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2008年1月31日 (木)

拝啓市川修様

早いもので、あなたがこの世から去ってもう二年が立ちました。

そちらはどうですか。

こちらは相変わらずです。

誰かを傷付けたり傷付けられたり、誰かに助けられたり、たまには誰かを助けたり。当たり前のように毎日が過ぎて、当たり前のように過去ばかりが増えていきます。

あなたの書いた曲を、徒然によく弾いてみます。あなたがどういう意図で、どういう思いで音を紡いでいたのかは、ぼくには図りかねる部分もたくさんあるのですが、あなたの書いた曲は、激しさの中にもとても繊細な美しさがあるようにぼくには思えます。それはまるであなた自身であるかのようで、ぼくは弾きながらやっぱり嬉しくなってしまいます。

ぼくはまだまだ未熟なようで、つまらない事に腹を立ててみたり、前へ進めない事に苛立ってみたり、あまり人様に誇れるような生き方を出来ずにいます。

あなたはとても優しい人でしたね。

たくさん怒られた筈なのに、誉めてもらった事なんてほとんどないのに、ぼくは何故かあなたの優しい笑顔しか上手に思い出せません。

正直に言えば、あなたが死んだ事を、ぼくは今でも悔しく思っていますし、とても寂しいです。二年の年月が流れた今でも、割り切れていません。

寂しいですね。

寂しいです。

二年前の今日も、こんな寒い日でしたね。

もう少し、こっちでやってみます。また、見守っていて下さい。困った時ばかり頼ってしまってすいません。

でも、ありがとうございます。

2008年1月31日

福島 剛

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