんある。

実は先ほどピンチだった。明日の予定を書いた手帳を紛失した。おい、これじゃ明日の準備が出来ねえじゃんか、と狼狽えたが、散らかりに散らかった私の部屋の奥から発見された。掃除が死ぬほど苦手なのだ。部屋が汚すぎる。

朝は新小岩からスタート。この生徒さんが、50歳を過ぎたおっちゃんなのだけれど、とても熱心で謙虚で、いつも色んな事を学ばせてもらっている。彼が一日の最初のレッスンだと、そのまま良い気分で一日のレッスンに没頭できる。

さあ、頑張ろう。準備もしよっと。

今日はムチャクチャ普通の日記でした。

つまらなくてすみません。

| | コメント (2)

2008年6月12日 (木)

感性なんてくそくらえ

作家の友人石田ゆうすけ氏が彼のブログに私の事を書いてくれた。売名行為の為に本上まなみあたりとスキャンダルの浮名でも流すか、と画策していたところだっただけに、嬉しいものである。ちなみにもし本上まなみ女史が当ブログを見ていた場合は、早急に連絡を乞う。もしくは彼女の連絡先を知る方か、或いは石田ゆり子女史が連絡をくれても構わない。そこからはバラ色の未来が彼女たちを待っている事に一分の疑いの隙も無い筈だ。

さて、紹介していただいたのは大いに嬉しかった。しかし、困った事に彼は私を左翼で酒乱のピアニストだと紹介していた。

ううむ、誤解を招きそうだ。

実際の私は右翼で下戸であるというのに。

まあそれはどちらでも良いか。さしたる問題ではない。

彼と酒を呑みながら(あ、間違えた、私はウーロン茶だった)話をしている時に、いくつか興味深い話題になった。今日はその事を思い出しつついくつかの考察をだらだらと綴ってみたい。

石田ゆうすけ、彼は作家であるから、人前で「書く」事を生業としている。そして、私は彼よりも規模は劣るが、ピアニストであるから人前で「弾く」事を生業としている。手段の違いこそあれ、仕事の種類としては比較的似ていると言っていいだろう。

表現にあたって、やはり怖いのは「独善性」だよな、という話になった。何かの弾みで。

何の弾みでそういう話になったのかは覚えていない。私の体全体だけでなく、脳にまでアルコー、、、ではなかった、ウーロン茶が回っていたからである。私は酒も吸わなければ煙草も呑まない。目的語と述語が混乱しているのは、私が狼狽えているからなのだろう。

閑話休題、独善性だ。

ネット、特に自身のホームページなどで自作の小説を掲載しているものを時折見かける。私もこのブログにたまに冗談半分で載せたりもする。実はずいぶん昔に悪趣味だとは知りながら、自身のホームページで小説を載せているサイトをいくつか探して見てみた事がある。

音楽に関してもそうだ。自作の曲、或いは自らの演奏を簡単に他人に披露できる。最近はネットを中心に発表の場が極端に広がっているのだ。

あくまで自分の事を棚に上げて言わせてもらうが、そういったホームページに載っている作品の約9割5分、つまり殆どが、「とてもつまらない」。

それではお前がどれだけ面白い文章を書いているんだ、どれだけ素晴らしい演奏をしているんだ、と聞かれたら少々困るのだけれど。

つまらない、というのは、つまり人に見せるようなレベルの代物ではない、という事だ。基本がしっかりしていないから読みづらい、聞きづらい。その上、自分の感性はあまり他人には理解されない、といった自己憐憫はぷんぷんと匂う。参ってしまう。

文学新人賞というものがある。私も嘗て送ってみようかと思い、短編(中編かな?)を書いたことがある。自分では結構面白いものが書けたという自負があったが、何だか数日後にもう一度読み返してみたら自分の中で何かが白けてしまい、送るのをやめた。私が落選にしたが、実際に送ってみた所でも落選だっただろう。そういう事は、直観としてわかるのだ。だから私はその作品をネットでは紹介しない。勿論このブログでも。私の感性が、などというつもりも毛頭ない。私には面白い作品を書く「能力」が欠如していたのだ。

だから、ネットなどで自らの作品を披露している姿を見ると、若干、苛立つ。

はっきりと言ってやろうか。お前が落選したのは、審査員に見る目がなかったからではない、お前に力がなかったからなのだ、と。(これが最終審査まで残って、という事ならば話は少々変わるが)

さて、ここからが本題なのだが。

驚いてしまうのは、そういった作品にも、少数ながらファンがついているケースが往々にしてある、といった事だ。

路上ミュージシャンの横に「私だけは理解してあげるんだから」的な女性がぽつんと見ているという光景はよく目にするが(from『臨死!江古田ちゃん』)、それに近い感覚と言えば良いのだろうか。何か見ていてとても歯痒い感覚を覚える。

石田ゆうすけ氏がその問題について、何ともはっとする事を言った。

「いやさ、何かね、発表しときゃあ、とりあえずファンなんかつくんやって」と。

おお、そうかも知れない!と私は妙に納得した。人間の感性において、本当に個性的で独創的なものなど、殆ど存在しないにも近い。誰かが考え付くような事をなぞっているだけだ。ならば、どこかで共鳴する、感性にぴたりとはまるオーディエンスなど、ザラに出る、という事だ。

ならば、技術の伴わない状態でファンがついてしまった時に、その状態に満足してしまうのは、本当に怖い、という事だ。

私の音楽は、或いはこれまでに誰かを感動させた事があるかも知れない。けれどそれは、私がすぐれた表現者だったという証明にはなりえないのだ。タイミング、状況、様々なものが相まって、「たまたま」聴き手に届いた、という可能性の方が高いのだから。

私は、「自分に才能がある」とどこかで思っている。けれど、そんな事は大多数の人間が思っている事なのだ。逆に「全く自分には才能が無い」と思っている人の方が実際には才能があるのかも知れない。知らない。そんな事はどうだって良い。

極論暴論を承知で言うが、ある一定のレベルを超えてこない表現は、大抵が見ていて苦痛だ。少なくとも私には。

そして私もそうした観衆に時に苦痛を与えている一人なのだ、という事を理解しなくてはならない。

まだ芸を磨きたい。

私の感性など、知った事ではない。

芸を磨きたい。

そうそう。ここ数年、何か願い事をして良い場合には「ピアノが上手になりますように」と小学生女子のような願い事を書いている。来月の七夕にはそんな願い事をしようかな。

あ、そうそう、七夕には釣りに行きます。同行者募集中です。現在私を入れて3人集まっています。

ピアノが上手になりたいなあ。

明日も練習しよ。

| | コメント (6)

2008年6月10日 (火)

離れて近付いて

今日は取り分けて用事もなかった。釣りに行こうと思っていたのだけれど、金がなかったのとピアノの練習がしたかったのでやめにした。

という事で今日は一日ピアノの練習。普段から練習はとても好きな私だけれど、何故かは今日はいつもよりも何割か増しで愉しかった。

「夕焼け小焼け」、「仰げば尊し」、「七つの子」、そして何故か「岩手県宮古高校校歌」。

先日からハマりにハマっている本田竹広のCDを参考にして‘日本の歌’をずっと弾き続ける。

最近、いわゆる‘ジャズスタンダード’からどんどん離れて行っている自分を自覚する。けれど不思議な事に‘ジャズ’には少しずつ近付いている実感もある。

後は、憧れの大地、アフリカのリズムだ。

これは迷走なんだろうか。

いや、一本道を歩いている筈だ。

今日の練習は、愉しかった。

| | コメント (8)

2008年6月 8日 (日)

本田竹広氏のピアノ

珍しくipodなどを持ち歩いて外で音楽を聴いてしまった。

先日友人にダビングしてもらった本田竹広氏のアルバム。

私の師匠とほぼ同時期に逝去した、日本人ジャズピアニストである。

とても恥ずかしい話なのだが、聴きながら私の眼から涙が溢れ出した。

複雑な事は何もなくて、そこにはただ純然たる「音」があった。

こんなにもピアノという楽器によって魂を揺さぶられたのは、とても久しぶりの事だった。

すごく恥ずかしかった。けれど、すごく嬉しかった。

とても簡単になのだが、感想である。

| | コメント (2)

2008年6月 7日 (土)

ホタル、何ですぐ死んでしまうねん?

昨日は高円寺で演奏してました。

演奏の内容はあまり振り返りたくないので、振り返らないとして。高円寺ライブの後は阿佐ヶ谷に住む作家石田ゆうすけ氏の経営するゆうすけゲストハウス(別名は阿佐ヶ谷ベース)へ泊まりに。散々に酔っぱらった挙げ句に彼の家を破壊して帰る。自己批判をして総括しています。マジすんません。

あと、今日気付いた事。渋谷109というデパートを通りすがった。そこの洋服屋さんで働く女性達は「ショップ店員」と呼ばれ、若き女性達のファッションリーダーとして崇め奉られ、更には「働く女性」としてフェミニストや左翼達の研究対象となっていると聞くが(後半は嘘ね)…

ファッション事情にとんと疎い私から言わせると、あれは別に可愛くも何ともないな。

心の中で「ズ」と「べ」と「公」の三文字で形成されるワードが浮かぶ。節子が「ビッチビチやねん」と私の心に語りかける。

節子、それおはじきちゃう!

最近は、女の子が薄汚れたスニーカーなんかを履いているのにぐっと来る、カルマの深い私でございました。あ、あとスッピン女性も好きだな。

ぼくの人生がおしマイケル。

| | コメント (8)

2008年6月 5日 (木)

追憶と忘却

浅草に「神谷バー」という有名な飲み屋がある。行った事はないのだけれど。

地下鉄の電車内で時折神谷バーの広告を見掛ける。そこにはシンプルにこう書いてある。

「忘れるために飲むのか、思い出すために飲むのか。ま、どっちでもいいのだけれど。」

この広告がとても好きだ。ちょっと感傷的で、結局いい加減で、というバランスが私のツボにぐっと来る。そうなんだよ、感傷的なだけでは嫌だし、いい加減なだけでも嫌なんだ。

梅雨入りしましたね。雨は降るしジメジメするしで嫌われがちなこの季節ですが、私は結構好きなんです。

あ、そうだ、明日は高円寺でライブです。実は明日のライブに向けては、むちゃくちゃ練習しました。一つのライブに向けてこんなに練習したのは久しぶりだ、というぐらいに。

是非お越し下さい。

| | コメント (4)

勝ち勝ちやぞ!!!

最近かなり良い集中力を以て臨めていたソロピアノのライブ。今日(日付的には昨日だけど)は…

かなり寂しい客入り。でもそれは関係ない。とにかくダメだ。2ステージあった内、前半1ステージは最近の中ではぶっちぎりで最悪の出来。頭に音楽がなかなか浮かんでこない、手先だけで弾こうとするから間違える。そんなものは音楽ではないだろう、と自分を責める。

2ステージ目はだいぶ持ち直す。音楽を思いつくことが出来た。改めて感じたが、心の中にある音以外は弾くべきではない。指先だけで音楽を奏でたその瞬間に、全ての間違いが始まる。よく言われる「心で弾く」みたいな曖昧模糊とした言い方は、実は一つの技術論なのだ、と私は思う。「心で弾く」とは、言い換えれば「心にないものは弾かない」という事だ。うん。多分、なんだけど。

さて、ステージが終わって携帯電話を見ると、メールが来ている。差出人は「RCC」。そう、中国放送の広島カープメールである。広島カープの試合結果は、逐一私の元へ連絡をよこすようにと私はRCCに言い聞かせてあるのだ。

メールを開く刹那、私は半ば諦観を抱いていたと言って良い。本日の相手は北海道日本ハムファイターズ、そして敵軍の先発投手は、今や日本が世界に誇るエース、ダルビッシュ有投手である。しかし、一縷の望みである、今日の我らの先発も、現在セ・リーグ最多勝投手に加えて5月度投手部門MVP、ノリにノっているコルビー・ルイス(ちなみに同級生)、つまり日本球界のエースvs現セ・リーグのエースという構造である。

そして結果から言うと……

やったー!3-2!カープ勝ちました!!!!

本当は今(午前1時03分)から外に出て大声で歌を歌いたい所なんだけれど、近所迷惑になるのでここで歌う!!!

♪宮島さんのー神主がー!おみくじ引いてー申すにはー!
♪今日ーもーカープはー勝ーち勝ーち勝ーち勝ち!!!!!

勝っち勝ちやぞ!!!ダルビッシュ相手に勝っち勝ちやぞ!!!

新井なんていらねえよ!何が「優勝出来るチームでプレーしたい」だよ!?今年優勝するのはお前が見捨てたカープだぜ!?

虎ファンに告ぐ!!クライマックスシリーズ、見ていやがれ、負け犬弱小球団の底力を!マジに今年は本気で期待しているよ!そんで赤松ありがとう。彼を二軍で飼い殺すなんて、君らんとこはバカじゃねえのか?赤松、最高だよ!

あ、あとぼくの大学の先輩の上田コーヘイ氏(名前をカタカナにしたので許して下さい。恒久平和とかは言いません)並びに全国各地に散らばる鯉党に告ぐ。ぼく、上田さんの連絡先、携帯を失くした時に一緒に失くしちゃったんですが。

今年、カープがクライマックスシリーズに進出した暁には、甲子園まで一緒に虎ファンとケンカしに行きましょう。合言葉は「この盗人どもがぁぁぁぁ!!!!」です。宜しくお願いします。その際には、是非連絡をください。お待ちしております。

| | コメント (2)

2008年6月 3日 (火)

釣りに行きてえ

いつかこのブログを「釣りブログ」にしてしまおうかと思う時がたまにある。ものすごく硬派に、「本日の釣果、仕掛け、ポイント、そして獲物を使った晩御飯」しか紹介しないブログ。「魁!男塾」もびっくりの硬派さだ。それはそれで楽しそうだな。恐らくその方向転換は暫くはしないけれど。

今、何がしたいって、釣りがしたい。

行きたくて行きたくて、自分なりにいくつか考えている。

行徳の江戸川放水路の辺りでのんびりボートでハゼ釣りに興じる。これが一つ。ただ、今の時期はまだ型が小さすぎる。数も最盛期には遠く及ばないし。

もう一つは金田湾、或いは岩井海岸でのボート釣り。これは基本はシロギスとアジ狙い。けれど、釣れた小魚を生き餌にして仕掛けを適当に放り投げておくと…ひょっとしたらマゴチやヒラメが…みたいな妄想が膨らんでねえ。

シーズンを考えて、外房にイサキっていうのも良いね。この時期のイサキは美味いし。ただなあ、遠いんだよな、いかんせん。

最後に、これが今のところ本命。走水沖のアジ!これが美味いんだよ!なめろう食いてえ!半日出船でしかも道具レンタル込みで6500円みたいなのがあるらしい。

ああ、釣り行きてえ!!

恐らく、来週の月曜日あたり、強行します。一緒に行きたい人はご一報を。今のところ一人でソロ活動してくる予定なんですが。釣りに行きたいよお。行きたいよお。

| | コメント (2)

2008年6月 2日 (月)

6月は色んな所に行けるので嬉しい

六月に入りました。色々と書きたい事もあるのですが、取り敢えずはライブのご案内を。

今月は色々な所で演奏します。少しでもたくさんの人に聴いていただけたらなあ。

6月4日(水)東京錦糸町 Early Bird
tel 03-3829-4770
http://www.geocities.jp/earlybird_mmp/05.htm
pf:福島剛
ピアノソロです。駅からちょっと遠い本店の方です。このお店でのピアノソロ、最近かなり愉しくなってきました。基本的には独りでやるよりも、バンドでやる方が好きだったんだけど、ソロが愉しいんですよ、最近。理由は観に来てくれたらわかります。
20:00~start music charge:2500円(1ドリンク・おつまみ付)

6月6日(金)東京高円寺AG22
tel 03-3316-3877
http://www.ag22livebar.com/
harp:皆川和義 pf:福島剛
これまでに呑んだくれて潰れた記憶しかない街高円寺で、初のライブです。君はどこに住んでいたのですか、高円寺じゃないよねー。高円寺です。
20:00~start music charge:1000円

6月18日(水)東京錦糸町 Early Bird
tel 03-3829-4770
http://www.geocities.jp/earlybird_mmp/05.htm
pf:福島剛
今月は二回、このアーリーバード本店でやらせていただきます。入魂のソロです。
20:00~start music charge:2500円(1ドリンク・おつまみ付)

6月21日(土)京都岩倉cafe jinta
tel 075-724-2534
http://www.cafe-jinta.com/
sax:黒田雅之 b:椿原栄弘 pf:福島剛
久し振りにジンタでライブです。サックス黒田さんもベース椿原さんも何度も一緒にやっていますが、このメンバーって実は初めてかもしれない。どうなるんでしょうか。今の所、ぼくの希望は「意外としっとりやる」という展開です。
*時間・チャージ等詳細後日

6月22日(日)京都祇園 pick up  tel 075-525-0595
http://www.gion-pickup.com/
~G's Party~
四条寺町「ぎやまん」の30周年記念パーチーです。多分、夕方ぐらいから会費は4000円~5000円とかでやるんだと思いますが、ぼくもよく知りません。おそらく飲み放題になる事は請け合いだと思います。ぎやまんにゆかりのある酒の好きな方々は大集合ですよ。ぼくも早めに演奏切り上げて呑みまくりたいなあ。あれ?

6月25日(水)千葉 食楽(く~ら)
tel 043-308-0320
千葉市中央区富士見2ー9ー2プライム8ビル8階
pf:福島剛
千葉のイタリアンレストランでピアノソロです。こんな風に書くと、自分がおされな人になったような錯覚に陥りますが、所詮は下町のあんちゃんなので、そんな感じでやります。
20:10~23:10

6月27日(金)東京三軒茶屋 お山のすぎのこ
tel 03-5486-0094
http://www.oyamanosuginoko.com/
harp:皆川和義 pf:福島剛
今年初頭から打ち合わせと称しては呑み屋で下ネタトークばかりしていたどうしようもないデュオですが、呑んでばかりいてはいけません。とは言え、皆川さん、良いハープですよ。確か、ハーモニカの大会とかで何回も優勝してる筈です。それも音を聞けば納得です。
19:30~start music charge:投げ銭(カンパ制)

近い所では明後日の錦糸町と、4日後の高円寺だ。頑張ってやりますね。

| | コメント (0)

« 2008年5月 | トップページ | 2008年7月 »