俺と悪魔のブルーズ
今日は普通の日記です。多分つまらないので、暇な人以外は読まないように。
昨日は久しぶりにピアノに一秒も触らなかった。日雇いアルバイトを朝から晩までしていたせいなのだけれど。
不思議とさほどの焦りはない。今日は忙しくてメシを食い忘れた、とか、そう言えば今日はクソを出していないな、とかそんな感覚。その分今日は余計にたくさん練習しよう、とはならずに、普段通りの練習を淡々とする。
落ち込む事や腹の立つ事、鬱陶しい事がいくつか続いたせいで、生活が少し不安定になっていた。そのせいで本が読めなくなっていた。文字は目で追うが、内容が入って来ない。あれ、この登場人物、誰だっけ?主人公、何で朝鮮なんかにいるんだっけ?といった具合に。つまらない考え事や妄想ばかりが頭を駆け巡り、それ以外の「物語」が頭に介在する事を許されないような状態。何だかなあ。
ふと、ブルーズの伝説を思う。
真夜中にクロスロード(四辻)に立ち、ブルーズを一曲歌う。するとどこからか悪魔が現れ、契約を求めてくる。
「お前の魂を俺に売り渡せ。その代わり、お前はブルーズを手に入れる」と。
一晩にして、あらゆる辛苦や懊悩と共に、ブルーズを手に入れる。そんな伝説。
厭な事や哀しい事、腹立たしい事や嬉しい事も全て、芸の肥やしにしてしまおう。悪魔に魂を売り渡す気概が私にあるのかどうかはわからない。けれど、私がブルーズを手に入れたいのは確かだ。
ナッシング・バット・ザ・ブルーズ
さあ、また今から仕事だ。
帰ったら、サン・ハウスが聴きたい。ロバート・ジョンスンは少しヘビー過ぎるな。
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コメント
暇なので…読みました。何があったか分からないですが、働ける事は良いと思うのです。正確に言うと確かな職がある事…働いて食べて飲んで、また働いて…あとは好きな事が出来れば人生それで良いような気がします。生意気言って済みません。あ…生きてくのには嫌な事もしなきゃないですよね。♪ピアノ弾ける人は憧れなのですが、本を読む人は好きです。本好きが読めない苦しさは、きっとかなり辛いと思います。何言ってるんだかですね…汗。映画Rayの中で1曲好きなのがありました。
投稿: りこ | 2008年3月29日 (土) 14時51分
りこさんへ
本が最近あまり読めませんねえ。気力が湧かない。どうしたもんでしょうか。でも、最近読み返した、織田作之助の「夫婦善哉」は面白かったです。柳吉という、ホントにダメな男が主人公です。
Rayの中で好きな曲、とは何なのでしょうか。ぼくは、レイ・チャールズが大好きなのです。
投稿: ふくしまたけし | 2008年4月 8日 (火) 17時51分