たまには政治の事も考える
先日、奇妙な縁で外山恒一氏と酒を酌み交わす機会に恵まれた。もちろんサシ呑みではない。が、非常に愉しい場であったし、氏の思いの外に穏やかな人間性にいささか驚いた。
氏の事を知らない人の為に簡単に紹介しておくと、氏は、ううむ、何なのだろう、政治活動家というのが一番適切な呼び方なのだろうか。大仰に言えば、革命家であるのだが。
昨年の東京都知事選挙に出馬し、一躍時の人となった。少なくとも私の周りでは時の人となったのだ。「造反有理、革命無罪」のスローガンは、私の心を躍らせた。
彼と一晩かけて酒を供にさせていただいた結果、私が感じたのは、彼は或いは本当に革命を起こしてしまうかもしれない、という事だった。話にいちいちリアリティがあった。少なくとも彼は夢想家ではない。徹底したリアリストであった。
彼がやっているのは所謂「若い世代」に問題意識を植え付ける事、良く言えば私はそう感じていた。つまり革命のための土台造りのような感覚で。だが、彼は言った。「でも、生きている間に革命がなされなきゃ面白くないしね、ここから10年から20年のスパンで(革命を)考えているよ」と。そして喩えに出したのは江戸幕府の終焉と明治維新、「ペリー来航から15年で幕府は倒れている。革命には実はそんなに時間はかからない」と。
妙に納得させられている私がいた。外山氏がなすのかなさないのかを完全な別問題として考えれば、数十年の内に本当に革命は起きるのかもしれない、と私は感じた。
ちなみに私がここで言う革命とは、現在の政府の構造の完全な解体をさす。
政府転覆。
口に出してみるとなかなかに痛快な言葉だ。
せいふてんぷく。
面白いね。
外山氏は存分に魅力的な方であったし、彼の政治的なビジョンは私がこれまでに聞いたどの政治家のマニフェストよりも説得力があったが、おそらく私は政治的な協力はしないだろう。理由は、面倒くさいからだ。私はさほど政治は好きではないのだ。音楽と女の子が好きなのだ。だからおそらく協力しないだろう。
まあいいや。とっても愉しかった。夕方7時から朝5時ぐらいまで呑んだが、後半5時間ぐらいの記憶はほぼ無い。最後の1時間か2時間は、高円寺に住む友人を夜中の3時だか4時だかに無理やり呼び出してマクドナルドに行った記憶がうっすらある。
気がついたら何の用事もない東京の西の果て、青梅駅だった。まるで意味がわからない。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 言っちゃいけない事を言ってしまう病(2016.01.16)
- 【ご確認下さい】送金致しました(2015.05.13)
- 覚悟のないやつは喧嘩を売ってはいかん(2015.01.15)
- 選挙に行こうキャンペーン(2014.12.08)
- アイドルグループを見て安倍首相の事を考えた(2014.08.11)
コメント
>気がついたら何の用事もない東京の西の果て、青梅駅だった。まるで意味がわからない。
「青梅に一人」の記事はたまたまタイムリーに読ませてもらいましたが、実話とは・・・
コントかと思いましたよ(笑)
確か雪じゃなかったっけ?
投稿: あー | 2008年2月 5日 (火) 20時36分
あーさんへ
ええ、実話です。ガチガチに実話です。「今からホントの話をしますね……じつは……」という下らないギャグを言いたいほどです。雪もすごかったです。
青梅国際マラソン
言いたかっただけです。
ひらがなでも。
おうめこくさいまらそん
死ねば良いですね。
投稿: ふくしまたけし | 2008年2月17日 (日) 11時45分